22 相手の正体
「櫻井さんから、なんて書いてあった?」
隼人が櫻井さんからのメールを読んでいる。
なんとも、難しい表情で。
大丈夫なのかな…?
『隼人くんへ。
albaに着いてから一晩過ぎたけれど、街には慣れた?その後は、かわりはないかな。
二人とも気になっていると思うから、早速報告するね。
昨夜、ケイさんを連れて行こうとした二人組の身元、まだ完全にわかったわけじゃないが、僕たちが追っているやつらと、また別口のようだ。
狙っているものは、多分鍵だと思うんだか…。今調べている最中だから、またわかったら連絡するよ。
あと、ケイさんを助けた男性も、何やら裏があるね。
ただ彼の場合は、敵ではないだろう…と思う。
ただ、100%安全とは言えないから、次にもし会ったとしても、警戒しておいた方がいい。
次の星に出発するのは、明日だったね。
今日もし街に出かけるのなら、隼人くん、ケイさんから離れないように。
あと、これから何があるかわからないから、寝るとき以外は、護身用に、何か持っていた方がいいと思う。使うことがないのが一番だけれど…。
また情報が入り次第、連絡します。
櫻井尚人』
「正体わからず…か。」
読み終えて、隼人が呟く。
「ケイ、櫻井さんから。」
隼人から携帯を渡されて、櫻井さんからのメールを読む。
「…これはどういうこと??」
「別口って…。そんなに大勢いるのかしら。」
「もし、鍵狙いなら、私が持っていることが外部の人がわかってる…ってことよね。」
もう、怖いとか云々思う気持ちは無くなってきたようで、とりあえず、これからどうしようかと思う。
「助けてくれた彼は、敵じゃないって…、わけわからない。」
「どこまで櫻井さんたち、わかってるのかしら。」
「隼人、メールより電話の方が、櫻井さんに細かいことけ聞けるんじゃない?」
イラついた声で隼人に話かける。
「まあまあ、ケイ落ちつけ。」
私から携帯を取り上げ、頭を撫でる。
「ここで櫻井さんに電話しても、同じようなことしか返事は返ってこないだろ。」
「櫻井さんたちも追っているって言ってるし、今一番大事なのは、出来る限りの情報収集と、あとは、ケイが、絶対奴らに捕まらないことだよ。」
そう言いながら、私を抱きしめてくれる。
イライラな気持ちが落ち着いてくる。
やっぱり隼人の胸が一番安心する。
「絶対speranzaに行って、そのあとは、地球に戻るんだろ?こんな所で、がたがた言ってる場合じゃない。」
「【攻撃は最大の防御】とまでいくと大袈裟だけど、俺達から手をだせないのなら、今は情報収集をできるだけしたほうが、後々動きやすくなるはずだ。」
「とりあえず、櫻井さんの連絡を待とう。SPさんたちもいるし。」
「それより、まずは腹ごしらえに食事にいくか。お腹すいただろ?」
時間をみると、正午を回ってる。昨夜、お店で食事して以降、朝も食べてないし。
結局、隼人の予定通りだわね…。
「うん。」
着替えた後、櫻井さんのアドバイスを受けて、護身用にそれぞれ身につけ、今夜はまた別の所に泊まる予定らしく、荷物を持って部屋を後にした。




