華族会議⑯
おそらくもう少しで出口、と言うところで城の中に似つかわしくない広間に出た。
広間なら城に似合いそうなものだが、その広間は洋風の場内で統一されていた今までと比べて、コンセプトがまるで違うように感じる。
一言でいうなら会社の会議室。
殺風景な広間に椅子が4つとテレビのようなモニターが置いてあるだけなのだ。このテレビがより城という洋風のコンセプトをぶち壊しているのだと分かる。
全員が部屋の入り口に入り、探索を始める前にそのモニターのスイッチが勝手に入り、画面を映し出した。
それは先程屋上で説明をした運営専用のアバターであり、まんまるで獣じみた風貌を映し出していた。
「皆様、ここまでの冒険大変お疲れ様でございました。
さて、ここでは皆様に事前にお伝えさせていただきましたミッション『華族会議』を実施させていただきます。
どうぞそちらのテーブルに備え付けの椅子にお座り下さい。お席にはそれぞれ名前が書いてございます」
唐突にそしてこれ以上ないくらい丁寧に説明を始めるふくろう。
俺達はいぶかしがりながらも、それぞれのネームプレートがある場所に着席した。
会議室のような長方形のテーブルに4人が2人ずつ向かい合うような形で座った。
俺の正面に座ったのはアムジャックさんだった。これから何が始まるのかはまだ分からないが、対面にアムジャックさんが座ってくれるというのは何かしら心強いと感じた。




