バカと始祖とアンドロイド
「私はアンドロイド零式RV-000だ。次ゴミとか言ったら、こんな事で済まないからな。覚悟しておけ。」
「ハイ……スミマセン」
今机に乗っている少女型アンドロイド、零式にそれはもうぶん殴られた沖田は、顔がパンパンに腫れ、絶対的服従となった。
「な……何だこの状況……。」
「おい、そこのアホ。」
「誰がアホだ!俺は機動警察隼区支部長、門方司だ!」
「そうか、ならお前は私の上司にあたるのか。上司ィ!?」
机から飛び降りた零式は、綺麗なフォームで門方に土下座した。
「許してください〜!もうクビだけは嫌なんです〜!」
先ほどの威勢はどこへやら。零式は泣きじゃくりながら門方に謝っている。
「ほーう、ならこっちは」
「ボマーを捕まえた奴だろ?噂は聞いている。そこは評価しよう。」
「こんのガキィ…………」
思わず殴りたくなったが、それを沖田は踏みとどまった。
「成る程?つまりお前は最初に作られたアンドロイドだけど、てんで何もかも出来ないし人間に精巧に作りすぎて養えず、残ってる職が機動警察くらいだったが他の区に置くと不安だからこの窓際区に突っ込まれたと。」
「そ、そうだ……………。」
「ていうか、アンドロイド何て出来てたんだな。」
「あぁ、東京では来週なんだったか。他国では既にもう人口の1/3くらいはアンドロイドだ。一国を除いてな。」
「そ、そんなに……」
「ちなみにその一国は科学じゃなく別のものが発達してる変な国だから、ほぼ全ての国に使われてるぞ。」
「じゃあ、そんな凄い機械がこの東京に来ると。」
「ちなみに来る前に沖ノ鳥島に寄ってみたが、そこは結構アンドロイド使ってたぞ。ま、という訳でこれから機動警察だ。」
「なら、今からお前のメトロウォッチ(たまに出てくる通信機器)作らないとな。」
「あぁ、頼む。ところで、人探ししてるんだが。」
「ん?誰?」
「この写真の男を知ってるか?」
その写真に映っていたのは、焦げた茶髪に機動警察の制服を着た青い目の…………………
「これ俺だな。」
「はぁ!?沖田相司という奴だぞ!?」
「だから、コイツが沖田だ。」
零式が写真と沖田を見比べて………………
「………しょぼーん。」
「露骨に落ち込むんじゃねぇ!!」
「はぁ……………沖田ってお前かよ。」
「だから露骨に落ち込むなクソガキ。お前らアンドロイドをガラクタにすることだって出来るんだからな。」
「それが出来るならもうやってる!」
「はい…………?」
「ともかく、クソガキ呼びはやめろ。ちゃんと零式と呼べ。」
「はいはい、ところで零式。お前何処向かってるんだ?」
二人はパトカーでとある場所に向かっていた。
「何だ、あの上司の話聞いてなかったのか?雀区のライド・スクエアってとこだ。そこでアンドロイドの店が東京に一号店を作るから、そこに向かってる。」
「へぇー、展覧会。アンドロイドの店とはね……え?つまりこれからお前みたいなのがうじゃうじゃ湧いてくるって事?」
「正確には私は旧世代だからな……今運用されてる形は結構使いやすいから、もっと生きやすいだろうよ。」
パトカーは雀区の高速道路を駆け抜けていった。
「馬鹿野郎!何しやがる!」
「貴方が先に始めたでしょう!?」
「うるせぇ!俺に逆らうな!ブリキのくせに!!」
鈍い音が、鉄の身体を殴り、その息の根を止めた……
零式ちゃんは……というかアンドロイドには少し大きな設定があります。その辺はまぁ追々………




