天岩戸神話の可能性
江戸時代、お伊勢参りが流行した。
しかし病気など、行きたくても行けない者もいたのは当たり前。
そんな人は、『おかげ犬』と言って犬の首に木札やお金をくくりつけて代わりに参拝してもらったとか。
犬の世話は各地の人々が行い、首にくくりつけられたお金が盗まれたりする事はほぼ無かったと言う。
それはきっと、それが天照大神が祀られる伊勢神宮への参拝だからなのだと考えられる。
日本の最高神。
そしてもしかしたら、世界の神だったのではないだろうか。
今では調べようもないけれど、そこまで信仰された神が実在した時に、一体何が人々の心をそこまで大きく動かしたのだろうか。
DNAに刻まれるものは、ご先祖様の心を揺るがした衝撃か。
或いは恐怖か喜びか。
みゆきの創ったアマテラスちゃんは、とにかく衝撃の可愛さだったなぁ。
アルカディアの設定では、アマテラスちゃんの娘がみゆきだった訳だけれどw
俺たちは今日もリセットワールドを探索していた。
中国地方、更に四国地方の地図が埋まってゆく。
そしてようやくたどり着いた九州地方で、俺がどうしても見たかった場所へとやってきた。
「天岩戸は外せないだろ」
「そうね。洞窟があるならもしかしたらダンジョンかもしれないし」
古事記に書かれた重要な話には、おそらく必ず意味がある。
天岩戸の話は、もしかしたら皆既日食がモデルではないかという説も多い。
或いは日本だから、火山の噴火で粉塵が太陽の光を遮ってしまったのか。
しかし舞台と云われる場所が実在するのに俺は違和感を覚えているのだ。
皆既日食や粉塵によって太陽が隠れたのなら、天照大神が高天原に帰ったとか、黄泉の国に堕ちたとか、別の話になっていたと思うんだよね。
どうして天岩戸に隠れる話だったのか。
そこには何かがある。
俺は漠然とした確信を持って、現在の宮崎県の高千穂町へと入った。
そして岩戸川沿いを歩く。
「ハッキリとは覚えてないけど、この辺だと思うんだよなぁ」
「うん。川沿いだったよね」
「ダンジョンの入口は見当たらないの‥‥」
狛里たちにはダンジョンの入口を探すように言っている。
おそらくだけれど、ただの洞窟や洞穴ではないと思っているから。
「何か宝物の匂いがするのね!」
いきなり妃子が影から飛び出してきた。
続いて菜乃も出てくる。
「かなりのお宝が近くにあるのです」
「そうなのか?」
もしかしたらそれはダンジョンの中に?
確かに俺は天照大神の隠れた場所がダンジョンである可能性を考えている。
しかしお宝があるという風には考えていない。
そのダンジョンに大切な人を閉じ込め、それを助けたような話なのではと想像していた。
つまり中にいるのはモンスターや猛獣の類。
それでも宝箱くらいはあってもおかしくないか。
「こっちなのです!」
「あの辺りなのね!」
少女隊の二人は走り出した。
その先には一見何も無いように見えるけれど‥‥。
「ここわぁ~‥‥。大きな岩なのかしらぁ~?」
「ふむ。これは上から落ちてきた岩のようじゃの」
「この向こうから宝の匂いがするのです!」
「そうなのね。ぶち壊すのね」
これはつまり、既に岩戸は塞がった状態って事なのか?
「ちょっと待てお前ら!岩は壊しちゃ駄目だ!」
この世界は別に過去では無いし、それを壊した所で未来が変わる訳でもない。
でもこのリセットワールドの可能性を変える事になるのではないだろうか。
「この先にお宝があるのは確実なのです」
「そうなのね。武士の情なのね」
なんで武士の情やねん。
「俺が岩を横に移動させると言っている。念力でな」
あくまで岩戸を壊さないだけよ。
中に宝があると言うなら見てみたい。
「ご主人タマ、早くするのです」
「そうなのね。このお宝は今までに見た事もないくらい大物なのね」
大物のお宝って。
「落ち着け。直ぐに移動するか」
俺は念力で、巨大岩を壊さないように横へと移動させた。
すると隙間からまばゆいばかりの光が漏れてきた。
「おおー!」
俺は人が入れるくらいまで岩を移動する。
眩しくて見られない。
まるで太陽を直視するような明るさだった。
一体何があるっていうんだ?
それとも何かが起こっているのか?
「私の物なのです!」
「全部頂くのね!」
俺たちが驚く中、少女隊だけは隙間から中へと入っていった。
神眼を使えばこの光の中でも何がどうなっているのかは一目で分かった。
確かにこれは、今までに見た事のないくらい大物だ。
「危険はなさそうだ。強力なサングラスがあれば‥‥」
「余裕なの‥‥」
「超五感わぁ~、逆にも使えるのよぉ~」
そうだったな。
そもそも完全耐性のある彼女たちには光にも直ぐに対応できた。
神であるみたまも問題はないだろうし‥‥。
「わしか?問題はないのじゃ。光宙がの。目が無くても景色を見られるようでの」
「マジか」
そういえば光宙はウンコだった。
ウンコでも景色が見えたらしいし、目が無くても心の目で状況把握ができると考えられる。
そんな訳で問題なく皆で光の中へと足を踏み入れた。
光り輝いていたもの。
それは生きた金属オリハルコンだ。
それがこの洞穴内一面にある。
「これはみんな菜乃の物なのね」
「そうなのです。妃子が全部集めるのです」
おいお前ら、語尾が入れ替わっているぞ。
それほど我を忘れて集めているって事か。
目の色まで変わっているしな。
生きた金属と云われるオリハルコン。
神眼で見た限り、本当に生きている時期があって。
その間はこうして光を放つようだ。
しかし誰かに発見され回収されると、徐々にその光は消えてゆく。
今少女隊が集めているオリハルコンは、とれたてピチピチと言った所だな。
俺は少し触れてみた。
硬いのは当たり前だけれど、何処か柔らかさも感じられる。
そうか。
リセットワールドでは動植物だけじゃなくて、本来命の無い無機物やウンコにも命が宿るのかもしれない。
あくまで可能性の一つだけれど、こういう世界があるからこそ出来上がった世界でオリハルコンは『生きた金属』と言われるようになるのだ。
そして剣や魔道具にも命が宿る。
岩戸の中は、広いけれど奥へ続いている様子はなかった。
広い空間があるだけの洞穴。
少女隊が勢いよくオリハルコンを回収するので、光は徐々に失われ闇の世界へと変わっていった。
最後には入口から差し込む光だけが残った。
「ふぅー‥‥。お腹いっぱいなのです」
「一生分のオリハルコンが手に入ったのね」
一生分って。
無限の命の中では流石に足りないだろう。
とは言え当面オリハルコンに困る事はなさそうだな。
俺が天界に行くくらいまでは。
「なんだか幻想的な景色にボーッとしちゃったわ」
「とっても綺麗だったの‥‥」
「私は光るスライムが沢山いるように見えたわぁ~」
「確かにそんな風にも見えたな」
「実際に動いておったしの」
「えっ?マジで?」
正直そこまで意識していなかった。
「うむ。光宙の目が無ければ分からない程度じゃがの」
「そうか」
ウンコの目は、神眼の能力を最大まで高めたレベルに見えるのかもしれない。
少しの間、差し込む光だけの空間を眺めてから、俺たちは外へと出た。
当然中から外に出る光はない。
光の元は少女隊が回収して外に持ち出したから。
ああ、なるほどそういう事か。
天岩戸の話は、光るお宝オリハルコンを岩戸で塞がれた洞穴から取り出すって事だったのか。
もちろんこれが全ての世界で通用するモノでもないし、違った可能性はいくらでもある。
でも可能性の一つとして、新たな説が俺の中に刻まれた。
俺たちはリセットワールドの家へと戻った。
すると少女隊が俺の所に寄ってきた。
「ご主人タマ、お願いがあるのです」
「そうなのね。とっても重要な事なのね」
やけに真剣な顔で二人はそんな事を言ってきた。
これはこちらもちゃんと真剣に受け止めてやらないとな。
「どうしたんだ。俺にできる事なら」
「沢山のオリハルコンが手に入ったのね」
「これでオリハルコンの節約はしなくてよくなったはずなのです」
「確かにな」
アレだけ多くのオリハルコンがあれば、今までのように節約を考える必要はない。
というか冥凛のボディを作ってから、在庫はほぼ失くなっていたか。
「これは重要なお願いなのです」
「命の次くらいに大切なのね」
「お、おう。分かった。俺も真剣に対応するぞ」
何やら重々しい空気に、俺は唾を飲み込んだ。
「お願いなのです。オリハルコンがいっぱい手に入ったので、これを使って‥‥」
「これを使って?‥‥」
「妃子たちの胸を大きくしてほしいのね」
‥‥。
「なんて言った?」
「だからおっぱいが欲しいのです」
「そうなのね。あるかないか分からない程度じゃ、ご主人タマを誘惑できないのね」
「胸のポッチを百個くらい作ってやろうか?大小織り交ぜて」
全く真剣な顔で言うから何かと思えば。
つかやりたければ自分たちでできるだろうが。
少女隊はほぼ俺と同じ事ができるんだから。
「ご主人タマは女心が分からないのです!」
「そうなのね。女性にとって胸と髪は命なのね!」
「たとえそうだとしても、今でも十分魅力的じゃないか!一部の人達にとっては‥‥」
「一部じゃ嫌なのです!」
「ご主人タマの好みが重要なのね」
「俺は別に小さいのが嫌いじゃないぞ?」
二人の動きが止まった。
だいたいよく考えてみろよ。
お前たちは俺好みの萌えキャラに作り上げてるんだ。
嫌いな訳がないだろう。
「そうなのです?」
「そうなのです」
「そうなのね?」
「何度も言わせるな」
全く、俺にとってお前たちは半身なんだぞ。
それに見た目じゃないんだ。
いや見た目も大切だけどさ。
俺の周りに俺が好きになれない奴なんていない。
アニメ的絵の世界では、ブスに描かない限り基本みんな可愛いんだよ。
「分かったのです」
「ご主人タマにとって妃子たちは好みの女なのね」
そう言われるとなんとなく肯定したくなくなるな。
「策也ちゃん‥‥。私はどうなの?‥‥」
いきなり狛里まで参戦してきたー!
「えっ?いや、そうだな‥‥。もちろんとっても好みだ‥‥ぞ?」
「うん‥‥、知ってたの‥‥」
そう言いつつ狛里は嬉しそうに見えた。
表情は全く変わってないけれどね。
「私わぁ~?策也ちん?」
「お前は他人妻だろ。好みであってもそうは言えん!」
ぶっちゃけるとむしろ怖い。
「それは残念ねぇ~」
だいたい天冉はみたまの依代。
みたまと言っても過言ではない。
みゆきにとっての兎白や岩永姫と同じ。
俺にとっては別人なんだけどさ。
何にせよ天冉は娘なんだ。
「策也、わしも聞いてええかの?」
今度は推古かよ。
「えっと‥‥。まさか‥‥」
「うむ。オリハルコンがあれば、こやつらのオッパイを大きくできるとはどういう事なのじゃ?」
そういう質問かよ。
俺は一息吐いた。
「ああそれな。実はこの二人、元々俺が作ったオリハルコン人形なんだ。だから材料さえあれば魔改造が可能なんだよ」
「それはどういう原理なのじゃ?」
「んー‥‥、俺の能力が分かるなら分かると思うんだけれど、俺は魂をゴーレムに宿して蘇生させる事ができるんだよ」
最近はほとんどやってないけれど。
「ふむ。ならわしや光宙も可能なのじゃな?」
これは考えたけれど、正直やってみなくちゃ分からない。
「少なくとも推古は可能だと思う。だけど光宙はどうなんだろうな。仮に今推古が死んでも、死体として光宙は生きるんじゃないのか?魂を無理やり引き剥がせるならできるかもしれないけれど、それができるかはやってみなくちゃ分からない」
ウンコでも生きるのだから、当然死体でも生きると考えられる。
そもそも生命が宿る理屈が分からないんだよな。
例えば日本では、全ての物には命が宿るとされている。
しかし実際に魂が宿っている訳ではない。
ゴーレムだって、生きる金属オリハルコンだから魂が宿る訳で、他は魔石や魔砂が必要だ。
この世界でも光宙は例外。
動物に魂は宿っているけれど、植物にすら魂は存在しないのだ。
「うむ。つまりわしだけなら別にする事ができそうじゃの?」
「そうだな。但しやり方が実は二つある。死ぬなり魂を抜き取るなりした後、ゴーレムとして蘇生する方法と、そのまま蘇生する方法。簡単に言うと、ここで推古の魂を抜き取り蘇生すれば、おそらく今の姿で光宙抜きで蘇生が可能かもしれない」
「わしが二人になるという訳じゃの」
「まあな」
昔アルカディアで、俺は大魔王に体を乗っ取られた。
その時と同じ事をする訳だ。
「という事はじゃ、もしも光宙の魂が別にできれば、光宙も同じように蘇生できるのか?」
「それは可能だ。但しその場合この世界本来の姿になる訳で、おそらくウンコに戻ると思う」
俺がそう言うと、途端に推古は渋い顔に変わった。
「流石にウンコに戻るなんて嫌だぜ!それなら今の方がマシだっつーの!」
そりゃ光宙が出てくるわな。
ただ当然の反応だけれど、別にそのまま蘇生しようなんて言ってないぞ。
しかし少女隊は断然支持と言った感じで食いついてきた。
「生きたウンコが見てみたいのです!」
「そうなのね。一度ウンコを飼ってみたいと思っていたのね」
そう言われると、俺も少し見たくなるじゃないか。
別に飼いたいとは思わないけどさ。
「試してみるか?」
「断固拒否するっつーの!」
「私も見てみたいの‥‥」
「駄目だ駄目だ!マジで拗ねるぞ」
「残念ねぇ~」
狛里や天冉まで‥‥。
でも確かに珍しいんだよ。
ウンコが生きてるなんて。
見れば何かが分かるかもしれないし、とりあえず試してみたい。
推古に触れただけじゃ、食われたモノに魂を宿せる能力はコピーできなかった。
むしろ全く分からない。
おそらく光宙のユニークスキルなんだろう。
「まあ何にしても、できるかできないかも分からないんだし、ウンコに蘇生されるとも限らない。生前の姿に戻る可能性だってある。或いは今の姿が光宙本来の姿と魂が認識しているかもしれない。どうなるか分からないのが嫌なら、とりあえず人形として蘇生できるか試してみるか?」
一回だけなら間違いで済むし、魂が取り出せたならそのまま蘇生してやろう。
「わーったよ。試したいなら試してみてくれ」
よっしゃ!
許可を得たぞ。
でも表向きは冷静に行こう。
「よし。ならばまず、魂を分離できるか試すぞ」
そもそもそれができそうにないんだけどな。
「お、おう!」
「拒むなよ。本人が拒むと難しいからな。尤も、光宙本来の力が強く無い限りは、強制的に分離もできるはずだけど‥‥」
んー‥‥。
やはり無理か。
本人が抵抗している様子もないし。
というか、むしろこの体との繋がりは光宙の方が強い。
食ったモノの体を奪う能力は、本来ある魂と体との繋がりを上回るようだ。
「どーなんだ?」
「無理だな。この体は完全に光宙と繋がっている。離れられるとしたら推古の魂の方だ」
「うむ。そうなのじゃな。だったら別に離れるのがわしでも構わんぞ。どっちでもええが、光宙はわしと一緒じゃと辛かろう」
「そ、そんなこたーねーけどさ。それに分かれた所でこの体なんだろ?」
「まあそうだけど、分かれる事ができれば今よりマシじゃないか」
それに、実は俺としては早めに光宙を分離しておきたい理由がある。
推古とは主従契約をしているからいいけれど、光宙に俺の能力を全てコピーさせたくはない。
百年先、千年先となるかもしれないから慌てる必要はないかもしれないけれど、早めに分離しておくに越した事はないのだ。
光宙の魂は男。
男だと俺を倒せる可能性も秘めている訳で。
エルドラールの神を倒して神になるのが光宙だったら、それでも構わないんだけれどね。
何にしても光宙の事はよく分かっていない。
リセットワールドに転生してきた光宙はイレギュラーだ。
彼が新たな神になるとは思えないんだよなぁ。
「わーったよ。推古がそれでいいなら俺もいーぜ」
「うむ。だったらやってみてくれ。そうそう、できればそのまま蘇生して元の身体と同じ方がええの。わしは強き子孫を残す為にあるのじゃからな」
「分かった。それじゃ全てを受け入れる気持ちで‥‥」
俺はそう言いながら、推古の魂を体から分離させた。
問題なく離れたな。
では‥‥。
俺は推古の魂から蘇生した。
予想通り問題なくそれは達成できた。
「おお!凄いのじゃ。わしが二人になったのじゃ」
つっても裸だけれどな。
無から蘇生した場合、完全に魂任せだとこうなる事もある。
「お父さん、服くらいちゃんと付けてあげてよね」
「いや忘れてただけだ」
俺は直ぐに服を生成しようとした。
しかし次の瞬間、それは不要だと理解した。
「うわっ!」
光宙の体が推古へと引き寄せられるような気配。
何かが起こっていた。
「これは‥‥。ドッペルゲンガーを拒絶する力か」
七魅の時に感じたのと同じ感覚。
その時ほどではないけれど、光宙の存在が希薄化しつつある。
「同じ人は同じ世界に存在できないのよねぇ~」
「魂が違ってもか?」
「そう考えていいんじゃないかしらぁ~。ただ七魅ちんの時ほどではなさそうだけれどぉ~」
光宙と推古の体は完全に繋がっている。
その繋がりは推古本人以上だ。
しかしその存在の主導権は推古の方が上という事か。
俺は大魔王に体を乗っ取られた時、魂を蘇生する事で元の体を取り戻した。
あの時は直後に大魔王を倒したから分からなかったけれど、同じ世界に同じ体が存在するとこういう事になるのか。
或いは魂に記された体は、蘇生する事で元の持ち主へと戻る。
少なくとも此処では‥‥。
となると、おそらくゴーレムに蘇生しても無駄だろう。
「俺、どうなっちまうんだ?」
「再び推古と一緒になるんだと思うぞ」
断言はできないけれど、光宙の魂が体から離れるとは考えられない。
ならば体と共に推古へと戻ってゆく。
予想通り、しばらくすると一気に二人は一人となっていた。
「元通りじゃの」
「まあな。だけど別々になる方法が無いではないぞ。それもちゃんと光宙は男の体を手に入れられる方法だ」
此処までできれば、別々になる方法はある。
推古の魂に記された体じゃなければ、元の持ち主へとは戻らないはずだから。
「本当か?!」
「まあな。でも今すぐは無理だ。光宙の新しい体も作らないと駄目だからな」
「待つ待つ!待つよ!」
「それと推古。これをするには少しの間、魂の状態でいてもらわなければならない。まあ何時間もかからないとは思うけどな」
「構わんぞ。わしは策也を信じておる」
「ならば続きは後日だ」
こうしてこの日は終る。
さて後日、光宙は推古から離れられるのだろうか。
俺は少女隊にあるお願いをしてからエルドラールに戻り、早速光宙の体作りを始めるのだった。




