13.エメラルド・マーガレット
更新が遅れてしまい申し訳ありません。
読んで下さる方々、またブックマーク登録して下さっている方々本当にありがとうございます!
たくさんの方々に読んでもらえてとても嬉しく思います!
まだ物語は続く予定ですので、地道に頑張っていきたいと思います。
レオナルドは、執務室で国境の警備や王都の様子などの報告を騎士団の団長であるヴァンセントから受けていた。
報告も終わり、次の仕事に取り掛かろうとすると
「殿下、エメラルド・マーガレットという花をご存知ですか?」
と、ヴァンセントが聞いてきた。
「おい、2人きりの時は敬語はやめてくれと言っただろう」
「ごめんごめん。それで、知ってる?」
ヴァンセントとは小さい頃からの幼なじみであるため、2人きりの時はくだけた口調で話している。
「いや…知らないな。なんだそれ?」
「今、王都で流行りつつある花らしいんだが、何で も良くない噂を耳にしてな…」
「どんな噂?」
「エメラルドのようにキラキラと輝いている花で、香りもとても良い。しかし、その香りを嗅ぐと幻覚を見たり正気を失ってしまう…とな」
「その噂は本当なのか?」
「さあな…。でも、実際にその花を手に入れた者がいないらしいから不思議なンだよなぁ」
「どうゆう事だ?意味がよくわからないな…」
「ま、どっかのホラ吹きが言ってるだけならいいんだけどさ!」
「ふーん…」
一方その頃、アンネル専属メイドであるリジーはアンネルに似合いそうなネックレスを探して、王都の宝石商を見に来ていた。
お嬢様には、エメラルドが似合うかしら…それともサファイア?
アンネルは着飾ることに全く興味が無いため、いつもリジーが宝石だったりドレスだったりを仕立て屋に注文していた。
リジーが馴染みの宝石商を目指して歩いていると、
「やぁ、お嬢さん」
ふと、黒いフードを被った男に声をかけられた。
「はい、何でしょう?」
リジーは訝しげに答えると、その男はエメラルドのようにキラキラと輝く花を差し出してこう言った。
「もしや、お偉い貴族様に雇われておいでのお方ならこの花をぜひ飾って差し上げてくださいな」
「こ、こんなに綺麗な花は見たことがないわ!これならお嬢様も花に興味を示すかも…!でも、本当に貰って良いのですか?」
「ええ、もちろんです。ただし、この花に水をあげてはいけません。月光の光のもとに毎晩置いて置けば枯れることはございません…」
「不思議…。ありがとうございます!」
リジーは満面の笑みでその男にお礼を言うと、宝石商へ足を進めた。
ふと、振り返ってみるとその男はいなくなっていた。
一体、誰だったのかしら…?
でも、お嬢様が喜んでくれると嬉しいな!
リジーは不思議に思いつつも、その場を後にした。




