16 フレーシアの言葉
3章16話です!
「着いた!」
リリは魔力の供給源までたどり着いた。
そこには大きな水晶玉があり、そこに魔力が集められているようだった。
「ええい!」
リリが魔力弾を撃ち込むも吸収されてしまった。
「これじゃ、壊せない。どうしよう…。」
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そのころ、アベルとフレーシアの戦闘は佳境を迎えていた。
重傷を負ったアベルは痛みをこらえながら戦っている。
やはりおかしい。
フレーシアは俺へ攻撃するとき意図的に致命傷を避けている。
なんで?
神話を見るにフレーシアは教団よりの人間のはず。
遺志が若干残っているにしてもアベルを助ける理由はないはずだ。
「フレーシアアアア!貴様、かつての仲間は殺せないなどコピーの分際でぬかすとでもいうのか!」
アルヴィースがよくわかんないことを言ってる。
ヒスんなよ。
戦闘の邪魔。
アベルはアルヴィースの声を煩わしく思いつつも戦いに集中した。
しかし、重傷のアベルには限界が訪れようとしていた。
そのとき、とんでもない地鳴りがした。
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時を少しさかのぼり、3分前。
リリは壊せない水晶玉を破壊する方法を考えた。
「魔力で攻撃しても無理、殴っても投げても壊れない…。」
悩んだリリはある一つの考えに至った。
水晶玉が魔力を吸収しちゃうなら、水晶玉が壊れるまで、私の魔力をささげ続ければいいんだ!
ずっと、疑問だった。
魔力を集めたいなら、アルヴィースたちが魔力を込めればすぐ集まるはずだ。
それなのに魔力の少ない一般人から少しづつ集めているのは、水晶玉には、一度に魔力を受け入れられる限度が存在するからだ。
そう考えたリリはありったけの魔力を水晶玉にぶち込んだ。
「私の魔力で、壊れちゃえ!」
そのとき、水晶玉が限界を迎えてひびが入り始めたかと思いきや、今までためていた魔力が暴発した。
「きゃああ!」
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「これは…まさか、貴様らあああああ!」
状況を察したアルヴィースが絶叫する。
「どうやら間に合ったようだな。」
よかった。リリ、たどり着けたんだね。
でも、なんかやばい気がする。
すごい濃密な魔力が爆発するかのような…
その時、水晶玉の魔力が大爆発を起こした。
「おのれぇぇぇぇぇ!」
「やばいやばい!ってうわああああ」
リリ、アベル、アルヴィースは白い閃光に包まれる。
そして、フレーシアが消失する。
だが、その時にフレーシアがこういった声が聞こえた。
「アベル、ラヴァンデを頼んだわよ。…頑張って…」
アベルの名を知らないはずのフレーシアがそう言ったのだ。
「なんで、俺の名を…」
そのとき、アベルの意識は途切れた。
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