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賢くない賢者と勇気のない勇者⑦

事務所には先ほどいた女性店員ともう一人若者の男性店員が制服姿で並んでいた。


店長は俺の隣に立って俺の肩に手を置き、


「彼が今日から一緒に働いてもらう斎藤一真君だよ。みなさんよろしくね」


と紹介してくれた。


二人はそれぞれ


「よろしくお願いします」


と俺の顔を見ながら挨拶してくれたので、俺も


「よろしくお願いします」


と自分の口から挨拶をすることができた。


店長が俺が挨拶しやすい空気を自然に作ってくれたのだろう。さすが店長だと改めて思う。


その後二人の店員はレジの方に出て行き、俺はしばらく店長から仕事の基本的な流れと何をすれば良いのか、それから仕事の心構えについて丁寧に教えてもらった。


仕事としては最初はレジ打ちと商品陳列をメインに、掃除などの雑用を少しずつやっていくとのことで、やり方については実際に先輩についてもらってやりながら覚えていくとのことだった。


仕事の心構えはさすが接客業ということで、笑顔や挨拶の大切さ、礼儀作法や言葉遣いなど様々な決まりごとがあり、『詳しくはまた読んでおいてくれ』ということで、分厚いマニュアルをもらった。


こんなもの読むだけでできるようになったら苦労は要らないと内心思ったが、読まないよりは読んだ方が勉強にはなるだろうし、後でしっかり読んでおこうと思い直した。


それより当面の問題としては、接客がちゃんとできるのかどうかという所が一番の問題だろう。


緊張しながら店長と一緒にレジまで行くと、レジの前には昨日恥ずかしいところを見られた女性店員がいた。


「花田さん、斎藤君に色々教えて上げてね」


「分かりました。斎藤さんよろしくね」


店長はそう言い残して、花田さんと呼ばれた女性店員に俺のことを任せ、事務所へと戻って行った。

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