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5.婚約破棄計画

「ミリア!!」


勢いよくミリアの部屋のドアを開けると、ミリアはとても驚いて固まっていた。


「ど、どうしたの?お姉様。」


ミリアは私の2歳離れた妹だ。ピンクゴールドのふわふわとした髪に空のように透き通った青色の目を持っており、顔立ちはとても可愛らしい。強気な性格を除けば、天使のようである。


「ミリア、よく聞いて…。王太子妃になる気はない??」


「えっ!?ど、どういうこと?」


まぁ、驚くのも無理はない。私が王太子の婚約者ということをミリアは知っている。そして、ミリアが両親に頼み込んで私ではなく自分を王太子の婚約者にして欲しいと言っているのも把握済みだ。


「私、ぐうたらした生活を送りたくて…。そのためには、王太子妃になれないの…!」


ミリアははっと悟ったようだ。元々よく頭の回る子なので、私の性格を考慮し、そこから導き出される答え…。私の姉は婚約破棄を目論んでいる、と。

その方法として、ミリアが王太子を口説き、婚約破棄をさせる。そこまで気付いたようだ。

本当に賢い子。私は内心ほくそ笑む。


「お姉様、わかったわ。王太子を口説き落として見せる!!」


自信たっぷりの表情でミリアは宣言する。

ありがたい…。なんて素晴らしい妹を持ったのだろう。私の計画が上手く行くように願おう…。

さっそく明日のパーティーで王太子とミリアを出会わせて、ミリアと結ばれてもらおう。

目指せ、婚約破棄!!


今まで生きてきた中で1番やる気に満ち溢れていたと自分でも思う。初めてワクワクした気持ちを覚え頬が自然と緩む。楽しい…。


そんなアンネルの様子を影の騎士はこっそりと伺っていた。


「はぁ…。殿下に報告するのは気が重いな。」


そうぽつりと呟いて、影の騎士は殿下に報告にいくのだった。



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