1 くじ運って大事だね!
2章開幕です!
新キャラクターがこれからバンバン出てきます!
次の投稿は19時10分予定です。
お楽しみに!
ラヴァンデさんがいなくなってから2日が過ぎた日、俺は学園にやっと登校できた。
そんな俺をトムが心配してくれた。
「おい、昨日学園に来なかったけど大丈夫か?もしかして、あの美人に振られたのか?」
バゴン!
「いっってぇええ!なにすんだおめぇ!」
お前、少し嬉しそうにフラれたかきいただろ?
それに偽トムのせいで俺とラヴァンデさんのロマンスがぶっ壊された。
お前に恨みは少ししかないが殴るのは仕方ないだろう?
てか、トムお前、死んでたかと思ってたよ。
偽物だったっていう展開の場合、普通は本物は死んでるだろ?
いや、トムなら童貞卒業するまで死んでも怨霊となってこの世に存在し続けそうだな。
まぁ、無事でよかったよ。
そういえば、ラヴァンデさん救出のためには多くの人手が必要だな。
組織を作って仲間を増やしていく。
その仲間一号にトムを・・・やめておこう。
トムはめちゃ弱いし、何より命がけの戦いに友達を巻き込みたくない。
「ごめん。ちょっとむしゃくしゃしてて・・・。」
「おい!俺はサンドバッグじゃないぞ!・・・まぁいい。モテないお前にいい情報を教えてやる。」
お前の方がモテないだろ。
つか、俺はラヴァンデさんと両想いなんだよ。
再会したら最後まで勢いでしちゃうかもしれないくらいには互いに愛し合ってるんだぞ?
まぁ、こんなこと言ったらトムに殺されるから言わないでおこう。
「それで、いい情報とは?」
「よくぞ聞いてくれた!実は来月にエルベル学園祭で剣術大会が行われる。それに出ようぜって話だ。その大会で勝ちまくれば女子にキャー、トム君かっこいい!って言われてモテモテになれるぞ!」
キャー、トム君のえっちーとかなら言われそうだな。
しかし、剣術大会、いいかもしれない。
そこで仲間にしたいやつを探そう。
何より俺が出ることによってそいつらに俺を認識してもらえる。
「わかった!選手登録しよう!」
「そう来なくっちゃ男じゃねえよな!よし、先生に申し込み用紙をもらいに行くぞ!」
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「それで、これからどうする?」
「どうってなにがだよ?」
俺はトムと一緒に選手登録を済ませた後、昼食をとっている。
「剣術大会までのことだよ。強くならなければいけないし。」
そうだ。
強くならないと。
もう、二度と何もできずに終わるのはごめんだ。
「なら、無料合宿があるぜ。剣術大会出場予定者限定の。」
「参加費は?」
「なんとこれが無料なんだ!」
なんてすばらしい合宿なんだ。
お財布に優しい。
組織を作るにあたって活動資金も必要だし、うん、無料なのはでかい。
俺とトムは合宿に参加することにした。
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合宿の日、とんでもない人数の人が参加していた。
200人くらいはいるんじゃないか。
そして、その中に、わがクラスのアイドル、シュリエッタさんがいた。
トムがシュリエッタさんを見ると彼女はそっぽを向いた。
トムは膝をついて倒れた。
元気出せよ。
「それでは、人数が多いので今回の合宿のペアは今日行う練習試合の様子を考慮して決める。」
なるほど。
選手の実力が分からないからまずは様子を見るってことか。
「練習試合のペアはくじ引きで決める。それでは順番にくじを引きに来い。」
くじか。
変な人と当たりませんように。
「おい、くじってことはもしかするとシュリエッタさんとペアになれるかもってことか?」
「そだねー。」
トム、あきらめろ。
お前じゃ無理だ。
100分の1の確率だぞ?
「よし、くじ引いてくるな!」
トムはくじを引きに行った。
いやぁあああああああああああああああぁああああああああああ!
刹那、トムの絶叫が響き渡った。
トムの今日のペアがなんとゴリ子さんだったのだ。
ゴリ子さんはその名の通りゴリラだ。
え?なんでゴリラがいるかって?
この世界には獣人がいるからね。
ゴリ子さんは獣人の中のゴリラ族なのだ。
ドンマイ、トム。
そんなうまくいくはずないんだよ。
クラスのアイドルとペアなんて2分の1の確率でも俺らじゃ一緒になれないんだぞ?
そう思いながらくじを引いた。
83番か。
「83番の人、どなたかいませんか?」
周りを見渡す。
その時、声が聞こえた。
「はい、私です!」
そう答えたのはシュリエッタさんだった。
シュリエッタさんは俺に向かってほほ笑んだ。
ちょっと待って。
やべ、俺マジで死ぬ。
俺の視界には血の涙を流したトムがいた。
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「それでは、模擬戦を始める。」
俺とシュリエッタさんは木刀を構える。
シュリエッタさんは1年生の中でも上澄み。
仲間にしたいと思っている人の一人だ。
ここでアピールしておいて損はない。
あ、でも想い人を助けるために一緒に戦ってくださいと言って賛同してくれるだろうか。
・・・無理がありそう。
本当に仲間集めどうしよう。
「どうしましたか?体調が悪いのですか?」
この子、優しいな。
悩んでいる俺を気分が悪いと勘違いしたらしい。
「大丈夫です。ありがとうございます。・・・始めましょう。」
落ち着け。今は目の前に集中だ。
ここでアピールしなかったらすべてが始まらない。
「全員、始め!!」
先生の合図で試合が始まった。
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