20.テテアはたまに病んで狂う……らしい
本日2話目です!!
「リーイーシェールートー?」
リアかか様が私に詰め寄ってくる。
ディル様とルース様はリアかか様とノアかあ様と一緒にやってきた。
「どうして勝手にいなくなったのかしら?外に出かけるときは私かノアに知らせるように言ってたわよね?
もちろん、それなりの理由があって外に行ったのでしょうけど。私達が納得できるだけの理由、説明できるわよねぇ?」
リアかか様が笑っている。何も知らない人(?)たちはうっとりと見惚れているだろうと簡単に予測できる。
しかし、リアかか様をよく知っている者ならばたちまち顔を真っ青にするだろう。現にディル様、ルース様、レオ様が顔を青くして引きつった表情を浮かべている。
私もリアかか様を見て、ガタガタと震えている。
〔ご、ごめんなさい!!!!
今度から気をつけます!!〕
「“今度から”?
“気をつけます”?」
〔いえ、もう二度とやりません!!!〕
「それでよし。」
リアかか様は元の顔に戻って、満足そうに頷いた。
「ところでテテアは?見当たらないけど……。」
ディル様がまわりをキョロキョロと見る。
「あ〜、テテア様だったらここに……。」
テオさんが、棚の前にしゃがみこんでいるテテアを指す。
「ふふふ、まずは誰からやりましょうか……
上級神にしましょうか、それとも下級神に……
ふふ、ふふふ、やっぱり上級神がいいですね。
やはり四大元素の神である火神·水神·風神·地神がいいですわよね……
次は誰にしましょう……
迷いますわ……
ふふ、ふふふ、ふふふふふふ……」
ああ……テテアの目にはもう何も映っていないようだ。
それを見た皆は……
「「「「「……………」」」」」
やはり、沈黙した。
そして、我に返った者からこちらに首をギギっと音がきこえそうな程ゆっくりと向けた。
「……リーシェ?
これはどういうことだい?
テテアは一体……?」
「“やる”って言葉が“殺る”って聞こえたのですが……。私の耳がおかしくなったのでしょうか?」
先に言ったのがディル様、後に言ったのがルース様だ。
〔えぇ〜と……〕
私はかあ様達から無言の圧力を受けながら、これまでのことを全て話した。
無言の圧力って本当にあると思わなかったんだけど、かあ様達にされて、どれだけ恐いものか思い知ったよ、うん。これに逆らえる人がいたら教えてほしい。その人はきっと、ディル様達に勝てる唯一の存在だと思う。まあそんな人、いたら神すら越える存在だろうけど……。
〔……とまあ、そんな訳でして。〕
私が話し終えると、レオ様がため息をついて
「だいたいそんなことだろうと思ったが……。」
「テテアは昔から、心が不安定で感情のコントロールができていませんでしたからね。」
「まあ、いつかこうなるだろうと予想はしてたけど……。
心を安定させるためにリーシェと友達にしたのに、まさかそれが裏目に出るなんて……。しかも、引き金にもなるなんてね。」
レオ様に続いて、ルース様、リアかか様が言う。
「大丈夫よ、リーシェ。
テテアは昔からたまにこうなってたから。流石に今回よりはひどくなかったけれど。
かあ様達に任せておきなさい。」
ノアかあ様が、私の不安を感じとったのかそう言うと、パチッと可愛らしくウィンクをしてテテアのところに向かって行った。
……♡…………♧…………♢…………♤……
その後、かあ様達によってテテアは何とか元に戻った。
ちなみに、かあ様達はあの壊れたテテアをブラックテテアと呼んでいるらしい。あの黒い感じと、病んで狂っているような感じからきているらしい。
まあ、その後は何もなく街を歩いて帰った。その日は疲れて、翌日の朝を越えて昼になるまで起きることはなかった。
………リアかか様に攻撃されて夕方まで悶えていたのは内緒だ。
〈リーシェがリアに攻撃された経緯〉
リーシェがあまりに起きて来ない
↓
起こしに来たリアが扉を何の予告もなく勢いよく開ける
↓
近くにいたリーシェにあたる
↓
吹っ飛ばされる




