2 ピュアピュア!
14話です。
次回も19時10分に投稿予定!
一話から見たい方へ・・・下にリンクを貼り付けてるのでそこをコピーしていただくか、目次を押してください!
<https://ncode.syosetu.com/n1415mk/1/>
シュリエッタさんと試合が始まった。
相手は格上、ならばこちらはあえて後手に回る。
シュリエッタさんの剣戟を膨大な魔力で受け流す。
「ッツ・・・完全には受け流せない。まさか、シュリエッタさんもかなり魔力があるのか?」
「えっと、その、400くらいはあります。平均を100とするとですけど・・・。」
まじかよ。
これじゃあ魔力でごり押しは無理じゃないか。
そもそも俺は身体能力や剣術が平均クラスだから魔力で補っているのに。
「ぐぁっ・・・・。」
シュリエッタさんの猛攻が始まる。
徐々に俺は後退することを余儀なくされた。
剣術だけでもシュリエッタさんはかなりの上澄み。最低限の魔力運用で俺を追い詰めていく。
まずい。
負ける。
どうすれば・・・そうだ。
俺は剣に魔力をまとわせ具現化した。
「まさか、そんなことができるなんて・・・いや、アベル君の魔力量ならできないことはないかもしれませんね。」
基本魔力を剣にまとわせて具現化するにはかなりの技術が必要だ。
手から魔術を発動することと違い、自分ではなく物を通して魔力を操らなければならないからだ。
それを俺は莫大な魔力量でカバーした。
「はぁああああああ!」
そしてシュリエッタさんに斬りかかる。
今度は俺が攻める番だ!
徐々に今度は俺がシュリエッタさんを後退させていく。
いける。
勝てる。
俺はシュリエッタさんと間合いを詰めた。
今だ!
シュリエッタさんに向けて剣を振り下ろす・・・・がぎりぎりで届かなかった。
まさか、誘い込まれた?
「大技の後は隙ができる。勝たせてもらいます。」
なんて技術だ。
ああ、すごいな・・・。
ザシュッ
そしてシュリエッタさんに斬られて俺は倒れた。
木刀とはいえ魔力が乗っているのでかなりの威力だった。
「ははは、完敗です。」
するとシュリエッタさんが手を差し伸べてきた。
「いえ、私も結構焦ったんですよ!」
シュリエッタさんに手を引いてもらい俺は立ち上がった。
「それは光栄です。ありがとうございました。」
「こちらこそありがとうございました!」
ペコリとシュリエッタさんがお辞儀をする。
やめてくれ!!
公爵令嬢が平民に頭下げてるのみられてんだよみんなに!
「頭をあげてください!平民にそんなことしなくても・・・。」
「試合相手にお辞儀するのは礼儀ではないのですか?」
いや、そうなんだけど・・・階級社会だからね・・・。
でも、いい子だなこの子。
平民の俺に対してもこんな態度とってくれる貴族はいないよ・・・。
駄目ですというのは心が痛いな・・・。
返答に困っていると
「全員試合が終わったのでペアを決める!」
先生が助け舟出してくれた。
ラッキー!
さて、トムはどうなって・・・。
トムは全身にあざを作り生まれたての小鹿みたいにプルプル震えてた。
「トム、大丈夫?」
「大丈夫じゃねぇ。お前がシュリエッタさんとペアになったせいで俺は心も体もボロボロだぜ・・・。」
ああ、かわいそうなトム。
安らかに眠れ。
「それでは、試合の様子を見てペアを決めた。」
「トム・モーブ!お前は済まんが今日は奇数だし、ぼろぼろだから休んでろ!」
先生、それは優しさですか?
それとも遠回しに戦力外だから邪魔するなと言ってるんですか?
これからペアで数日間練習するのに今日ペアいなかったらトムはぼっちですよ?
・・・まぁいいや。多分このままやってもトムは再起不能になるだけだ。
友を見捨てる俺を許せ、トム。
「アベル・アーカイル!」
「はい!」
「貴様はシュリエッタ・アリアとペアだ!」
「はい?」
聞き間違えだろうか。
シュリエッタさんの名前が言われた気がするが。
「何が『はい?』だ!いいからシュリエッタ嬢と組め!」
聞き間違えじゃなかった。
男性陣から殺気を感じる。
ラヴァンデさんと言い、シュリエッタさんと言い、俺はミストラルじゃなくて野郎どもに殺されそうなんだが・・・。
「なんで、なんで俺がシュリエッタさんと?」
「そうすればお前が化ける可能性があるからだ!」
は?
何言ってんだこいつ。
俺に死ねと言ってるのか?
あんたも俺に対する男子の視線分かってるだろ?
断ろうとすると
「いやなら無理に組まなくてもいいですよ・・・。」
シュリエッタさんが悲しそうな顔でそう言ってきた。
そんな顔されたら断れん。
「わかりました。シュリエッタさんと組みます。」
こうして男子に殺されるかもしれない恐怖を抱きながら過ごす合宿が始まった。
____________________________________
今日はもう休めと先生にみな言われたのでみんな談笑していた。
トムは先生に連れていかれた。
多分、戦力外だから申し訳ないけどもう合宿辞めろとでもいうのだろう。
ドンマイ。
「あ、あの!」
ビクッ!
シュリエッタさん!?
なんで俺に話してくんの?
「なんでしょう?」
するとシュリエッタさんはもじもじしながら
「これからペアで活動するので、今のうちに、その、仲良くしたくて!」
かわいらしい顔で言ってくる。
まるで天使だ。
だがごめんよ天使さん。
俺には心に決めた人がいるんだ。
君に悩殺されることはないのだよ。
「だ、だからその、えっと、わ、私と一緒にご飯食べてください!」
え?
一緒にディナー?
まじかよ。
断りたいがそんなことしたらシュリエッタさんのメンツがつぶれる。
「わかりました。」
「あ、ありがとうございます!」
一つ分かったことがある。
シュリエッタさん、あんた、男性に話すの得意じゃないだろ。
ピュアピュアじゃん。
まさかクラスのアイドルがこんなにピュアっ子だったなんて。
「そ、それではご飯を食べに行きましょう!」
俺はシュリエッタさんに連れられていった。
周りが剣の手入れをしてるのは気のせいだろう。
気のせいだよな?
そして、連れられて行った場所は最高級レストランだった。
俺、絶対ここにいちゃいけないやつじゃねぇかぁああああああああああああああああああああああ!
続きが気になる方や、ちょっとでも面白いと思った方は☆☆☆☆☆に評価とブックマーク登録お願いします!
それが執筆の励みになります。
感想もよければお願いします!




