6 むしゃくしゃ!
3章6話です。
布団の配置を決めた後、作戦会議を行った。
感謝祭はフレーシアの銅像前で行われるので、そこで不審な点がないか探る人。
そして、もぬけの殻となる大聖堂を調査する人。
この2つをしなければならない。
そのため、二手に分かれることにした。
メンバーは俺とシュリエッタ、ルブラン先輩とマーガレットだ。
「トレズ・シュバリエがいるかもしれない。気を引き締めていきましょう。」
「そうですね!」
「あんただけよ旅行気分のやつは」
「は?」
「こらこら止めなよ。」
折角声掛けしたのにマーガレットはいちいち突っかかってくる。
仲裁してくれるルブラン先輩に申し訳ない。
「それじゃあ、また。」
「えぇ。先輩、ご武運を。」
「アベル達もご武運を」
こうして二手に別れた。
* * *
「ちょっとアベルに当たり強くないかい?」
ルブランがマーガレットに問う。
「…なんかむしゃくしゃするのよ。あいつにだけ。」
マーガレットはアベルに対しての気持ちが自分でもわかっていない。
自分の性格上、周りから距離を取られがちなマーガレットは感謝などされたことがなかった。
だからあの時アベルが感謝を述べてくれて嬉しかったのだ。
だが、よくよく考えたらあのタイミングで言われると煽りにしか思えてこないし、第一先輩なのにずっとタメ口だ。
ルブラン先輩やシュリエッタには敬語なのに。
そのため、マーガレットのアベルに対する評価がつけにくい。
「好きなのかな?アベルのこと。」
「!?そんな訳ないでしょ。それにアベルには想い人がいるのに……」
「じゃあ、実際どう思ってるの?」
「それは…わかんないわ。」
少し照れてるようだ。
案外、相性良さそうなんだけどな。
ルブランは密かにそう思った。
* * *
初老の男がいる。
彼の目の前にはフレーシア像がある。
「フッ・・・フレーシア、貴様はこの感謝祭で我々の兵器として蘇らせてやる。」
男は不敵に笑った。
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