新しい世界へ
「よしよし、いいぞー。見栄えが悪いと可哀想だからな。」
アンドロイドを磨く老人の前に、1台のパトカーが止まった。
「機動警察の、沖田相司です。ロイドストア一号店の、狭山さんは……貴方ですか?」
「……あぁ、そうだが。しかしまだ開店前だぞ?」
「上司からここに行けと言われました。何かあったんですか?」
「……………入りな。機動警察の人なら信用できる。」
ビルの中には、近未来的な空間がギラギラしていた。
所々に置いてあるショーケースの中には、アンドロイドが厳重に保管されていた。
「ほぇ~、改めて見ても人間そっくりだなー。」
「アンドロイドを知っていて?」
「知ってるも何も。零式ー、こっちにおいでー。」
「子供みたいな呼び方をするな。陰茎もぎ取るぞ。」
「こちら、アンドロイドの零式です。」
「ほう、見たことない特徴だ。珍しいタイプかな?」
狭山は、奥の部屋に沖田達を連れて行った。
そこには厳重なロックが掛けられた硬いショーケースがあった。
「(厳重だな……お前はダンボールに直だったけど)」
「(煩い。しかし………何も入ってないぞ?)」
その豪華なショーケースには何も入っていなかった。
いや、正確には何か入っていた形跡があった。
「東京でアンドロイドのセレモニーをここでやる予定で、それの司会者用の機体だ。マークと言う。……こんな感じの姿だ。」
狭山がケースのボタンを押すと、ホログラムでハンサムな外国人男性の姿が現れた。
「凄いな……アンドロイドにも顔面格差があるんだな。さっきいた奴とは全然違う。」
「作り手の腕前にも差があるからな。ちなみに、私は第一号って事もあってわざと美形に作られてるぞ。」
「お前の話はいいや。」
零式がつっかかってくるのを雑に処理しつつ、沖田は狭山にマークに何があったのか聞いた。
「マークは……盗まれた。」
「はぁ?」
「起動してなかったからな。咄嗟に抵抗することもできなかった。幸い、マークは町中を歩く予定だったからGPSが入ってる。そのデータを転送したから、使ってくれ。」
そのデータを装備に転送してもらうと、とんでもない所にいやがった。
「おい待て…ここって」
「風俗店だ。客が絞られるから、隠れ蓑にはなるからな。」
「マークがとんでもないド変態だったとかは……」
「アンドロイドは欲情しない!そんなもの出たらただのバグだ!」
「………………。」
少し零式がモヤっていたものの、沖田と零式はその場を後にした。
「どうすっかなー。」
「行くしかないだろ?ほらマーク見つけたら帰れるんだ。」
「いや、仮名を決めようと思って。」
「バカか、そんなもん考えてる暇があるならマークのことでも調べ…………」
「公衆の面前で零式って呼んだら、お前がただの可哀想な人って事になるんだけど…………」
「よし決めよう。何かいいアイデアはあるか?」
「そんな事言ってもな………じゃあ零から取って、レイ。式から取って白木。白木レイとかどうだ?」
「お前にしてはいいな。なら今日から私は白木レイだ。」
「改めて宜しくなー。白木レイ?」
「いちいちフルネームで呼ぶな。レイでいい。」
デト○イトのストーリーはいいぞ




