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12 ばれたらどうなるんだろう・・・

2章最終回です。

次回から3章に入ります。

3章から本番といっても過言ではないので楽しみにしてください!

「・・・ここは?」


アベルは目を覚ました。


確か俺はあの後倒れて・・・

保健室か。


「あんた、起きたのね。」


「はぁ、寝起きにマーガレットを見るとか最悪。」


「なんですって!」


アベルとマーガレットが喧嘩しているとアリエルがそれを止め、二人が倒れた後のことを話した。


「ルブランによると、アベル君が誘拐され、それを助けるためにマーガレットさんたちが向かったと。そしてクラウス団長をみんなで何とか倒したと聞きました。」


ルブラン先輩、俺の力のことは何も言わなかったんだな。

あの時、意識がもうろうとしていたけれど、ラヴァンデさんと似た魔力を放出したことは覚えている。


アリエル先輩はそのあと駆け付け、俺たちを助けたらしい。


「皆さん無事でよかったです。剣術大会は中止になりましたが、皆さんの実力はどうやら学校内に広まったようですよ。」


クラウス団長を4人がかりとはいえ倒したことはすごかったらしい。


「あ、そうだ。ルブランから伝言です。今日の夜、図書室に来るようにと。」


話したいことがあるのだろう。

俺の力のことだろうか。

もしかしたら、組織を立ち上げることができるのかもしれない。


アベルはマーガレットとともに夜に図書室へ向かった。

道中でマーガレットのけがの心配したら、今更遅いと怒られた。

そりゃそうだ。


___________________________________


「来たみたいだね。」


すでにシュリエッタさんとルブラン先輩は来ていた。


「なぜ呼ばれたかはわかるね?」


「はい。俺の力のことでしょう?」


「うん。」


悪いけど先輩。

俺、あの力のこと何も知らんのですよ。

ラヴァンデさんと関係ありそうだけど。


「すみません。俺からあの力について言えることはありませんし、何も知りません。」


「そうか。・・・クラウス団長は魔女が何か関係しているようなことを言っていた気がするが。君が力に目覚めたのも魔女についてクラウス団長が語った時だし。」


げっ。

ラヴァンデさんと関係あること疑われている。

まぁ、そうなんだけど。

ごまかそう。

えーっとどうしよう。


「それはですね。実をいうと・・・えっと・・・俺は古代の魔女の歴史、エルベル神話に違和感を感じていて、ラヴァ・・・魔女の力について調べてたんです。それで、たぶん無意識に魔女の力を呼び起こせたのかもしれないです。」


何言ってんだ俺。

調べたら使えるとか意味わからんこと言ってしまった。

ごまかすならもっとうまく言わないと。

しかもラヴァンデさんの名前言いかけた。


「・・・へぇ、じゃぁ、君は今回の事件からどう思った?魔女は暴走したとクラウス団長が話していたことが本当なら神話は偽りだということになるが。」


「クラウスの話を聞く限り、聖教が魔女と何らかの関係があり、騎士団や国そのものに介入している可能性が非常に高いと考えました。」


「そうだよね。・・・しかし、どうしたものか。このままではこの国が・・・。」


まてよ。

ここで勧誘すればいいのでは?

流れ的に行けそう。

今度はうまくごまかせ


「みんな、話があります。聞いてください。」


「何よ。」


「今回の事件で俺は、俺たちはこの国の闇ともいえる部分を知ってしまった。だけど、このまま何もしないのはいけないと思うんだ。だから、俺たちで悪いやつらを倒そう。」


なんか、小学生みたいな勧誘になっちゃった。

終わった・・・。


「私は協力します!」


シュリエッタさん・・・ありがとぉ・・・


「わ、私も協力するわ。」


え、この流れって、いやまさか


「俺も協力しよう。もちろん俺たちだけでは弱いから、仲間集めや、情報収集もしなければならないが。」


えええええええええええええええええええええええええええ!

は?

小学生に命かけませんかと言われてかけれるのかこいつら。

俺なら無理だな。

よっぽど正義感が強いのか?

それとも聖教のスパイか?


「なぜ、みんな・・・。」


「私はアベル君が人生で初めてのお友達です。だから、失いたくないです!」


えー、そんな理由で大丈夫?

・・・でも、俺よりましか。


「わ、私は、その、別にいいじゃない!」


何照れてんのこいつ。


「ふふっ、俺も多少の正義感はあるが、一番の理由はこれかな。」


ルブラン先輩。

何で女子の方見てるの。

しかもにやけてる。


「え?えっと、全員がokということですね。」


「「「もちろん」」」


なんか、すごい軽いノリですごい重たい決断したなみんな。

でも、なんかみんなの反応を見るに恋愛がかかわってそうなんだよな理由に。

ルブラン先輩がうれしそうだし。


・・・ラヴァンデさんのことは黙っておこう。


「じゃぁ、組織名を決めよう!」


これ、絶対もめるよ。


_______________________________________


3時間後


「じゃあ、組織名は"エペノアール"でいいね?」


「はい!」


「はい。」


「もうそれでいいわよ・・・。」


みんないろんな案を出したが結局俺の意見が採用された。

ちなみにエペノアールは黒き剣という意味だ。


「マーガレット、納得してなさそうだね。」


「当たり前でしょ!厨二病じゃない。こんな名前。」


君が出した"闇の園"も十分厨二病だよ。


「・・・そういえば、エペノアールなんて言葉聞いたことないですけど、何語ですか?」


シュリエッタさん、いい質問だ。


「フランス語です。」


「フランス語?」


「俺のばぁちゃんは変な本ばっか持ってたので、フランス語だとか日本語だとかいう知らない言語の本をもっていたんですよ。」


本当になんなんだろうな、あの本。


「なるほど。」


「それじゃ、話もまとまったし、リーダーはアベルでいいね。」


「はい!」


「わかったわ。」


え?

ルブラン先輩がリーダーしないの?


「え、なんで俺?」


「言い出しっぺだし、それに瞬間的に見れば君が一番強いから。」


こんなの押し付けだろ。

同調圧力に負けて俺がリーダーになった。


「それでは、4人で真実を暴くぞ!」


こうして"エペノアール"が結成された。


_____________________________________


1週間後


深夜に森に潜む4人の人影があった。


「いいね。多勢に無勢だ。無理だと思ったら引き返そう。」


「わかりました!」


「私が全員ぶっ飛ばすわ。」


「馬鹿なこと言うなマーガレット。」


これが俺たちエペノアールの初仕事だ。

この施設が聖教の実験施設の一つだという情報をつかんだ。


俺は目の前の建物を見据えた。


ここからようやく始まるんだ。

俺の救出譚が。

ラヴァンデさん、待っていてね。


「行くよ、みんな!」


遂に、物語は節目を迎える。








次回から3章開幕!

3章で新しいヒロイン登場!?


続きが気になる方や、少しでも面白いと思った方はページ下部にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると執筆の大きな励みになります!

どうか、よろしくお願いします。

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