15 1000年前の・・・
3章15話です!
「お前は誰だ?」
いきなり現れたおっさんに俺はびっくりした。
なんか見たことあるけど名前、ド忘れしちゃったんだよな。
ごめん。
「儂はトレズ・シュバリエ、第12席、アルヴィースだ。」
トレズ・シュバリエ!
やはりいたか。
でも、こいつ見たところ只のおっさんなんだよな。
「あんた、武闘派には見えないが?」
「いかにも、私は戦闘は得意ではないのだ。まぁ、お前の相手はどうせフレーシアで十分だろう?」
なんだ。
よかった。
武闘派とか言われたら、このおっさんがビール腹をブルンブルンさせながら戦う様子を想像して、笑い死ぬところだった。
「お前こそ誰だ?」
アルヴィース君、いい質問だ。
「俺はエペノアールがリーダー、アーレフだ。」
決まったぞ!
本日二回目だ!
一人で勝手に興奮していると、
「貴様…なぜエペノアールが1000年も続いているのか不思議だったが、なるほど。貴様が1000年間生き続けていたからか。」
何言ってんだこの爺。
1000年も生きてたら1000年前にラヴァンデさんを救い出して二人で結婚生活送ってるわ!
「アーレフ…貴様がどのような手法で1000年も生きていたのか知らんがよいだろう、教団への手土産にしてくれる!」
え?
アーレフって人、1000年前にもいたの?
アベルの頭がパンクしそうになっていると、フレーシアが襲い掛かってきた。
「ッツ…なんか知ってること教えてよ、12席さん。」
フレーシアを相手にしながら聞くと
「貴様がフレーシアに勝ったら教えよう。」
アルヴィースが意地悪な返答をした。
ふざけんな!
こっちは俺が時間稼ぎして、リリが魔力の供給源を断つ作戦なんだぞ。
そもそも勝てると思ってないんだよ!フレーシアに。
しかし、余計な思考が戦闘の妨げになり、アベルはどんどん追い込まれていく。
「はあああああああああ!」
アベルは紫色の閃光を放つ。
すると、フレーシアは剣に魔力を込め、それをカウンターではじき返した。
「なっ!」
アベルは左肩に深手を負う。
「なぜ、こんな奴にここまでてこずっておるフレーシア!」
アルヴィースが怒号をあげる。
確かにそうだな。
今のカウンターで俺の首を飛ばせたはずだ。
なにか、フレーシアの奥底で抗っているものを感じた。
そのとき、なぜかフレーシアの顔がアベルを懐かしいものを見るような表情を一瞬したように見えた。
「本当に何が何だかわからねぇ…」
アベルはそうつぶやいた。
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そのころ、ついにリリが魔力の供給源がある場所に到着した。
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