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大作RPGに割とある過去編㉝

その日は確か8回くらい100円玉を入れてプレイを続けたと思う。


最後には完全にギルワの世界観に魅了されていた。


田村君のことなんか忘れるくらい熱中させられていた。本当は忘れるべきじゃなかったんだと思うけど、俺は現実から逃避して、その日から学校にも行かずギルワに没頭していった。


翌日から


「学校に行ってきます」


と言って制服を着てすぐにゲームセンターに向かうという日々をしばらく続けたが、学校から親に連絡が行くのにはそんなに遅くはかからなかった。


両親は本気で俺のことを心配していたとは思うが、それは俺が期待した通りの優秀な進路を踏み外していることに対しての心配であり、俺の悩み自体に対する心配ではなかった。 


だから


「何で学校に行かない?」


「今からでも行けば間に合う」


「今学校に行かないと将来後悔するぞ」


というようなことをいうだけで、俺の心の問題を解決しようという相談には乗ってくれなかった。


だから俺は余計に学校に行く気が無くなってゲーセンに通い詰めになったし、そのころにはギルティワールドにもかなり慣れて、オンライン上でのハンドルネーム『Kajuma@17』という名前もルーキーとして注目され始めていて、余計夢中になっていた。


ちなみにハンドルネームは本名を付けるのが恥ずかしかったから少しぼかしたのと、年齢を付け加えたもので、カッコつけるつもりも、深い意味もなかったけれども気にいっていた。

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