大作RPGに割とある過去編㉚
自動ドアが開く度にもれていたBGMは、店内ではかなり大きく感じるが、流行りのポップスをダンスミュージックにアレンジした若者向けの曲とマッチしており、うるさいと感じるよりも心地よいと感じることができるように工夫されていた。
吸い込まれるように奥へと入って行く。
俺は初めて来たことが分からないように、いつも来ている雰囲気をできるだけ出しながら、まわりの様子をさりげなく順番に観察する。
入口付近のUFOキャッチャーコーナーではやはり年代を問わずカップルが多いが、中には萌え系と言われるジャンルのアニメの景品を取ろうと必死になっている、常連と思しきオタク風の人もいた。
更に進むと道は二つに分かれ左はメダルゲームコーナー、右はアーケードゲームコーナーとなっていた。
ここでどちらに進むか少し悩む。
メダルゲームコーナーでゆっくりメダルを増やしながら気を紛らわせて遊んでも良いが、やはり俺の中でゲームと言えば格闘ゲームやカードゲーム、音ゲーなどの本格派アーケードゲームのイメージが強かったので、時代に取り残された俺ができるか分からなかったが、右に進むことに決めた。
右に進むと辺りはコアなファンと呼んで差し支えないと思われる、いわゆるマニアな感じの人達で占められていた。
前に来た時もそう感じたが、こういったコーナーは常連のリピート利用が多いためか、初心者には少しハードルが高いイメージがある。
久しぶりにゲーセンに足を運んだ俺にとってもけっこう入りにくい印象があった。
しかし、別に入ってはいけないルールがあるわけではないと思い直し、堂々と奥に進んでいく。




