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16 フレーシアの言葉

3章16話です!

「着いた!」


リリは魔力の供給源までたどり着いた。


そこには大きな水晶玉があり、そこに魔力が集められているようだった。


「ええい!」


リリが魔力弾を撃ち込むも吸収されてしまった。


「これじゃ、壊せない。どうしよう…。」


______________________________________________


そのころ、アベルとフレーシアの戦闘は佳境を迎えていた。


重傷を負ったアベルは痛みをこらえながら戦っている。


やはりおかしい。

フレーシアは俺へ攻撃するとき意図的に致命傷を避けている。

なんで?

神話を見るにフレーシアは教団よりの人間のはず。

遺志が若干残っているにしてもアベルを助ける理由はないはずだ。


「フレーシアアアア!貴様、かつての仲間は殺せないなどコピーの分際でぬかすとでもいうのか!」


アルヴィースがよくわかんないことを言ってる。

ヒスんなよ。

戦闘の邪魔。


アベルはアルヴィースの声を煩わしく思いつつも戦いに集中した。


しかし、重傷のアベルには限界が訪れようとしていた。


そのとき、とんでもない地鳴りがした。


______________________________________________


時を少しさかのぼり、3分前。

リリは壊せない水晶玉を破壊する方法を考えた。


「魔力で攻撃しても無理、殴っても投げても壊れない…。」


悩んだリリはある一つの考えに至った。


水晶玉が魔力を吸収しちゃうなら、水晶玉が壊れるまで、私の魔力をささげ続ければいいんだ!


ずっと、疑問だった。

魔力を集めたいなら、アルヴィースたちが魔力を込めればすぐ集まるはずだ。

それなのに魔力の少ない一般人から少しづつ集めているのは、水晶玉には、一度に魔力を受け入れられる限度が存在するからだ。

そう考えたリリはありったけの魔力を水晶玉にぶち込んだ。


「私の魔力で、壊れちゃえ!」


そのとき、水晶玉が限界を迎えてひびが入り始めたかと思いきや、今までためていた魔力が暴発した。


「きゃああ!」

______________________________________________


「これは…まさか、貴様らあああああ!」


状況を察したアルヴィースが絶叫する。


「どうやら間に合ったようだな。」


よかった。リリ、たどり着けたんだね。

でも、なんかやばい気がする。

すごい濃密な魔力が爆発するかのような…


その時、水晶玉の魔力が大爆発を起こした。


「おのれぇぇぇぇぇ!」


「やばいやばい!ってうわああああ」


リリ、アベル、アルヴィースは白い閃光に包まれる。


そして、フレーシアが消失する。

だが、その時にフレーシアがこういった声が聞こえた。


「アベル、ラヴァンデを頼んだわよ。…頑張って…」


アベルの名を知らないはずのフレーシアがそう言ったのだ。


「なんで、俺の名を…」


そのとき、アベルの意識は途切れた。

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