19.テオさんとは仲良くなれそう
「では、リーシェさんとお呼びさせてもらいますね。リーシェさんはステラスなんですね。」
〔はい。
テオさんはディア様の部下だったのですね。あの、弟子もしているんですよね?部下の仕事をしながら弟子として教わるなんて大変じゃないですか?〕
「いえ、それほどでもありませんよ。ちょっとやることが増えたくらいですし。」
〔テオさんは優秀なんですね。〕
私は感心して言った。
「そんなことないです。実を言うと、部下と弟子であまり仕事内容変わってないんですよね。というか師匠、僕以外に部下がいないんです。僕が部下になる前なんかは一人もいなくて、当時弟子であった僕に部下の仕事を押し付けていて……。弟子も僕一人しかいなくって。
その頃は僕、まだ生まれて数十年しかたっていない子供だったものですから、結構純粋で、師匠の言うこと丸っきり信じてたんですよ。そんな僕に師匠ってば、
“この仕事はとても大事な仕事なんだ。そんな仕事をお前に任せるということは弟子として一人前だと認めたということだよ。いいか、これは一人前の《・》弟子がやる重要な仕事なんだ。やってくれるね?”
と言ったんです。ひどいと思いませんか?」
うわぁ、それはひどい……。
て言うか、テオさんディア様の真似うまい。
「まあ、性格がアレでも、作品はどれもすごいんですよね……。
なんであんな変神にできて、僕にはできないんだろう?」
〔ははは……
それはまあ置いておくとして……。
すっごく綺麗なアクセサリーですね。こんな綺麗なものはじめて見ました。〕
「あっ!!
今逃げました!?逃げましたよね!?
……まあ、いいですけど。
……あれ、テテア様は?」
〔え?さっきまでそこに……。〕
テテアがいた方向を見ると誰もいなかった。
〔あら?……あっ!〕
アクセサリーを並べてある棚、その前にテテアはいた。
「いました?……あっ!」
テオさんも見つけたようだ。
「あ〜………
どうします?」
私達が言葉に詰まる理由。それは……
「いいんです。いいんです、もう。
私なんかどうだって……。
どうせ私はお邪魔虫ですもの……。
私の話なんか誰も聞いてくれないに決まっています……。
どうせ私は空気……いえ、それ以下の存在。
ふふふ、そうよ、そうに違いありません。
なら、いっそのことこの手で……。
ふふ、ふふふふ……。」
テ、テテアが壊れたぁー!!!!
何、何なのこの娘。怖すぎるんですけど!!
ああ、けどその表情もいい……。整った少しキツイ顔立ちに影ができて、なんとも言えない感じになっている。
う〜ん、これはこれでアリ!!
「リーシェさん……?」
〔……はっ、私は今いったい何を。〕
あ、危なかった……。何かよく覚えてないけど、危なかった気がする。
けど、今それはどうでもいい。
とりあえず、テテアをどうにかしなきゃ……。
……て、うお!?
いきなり浮遊感に襲われる。魔法による浮遊感じゃなくて、ぶら下がっているような浮遊感。
上を見ると、そこには金髪碧眼のイケメンの顔が。
「あ、クオ様。お久しぶりです。」
テオさんがレオ様にペコリと頭を下げる。
レオ様は1つ頷いて、
「おい、リーシェ。姉さん達が心配していたぞ。玄関ホールについたら誰もいなかったからな。その後大騒ぎで姉弟総出で街中大捜索だ。」
〔ごめんなさい……。〕
「姉さん達には今連絡した。リア姉さんが大激怒してるからな。もうすぐ着くと思うから覚悟しておけ。」
ヒィ……!!
お久しぶりです!!
テテアがやばいです。
こんな設定じゃなかったはずなんですけど、キャラが暴走して気づいたらこんな風に……!!
他のキャラも暴走して性格が変わらないように頑張ります(笑)




