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6 ツンデレ好きの人はいますか?

2章6話です。

次回は17時10分投稿予定!

みなさんのおかげで600pv突破しました!

ありがとうございます。

よろしければこれからもエペノアールをよろしくお願いします!

マーガレットは前回大会でベスト8まで進出した実力者だ。

普通に考えたら勝てない。

だが、俺には莫大な魔力量がある。

魔力の流れをまだ読めなくたって勝てるはずだ。


「2回戦、第8試合、マーガーレット・クロイツ、アベル・アーカイル、試合開始!」


試合開始の合図とともに斬りかかる。

マーガレットはそれを冷静に受け止めた。

そして、そのまま撃ち合いが続いた。


「ッツ・・・。」


強いな。

シュリエッタさんよりも強い。


だが、この程度ならまだどうにかなる。

今日の試合は2回戦まで。魔力の温存はやめだ。


魔力を剣にまとわせ具現化する。

本当なら属性魔法を剣に付与したいところだが、俺にはまだできない。


「俺が勝ったら金返せよ。」


「あんたに負けるわけないじゃない。」


「今に見てろ。」


魔力が具現化された攻撃は荒々しくもすさまじい破壊力を持っている。

マーガレットは予想以上の威力に驚いているようだった。しかし、すべての攻撃を無傷でかわしていた。


・・・らちが明かないな。


そう思って一気に決めようとしたとき、マーガレットが視界から消えた。


「え?」


そして俺は吹き飛ばされた。

間一髪、剣で攻撃をしのいだため、場外まで飛ばされなかった。

しかし、もはや実力差は明確だった。


「お前、なんでそんなに速く・・・。」


「あんたと違って私は魔力の流れが読めるの。今まで本気を出してなかっただけよ。」


______________________________________


前も述べたように、他人の魔力の流れを読むことができるようになれば、自分の魔力の流れをより正確に把握し、調整できるようになる。

シュリエッタさんやこいつはそれができる。


ようやくわかった。

俺も魔力を読むことができないと上澄みになることなどできないと。


「どうやって、その力を?」


「感覚よ。感じるものなのこれは。あなたには分からないかしら?」


いちいち余計な一言をつけるな。

しかし、感覚、か。

シュリエッタさんもそう言ってたな。


感覚といえば五感か?

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。どれも意識せずともある程度は感じることができる。

魔力にも同じことが言えるのか?でも、一回もそんなこと感じたことなかったぞ?


・・・いや、"読まない"といけないのに"見よう"としているから感じ取れないのではないか?

それなら納得がいく。

シュリエッタさんやマーガレットも感覚に頼った時があるのではないか。

そして、その時に魔力の流れを読めるようになったのではないか。

一抹の不安もある。それは瞑想をしても魔力を感じ取れなかったことだ。

だが、微弱な自然の魔力を感じ取ろうとしたから読み取れなかっただけで、明確な殺意を持って攻撃してくる人間の魔力なら感じ取れるかもしれない。


ならばやることは一つだ。


俺は目を閉じた。


一歩間違えれば何もできずに負けることになる。

それでも、やるしかない。このままだとどのみち負ける。


「・・・何してんのよあんた?」


「いいからかかってこい。」


するとマーガレットがこちらへ斬りかかってくる気配を感じた。


感覚を研ぎ澄ませ。

視覚だけじゃない。聴覚も最低限までしか使わないようにしろ。

そうすれば、感じ取れる。


そう思った瞬間、マーガレットの魔力の波を遂に感知した。


俺は目を閉じたままマーガレットの攻撃を回避した。

そして、動揺しているマーガレットの背後を一瞬でとり、首筋へ剣を突き立てた。


マーガレットは驚きのあまりその場で膝をついて倒れた。


「なんで、なんであんたも・・・おかしいじゃない!あんな、あんな一瞬で体得したというの?」


「・・・あなたは魔力を読むことを"感じる"と言いましたよね。だから、五感の情報を遮断して魔力以外の情報が入ってこないような状況を強制的に作り出した。そうしたら大正解だったってわけですよ。」


おかげさまで魔力の変換効率も上昇。依然と比べ物にならないくらいのスピードを出すことができた。


「馬鹿なの?それが間違いだったら・・・。」


「それはその時です。・・・あなたが何を言おうと俺の勝ちです。」


その時、大きな歓声が沸いた。

シュリエッタさんは嬉しそうに拍手しており、トムとボブは信じられないような目で俺を見ている。


「・・・とはいえ、あなたの言葉のおかげで勝つことができたのは事実です。ありがとうございました。」


ん?

待てよ。

俺が勝利した直後にこの言葉を言ってしまったらあおりにしか聞こえないよな。

このバイオレンス令嬢なら殴ってくるかもしれない。


そう思って身構えていると


「ゔ~・・・あんたなんか大っ嫌い!」


顔を赤らめながらそう言って、マーガレットは去っていった。


え?

怒りで顔を紅潮させているわけではなかったよな。

・・・もしかしてツンデレか?

あんな性格だから人から感謝されることにも慣れていないのだろう。

だが、ツンデレは現実世界だとかなり痛いぞ?(ツンデレ好きの人ごめんなさい)


そういえば何か大事なことを忘れている気がする。

・・・金だ。

あいつ、逃げやがったなぁぁぁぁぁぁ!


俺は全力疾走でマーガレットの後を追った。





続きが気になる方や、少しでも面白いと思った方はページ下部にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると執筆の執筆の大きな励みになります!

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次回、衝撃のラスト!?アベルが・・・。お楽しみに!

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