3 おっさんの善行
3章3話です。
次話も6時40分投稿予定!
カガリが出撃する数分前
「嫌ぁぁ!なんだお前ら。」
「逃げろ、こいつらヤバイ。」
俺たちは多くの敵を倒していた。
「意外と弱いわね。この調子だと楽に終わりそうよ。」
「油断するな。奴らのリーダーはまだ出てきていない。」
マーガレットを俺が諫めた。
そのとき
「お前らか・・・。」
カガリが現れた。
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うわー強そうなおっさん出てきた。
筋肉ムキムキだし、見た目だけならクラウスより強そうだよ。
「なぁ、おっさん。トレズ・シュバリエって知っているか?」
「っ?なぜ貴様がそれを・・・。まぁ、いい。殺すだけだ。」
やはりここは聖教と関係している。
だがそれとは別に一つ聞きたいことがある。
「・・・あんた、ここで人体実験を行っていたそうだが、実験体にされた子供たちはどこに行った?」
「全員死んださ。魔女の力に耐えきれなくてね。その失敗作どものせいでわた・・・」
俺は気づいていたら奴に斬りかかっていた。
間一髪でカララギが剣をかわす。
「何を怒っている貴様」
・・・何故怒っているかだって?
ラヴァンデさんも実験体の一人だからだよ。
人を人とすら思っていないお前らに虫唾が走る。
「・・・下がっててくれ、みんな。こいつは俺一人でやる。」
アベルの殺気にみな、同意せざるを得なかった。
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「あああああああ!」
咆哮をあげながらカガリが襲い掛かってきた。
俺はそれを受け流し、カウンターを決め、彼の肩に傷をつけた。
「・・・アベル君、強くなっている。」
シュリエッタが感心する。
「アベルはクラウス戦以降魔力量も倍近く増えたし、何より魔力操作と基礎体力が向上した。今の彼なら剣術大会でベスト4に入れると思うよ。」
ルブランがそういうと
「ふーん。あんたより瞬間的に見ればアベルの方が強いのにベスト4?」
マーガレットが質問してきた。
「ははは、俺は負けず嫌いなんだ。・・・というかマーガレット、アベルをほめるなんて珍しいね。」
「うるさい!」
マーガレットたちが騒いでいる中、俺はカララギを追い詰めていた。
「はぁ、はぁ・・・貴様、何のために我々と戦っている。」
「・・・笑顔が見たいから。」
ラヴァンデさんの笑顔が見たい。
また、二人で暮らしたい。
「?何を言っている。」
「お前が知る必要はない。・・・聖教について知っていることを吐け。」
するとカガリはあきらめたように声を出した。
どうせ殺されると悟ったのだろう。
「・・・わかった。」
そしてカガリは聖教について語った。
トレズ・シュバリエが13人の幹部によって構成されていること。
聖教は世界各地に魔の手を伸ばしていること。
そして、来月行われる「聖教感謝祭」で何かやろうとしていることを言った。
「お前たちは俺が今言った、「感謝祭」で何か事を起こそうと考えただろうがやめておけ。・・・あそこにはトレズ・シュバリエがいる。死ぬぞ。」
こいつは敵のはずだがなぜか忠告してきた。
「ずいぶん俺たちを心配するじゃないか。」
「フッ、俺だって好きでこんなことしてきたわけではない。だが、悪いことをしてきたのは確かだ。今際の際の善行だ。死ぬ前くらいいいことしないと人生を損した気分になるからな。」
「もう、十分損しているだろう?」
「ははは、わかってるさ・・・。」
そして俺はカガリにとどめを刺した。
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実験体だった子たちの埋葬を済ませたのち、俺たちは次の目的地を決めた。
「聖教感謝祭は神聖シエナ帝国で行われる。次の目的地はそこでいいな?」
「ええ、ただ、トレズ・シュバリエがいることには気を付けましょ。」
お前、いつも血気盛んなのに変なところで臆病になるな。
俺はマーガレットの発言に悪態をつきながらも話を進めた。
ーーー物語は、エルベル王国外へと広がる。
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