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大作RPGに割とある過去編㉟

ここまで一気に話した。


気がつくともう日は完全に落ちており、周りのお客さんの顔ぶれは2回は替わったんじゃないかと思う。


2時間近くの間俺の話をほとんど口をはさまず聞いてくれた朝霧さんは最後まで聞いて、また何かを思案しているような表情をしていた。


一息吐いて目の前に置かれたコーヒーに口を付ける。あまり口をつけず半分くらい残っていたコーヒーはもう温かさを微塵も残していなかった。朝霧さんも俺の話に集中して聞いてくれていたのでほとんど飲んでいないようだ。


ちらりと時計に目をやると、時刻は既に7時を回っていた。


朝霧さんは仕事に戻らなくていいのだろうか? 自分から話を聞いてもらっておいて心配になる。


もう一度朝霧さんに目を戻すと、彼女は俺の方をまっすぐに見つめて何かを言おうとしている様子だった。


「ばかみたい」


朝霧さんが小さな声でそう呟いた、ように聞こえた。


どういうことだろう?


聞き間違いだろうか?


でも確かに俺にはそう聞こえた。


こんなに一生懸命話したのに、何に対してばかみたいということを言いたいのだろうか?


真意を知りたくて目を見つめ返す。


朝霧さんも同じように見つめている。


しばらく見つめ合った後に朝霧さんはふーっと長い息を吐いて、瞬きを2回してから口を開いた。


「あなたの話を聞いて一番思ったことはばかみたいってこと。あなたが一生懸命話してくれたことは嬉しかったし、あなたの気持ち、必死さも伝わってきた。


でも、私はあなたの気持ちには一つも同情できないわ」

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