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星の降る街に  作者: 霧島
第2章
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13 波瀾の幕開け

「確認させて頂きます。」受付につくと、パスポートと切符を出した。


二人それぞれに、指紋認証で確認する。


「渡辺隼人さん、鳴沢ケイさん、ですね。確認させて頂きました。ありがとうございます。」

「車両は20号車、お部屋は3号室のTwinコンパートメントになります。」

「speranza[スペランツァ]行き、出発は50番線、時間は20時になります。確認のため、出発15分前には乗車されますようお願いいたします。」


「ありがとう。」

パスポートと切符を受け取る。受付を離れると、立ち止まって大きな深呼吸をする。


「どうした?」

少し前を歩く隼人が立ち止まって振り返る。


「何だか緊張してドキドキしちゃった…。はぁ~~。」

床に座り込みたいくらい、力が抜けた。


「そっか。落ち着いた?」

にっこり微笑んで、頭を撫でる。


「俺も気持ちは、新婚旅行みたいで、嬉しくて、ドキドキしてたけどなぁ。」

さらっと爆弾発言する隼人。私もドキドキしながら、顔まで赤くなる…。


「まだ出発まで時間があるし、食事でもする?地球に戻るのは、ちょっと先になるだろうから。」


「そうね。食事というよりケーキが食べたいな。あと、おいしいミルクティーが飲みたい。荷物の中に、紅茶のティーパックも入れてあるけど。」

「ちなみに隼人の好きな銘柄のコーヒーも入れてあるし♪」


「良く気がついた…というか、荷物の中に何が入っているか、宝探しみたいであとで見るのが楽しみだよ。ケイ可愛すぎる。」


クスクス笑いながら、私の手を繋ぎ、

「じゃ、時間までカフェでも行こうか。」


歩きだすと、周りが騒がしい。その中からこちらに向いて走ってくる男の人がいた。急なことで、私は避けきれず男の人とぶつかってしまった。ふらついて倒れ込む寸前、隼人が抱えてくれた。


「危ないじゃないの。」

と言うと、相手の男は私の顔をみて、一瞬固まって、びっくりしたような顔をしたがその後、何も言わず走り去って行った。


その姿を、隼人は厳しい『氷のプリンス』並のオーラを放ちながら見ていた。


「なんなの…あいつ。気分悪いなぁ。」


「ケイ、大丈夫か?」

心配そうな顔で私の顔を覗き込む。

「体は大丈夫だけど、気分は最悪。」


「…だよな。」


「行こうか。」

私の肩を抱き寄せ、歩き始めた。



この時の出会いが、旅に影響するなんて…。

気がつくのはまだ先のこと。



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