21 出会いは唐突に
3章最終話です!
今日の新聞の見出しはこう!
『凶悪組織エペノアール、司教を殺害。大聖堂の破壊も彼らによるものか?』
だ。
聖教の奴らめ。
全部嘘じゃないけど、凶悪なのは聖教の方なんだよな。
はぁ。
こうなることはわかってたけどね。
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学園に登校するとみーんなエペノアールの話でもちきりだった。
「おい、アベル、エペノアールの組織のリーダーを捕まえたら賞金10億マニーだってよ。」
まじか。
トム、いい情報をありがとう。
でもごめんね。
それ、俺なんだ。…とはいえないよね。
トムに連行されちゃうし。
俺だって逆の立場だったらそうする。
「俺はやめとくよ。」
そう言ってトムから離れた。
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廊下を歩いてると、人にぶつかった。
「すみません。」
「いえ、こちらこそすみません。」
あれ?
この人確か・・・
やべ。
バルセロナ王国王女のマリー先輩じゃん。
バルセロナ王国はエルベル王国の西にある大国だ。
マリーさんはそこの第一王女。
うん。
大物だ。
王族をエペノアールに入れるのもいいけど、高望みはよくないからね。
「それでは失礼します。」
そういって、俺はマリー先輩から離れた。
ーーこの出会いが、アベルにとってもマリーにとってもターニングポイントであることを二人はまだ知らない
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