表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/115

華族会議㉔

「大事なこと、一真に伝えたかったことを言えたから父さんは満足だ。


みんな追放を俺に投票して『華族会議』をクリアしよう」


さあ終わりにしよう、と投げかけた父さんのメッセージはゆっくりで、そこにはゲームの終焉を拒む意思のようなものを感じられたような気がした。


「ちょっと待ってよ」


俺は考えるより先に手でタイピングをしていた。


「父さん。自分だけ言いたいこと言って、自分が追放されて終わりにするって、そんなこと許されると思ってるの。


これは『華族会議』っていう会議なんだよ。


だったらちゃんと他の人の話を聞かなくっちゃ。そんなんだから子供の気持ちを分かって無いって思われるんだよ」


俺は普段言えなかった言葉をメッセージとしてタイピングしていく。


言葉では言えなくてもテキストで伝えるメッセージなら言えてしまう。不思議だけどこれもゲームのいいところなんだろうな。


「父さんの言いたいこと、なんとなくだけど分かったよ。


俺もこの1ヶ月間リアルの世界を一生懸命生きてきて、色んな人に出会って支えになってもらって、リアルで生きることの大変さが嫌っていうくらい分かったよ。


だからもう逃げない。


父さんが俺と向き合うためにギルティワールドを真剣にプレイしたように、俺も父さんと、家族と向き合っていくためにリアルを真剣に生きるよ。


……ひきこもりは辞める」


俺は前々から気付いていた、でも気付かないフリをしていたことを言葉に出して伝えていた。


自分で言って改めて自分で納得する。俺はこれからそうして行くべきなんだと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ