華族会議⑰
全員が着席したところでモニターのふくろうは説明を続けた。
「さて、皆様着席していただいたというところで、実際に『華族会議』を始めさせていただきます。
この会議を終えた時点で外に繋がる扉が開くことになります。
その扉を出た時点で一番早く脱出できたパーティが決まることになりますので、もしもそれが1番目のパーティであれば、見事華族の称号を残られたパーティの方全員に付与させていただく運びとなっております。
さて、では実際にどのような会議をしていただくかの内容の説明に入らせていただきます。
会議の内容ははいたって簡単、『このパーティの中で誰が1番華族に相応しくないかを1名決めていただく』という内容になっております。
なお、相応しくないと決められた1名の方は華族ではございませんので、もちろん華族の称号を与えられることはございません。
それどころか、華族からの追放という罪を背負うことになり、そのことでギルティポイントがMAXになり、強制的にキャラデリートがかかるような形になっております。
ですので、この選択はぜひとも慎重に会議によってお話合い下さいませ。
なお、キャラデリートをされる今回の会議がどうしても受け入れられないとういう参加者のために、追放以外にドロップアウトを選択することもできます。
ドロップアウトというのは会議の結果追放が決定される前に会議自体をせず、クエストを終了させることでございます。
一人でもドロップアウトを選択する者が現れたパーティは、ドロップアウトを選択した者以外も全てクエストを強制終了となり、その時点でクエスト失敗終了となりますのでご容赦下さい。
また、一度会議が始まりますと、今度は追放者を一人出すまでドロップアウトが出来なくなります。
これは会議の進行具合を見て、自分が追放されそうだと感じたものが事前にドロップアウトをしてキャラデリートを回避するというのを防ぐための施策でございますので、会議を始められる前に是非よく考えてからお望み下さい。但し、タイムアタックでございますのであまり考え過ぎて会議を始めるのが遅くなるのにもご注意下さいませ。
それでは、それぞれのプレーヤー様のウインドウに会議の参加ボタンとドロップアウトのボタンを作成致しましたので、パーティの全プレイヤー様が参加のボタンを押された時点で会議が開始となります。
よろしくお願い致します。」
そう言ってふくろうは嬉しそうな表情でケケケと笑いながら、モニターの電源が切れ消えて行った。




