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3 おっさんの善行

3章3話です。

次話も6時40分投稿予定!


カガリが出撃する数分前


「嫌ぁぁ!なんだお前ら。」


「逃げろ、こいつらヤバイ。」


俺たちは多くの敵を倒していた。


「意外と弱いわね。この調子だと楽に終わりそうよ。」


「油断するな。奴らのリーダーはまだ出てきていない。」


マーガレットを俺が諫めた。


そのとき


「お前らか・・・。」


カガリが現れた。


_______________________________________


うわー強そうなおっさん出てきた。

筋肉ムキムキだし、見た目だけならクラウスより強そうだよ。


「なぁ、おっさん。トレズ・シュバリエって知っているか?」


「っ?なぜ貴様がそれを・・・。まぁ、いい。殺すだけだ。」


やはりここは聖教と関係している。

だがそれとは別に一つ聞きたいことがある。


「・・・あんた、ここで人体実験を行っていたそうだが、実験体にされた子供たちはどこに行った?」


「全員死んださ。魔女の力に耐えきれなくてね。その失敗作どものせいでわた・・・」


俺は気づいていたら奴に斬りかかっていた。

間一髪でカララギが剣をかわす。


「何を怒っている貴様」


・・・何故怒っているかだって?

ラヴァンデさんも実験体の一人だからだよ。

人を人とすら思っていないお前らに虫唾が走る。


「・・・下がっててくれ、みんな。こいつは俺一人でやる。」


アベルの殺気にみな、同意せざるを得なかった。


____________________________________


「あああああああ!」


咆哮をあげながらカガリが襲い掛かってきた。

俺はそれを受け流し、カウンターを決め、彼の肩に傷をつけた。


「・・・アベル君、強くなっている。」


シュリエッタが感心する。


「アベルはクラウス戦以降魔力量も倍近く増えたし、何より魔力操作と基礎体力が向上した。今の彼なら剣術大会でベスト4に入れると思うよ。」


ルブランがそういうと


「ふーん。あんたより瞬間的に見ればアベルの方が強いのにベスト4?」


マーガレットが質問してきた。


「ははは、俺は負けず嫌いなんだ。・・・というかマーガレット、アベルをほめるなんて珍しいね。」


「うるさい!」


マーガレットたちが騒いでいる中、俺はカララギを追い詰めていた。


「はぁ、はぁ・・・貴様、何のために我々と戦っている。」


「・・・笑顔が見たいから。」


ラヴァンデさんの笑顔が見たい。

また、二人で暮らしたい。


「?何を言っている。」


「お前が知る必要はない。・・・聖教について知っていることを吐け。」


するとカガリはあきらめたように声を出した。

どうせ殺されると悟ったのだろう。


「・・・わかった。」


そしてカガリは聖教について語った。

トレズ・シュバリエが13人の幹部によって構成されていること。

聖教は世界各地に魔の手を伸ばしていること。

そして、来月行われる「聖教感謝祭」で何かやろうとしていることを言った。



「お前たちは俺が今言った、「感謝祭」で何か事を起こそうと考えただろうがやめておけ。・・・あそこにはトレズ・シュバリエがいる。死ぬぞ。」


こいつは敵のはずだがなぜか忠告してきた。


「ずいぶん俺たちを心配するじゃないか。」


「フッ、俺だって好きでこんなことしてきたわけではない。だが、悪いことをしてきたのは確かだ。今際の際の善行だ。死ぬ前くらいいいことしないと人生を損した気分になるからな。」


「もう、十分損しているだろう?」


「ははは、わかってるさ・・・。」


そして俺はカガリにとどめを刺した。


______________________________


実験体だった子たちの埋葬を済ませたのち、俺たちは次の目的地を決めた。


「聖教感謝祭は神聖シエナ帝国で行われる。次の目的地はそこでいいな?」


「ええ、ただ、トレズ・シュバリエがいることには気を付けましょ。」


お前、いつも血気盛んなのに変なところで臆病になるな。


俺はマーガレットの発言に悪態をつきながらも話を進めた。


ーーー物語は、エルベル王国外へと広がる。




続きが気になる方や、少しでも面白いと思った方はページ下部にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると執筆の大きな励みになります!

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