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番外編、婚約者との初対面(王太子目線)

ちょっと時は遡り、9歳の時に初めてレオナルドがアンネルにあったお話です。


この国の王になるべく生まれてきた私は、勉学はもちろんのこと、ダンス、剣術、馬術などなどあらゆる分野で完璧でいなくてはならなかった。

小さい時から自分の容姿が人より秀でているということは、感じていた。しかし、嬉しくはない。近付いてくる周りの人間は、私の容姿と地位だけしか興味は無いため、いつも薄っぺらい笑みを貼り付けて接していた。


ある日、父上から婚約者が決まったと告げられた。


どうせ、愛のない政略結婚だ。どんな相手だなどとは微塵も興味が無い。


婚約者に会う日、私はいつものように薄っぺらい笑みを貼り付けて公爵家を訪れた。


いざ、婚約者に会ってみると私の中の時間が止まったように感じた。なんて美しいのだろう。美しいという言葉以外が見つからない。

呆然と見ていた私に興味もないような目を向けて彼女は挨拶をした。


「初めまして。アンネル=ロックハートと申します。この度は殿下と婚約の儀を結ぶこととなり誠に嬉しく思っています。」


にこりともせずに覚えたセリフをたんたんと発し、私に興味の欠けらも無い眼差しで挨拶をした彼女。

初めてだ。こんなにも興味を持たれないのは。むしろ嫌そうでもある。面白い、必ず手に入れよう。そのためには念入りに計画を立てないと…。


他人に対してこんなにも感情が動かされたのは初めてで、胸が踊った。好奇心や興味といった感情を初めて感じ、とても楽しい。


「初めまして、アンネル嬢。私はレオナルド=シュタール、この国の王太子です。どうぞよろしく。」


彼女は一瞬心底面倒くさそうな顔をしたが、深深と頭を下げた。



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