盾を持って広い世界へ
やってきたぜ!日本最南端の絶島、魔改造の悲しい島!沖ノ鳥島!
現在ここは住居も出来ているが、あくまで実験都市となっている。一応市にカウントされてるが……はっきり言って、人間は監視員くらいしかいない。
「これがアンドロイドの街か………外国も今こうなってるんだよな……。何というか、あんまりしっくり来ないな。」
その街は表面上はとても綺麗だ。どこも汚れてないし、発達もしている。ただ、活気がない。何というか、この街並みが変わらなくても、妙に優しいとは思わない。むしろ当然と思う。
まぁその辺は未完成を楽しいって思える人間のエゴという事だ。
「あの……さっきから何一人で話してるんですか?」
「あぁ、ごめん。聞こえてた?……ってお前レイ!?」
「何を言ってるんです?私は世界で初めて作られたアンドロイド第一号、Type1、一番機です!以後、お見知りおきを。」
零式とそっくりな外見……本当にどういう事だ?ってコイツあれか。あの零式に似てるアンドロイド………礼儀正しい敬語だし、もしかして世間で最初の機体として使われてるの、コイツか?
「わわ、どうしたんですか?」
「いや、何でもない。そんな世界で最初のアンドロイドなら、美術館か何かにでも飾られてるんじゃないかと思ってな。」
「もしかして…疑ってます?なら見せてやりましょう。………よいしょ。」
一番機の首のあたりから光が出て、そこにはしっかり「01」と型番があった。
「これで信じてもらえましたか?」
「はぁ……でも、まだちょっと信じれないな。」
「まだ信じられないんですか?」
「いや何、実はもう一人君じゃないアンドロイドが世界で一番を自称しててね。どっちがどっちかもうわからん。」
「(バカな……生きていたというの?)」
「なんか言ったか?」
「ふぇっ!?い、いや?何も?」
「(マズイ……服装からしてこの男、機動警察ね。あの事がバレたら確実に私は価値を失う……そうなる前には…こうするしか。)」
「機動警察のお兄さん?私を見た者の宿命よ。AEGIS、おいで。」
沖田の周りを街灯から現れたドローンが囲んだ。ドローンには銃撃の兵器が取り付けられ、それらは一斉に沖田に発砲した。
「うわばばばばばっ!?急に襲って来るんじゃねえ!てめぇ誰だ!?ただのアンドロイドじゃないな!?」
「選ばれた。ただそれだけですよ…。貴方を拘束させてもらいます。少し手荒になりますよ。」
「畜生、ハメやがったな!?手錠銃!」
空から軍用ヘリが現れ、大量のAEGISをばら撒いて行く。100機以上はいる。しかし、沖田が狙うは軍用ヘリだ。
沖田がヘリに手錠銃を引っ掛け、そのままヘリの方へ上がって行った。
「邪魔だコバエ共!あっちに行け!」
AEGISが纏わりついて来る。一機一機は対して強くなく、ちょっと小突けば簡単にプロペラが壊れて落下していく。ただ、流石に数が多すぎる!
「AEGISの追加を行います。」
軍用ヘリのドアが開き、銃を持ったアンドロイドがこっちに向けてすげぇ事言ってきた。
やめろ馬鹿野郎!ドローンで埋もれるわ!!
「助けて!誰でもいいから!最悪喪脳でもいい!」
「全く何をしてるんだお前は。この島は既に奴らの縄張りだぞ。」
「レイちゃんナイスゥ!!」
ジェットパックを背中につけ、高速で向かってきたレイに引っ張ってもらい、沖田は空へ上がった。
「(零式…………) 追え!奴を粉々にしろ!」
無数のAEGISの大群が襲ってくる中、何とか沖田達は本州へ帰還した。
「……参ったな。」
「それはどっちの事だ?この屋根の事か!?それとも沖ノ鳥島の事か!?」
「酷い有様だったな……」
何とかAEGISを全て振り切った結果、烏野の情報室の屋根が吹っ飛んだ。レイちゃんが突っ込んだんだから、仕方ないよね。
「喪退。あの機体は……一番機は零式とは別です。だけど、有用性は余りにも格が…ぶべら!?」
突然レイが首に掴みかかってきた。
「それは冗談で言ってるのか?いいか!一番機はただのカスだ!クソみたいな薄汚い奴らが勝手に持て囃してるだけだ!次そんな事を言ってみろ!お前の眼球を抉り出してやる!」
「ちょっ……やめて!ごめんって謝るから!台詞が悪役みたいになってますよ!酷い有様になってますよ!」
何とか解放してくれた。
「……は……にしよう………ツは………使えない……………らしだ………」
消えてしまえ。
あんな奴皆消えてしまえ!!!
「AEGIS、最優先は零式よ。奴をスクラップにすれば、もう怯える必要はないの。」
物語の始まりは遠い日の面影




