5 どんな金の使い方したんだよ。
17話です。
次回も6時40分投稿予定!
600pv突破まであと少し。
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「ほら、あんたも金。」
は?
何言ってんだこいつ。
貸してくださいの一言もない。
貸さんけど。
「いきなりそう言われましても・・・あなたはどなたでしょうか?」
「私は剣術科2年、マーガーレット・クロイツよ。」
マーガレット・クロイツか。
確か、学校内で最も危険な令嬢と呼ばれている奴じゃん。
こんな奴とかかわりたくないよ。
「クロイツさんですね。俺はこれから剣術大会があるので控室に行かなければならないのでお暇させていただきます。」
「駄目よ。」
「え?」
「まだ集合時間まで30分あるじゃない。それに、私も剣術大会に出るから控室に案内しなさい。ついでに金も貸しなさい。」
お前が案内料を払えや。
・・・こうなったら全力ダッシュだ!
「待ちなさい。あなたのお友達がどうなってもいいのかしら?」
呼び止められて振り返ると、マーガレットがボブの首に剣を充てていた。
ボブの首からは少し血が出ている。
こいつ、殺る気だ。
完全に目がやばいもん。
俺も金の亡者だが人を殺してまで奪おうとは思わない。
というか
「貴方、確か伯爵家令嬢でしたよね。どうして金欠なんですか?」
「使いすぎたのよ。事情は説明したわ。早く金。」
何にどう使ったら伯爵家令嬢の金がなくなるんだよ。
「お断りします。・・・ボブ、墓参りに入ってやるからな。」
「アベル君!なんで見捨てるんですかー!」
あんな金欠バイオレンス令嬢に俺のなけなしの金をやるもんか。
逃げ切って・・・
俺が駆け出した瞬間、一瞬でマーガレットが俺の前に移動した。
ボブはゴミ箱に投げられていた。
はやっ!
「金、出しなさい。」
「お断りします。」
「出しなさい。」
「断ります。」
「出せ。」
「断る。」
「金。」
「嫌。」
「そう・・・なら仕方ないわね。」
「諦めていただいて感謝しておりま・・!?」
油断したところでマーガレットが俺の首に剣を突き立ててきた。
「返事は『はい』か『イエス』だけよ。」
「はい・・・。」
こうして俺のなけなしの金はなくなった。
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あの令嬢を控室まで案内した後、愚痴をぶつぶつ言いながら歩いていたら
「アベル君!」
シュリエッタさんだ!
ああ、純粋な子を見ると心が癒される。
「久しぶり?ですね。シュリエッタさん。」
「はい!今日はお互い頑張りましょう!」
俺たちは取り留めもない話をした。
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シュリエッタさんと別れた後、ついに剣術大会の第一試合が幕を開けた。
第一試合は昨年度優勝の3年生、アリエル・フォン・セレーナさんだ。
長い金髪に青い瞳、整った顔立ち。
さらに公爵家令嬢で成績優秀という。
噂によると学園一モテてるらしい。
その試合相手は・・・トムだった。
・・・今日はまだ見てないと思ったらアリエルさんと試合かよ。
終わったな。
トムは緊張と絶望で足が震えている。
「アリエル・フォン・セレーナ、トム・モーブ、試合開始!」
ズドン
開始1秒でトムが壁にめり込んだ。
めっちゃびくびくなってる。
「勝者、アリエル・フォン・セレーナ!」
凄まじい歓声が沸き上がった。
みんな、トムのことなんか気にもしてなかった。
トムのモテモテ作戦はこうして終わった。
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その後、シュリエッタさんも1回戦を突破した。
上級生相手に圧勝だった。
試合が終わった後にシュリエッタさんが真っ先に俺のところにやってきたので周りからすごい目で見られた。
そして、俺の番が来た。
俺の初戦の相手はガラン・ツタエ・ナーキャだ。
噂によると、俺とラヴァンデさんのロマンスをみんなにばらしやがった犯人らしい。
半殺しの刑だな。
そして、試合が始まった。
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ガランをぼこぼこにして医務室送りにした後、俺の次の対戦相手が発表された。
相手は・・・マーガーレット・クロイツ。
あの金欠バイオレンス令嬢だ。
あいつは絶対にわからせてやる。
ーーーアベルは次の試合で覚醒する。
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