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第二話 蘇生の法則

そう言った途端に、再びあの嘔吐寸前の状態になりそうな、目の前の真っ暗が訪れる。そして、目を開けた。

 再び川の目の前に、宗教的な白い服を着た・・・いい加減な神様がいた。

「やりましたね」

「やってやった」

「でもよくやれましたねぇ・・・・・前回のキャンペーンに弾かれた人は体の提供人が見つからなくて・・・・・・」

「追放したのか?」

「追放するわけないいじゃない!んな事したら地獄の玖劉閻魔に怒られちゃう・・・・・」

「閻魔に怒られちゃうって・・・・・・」

「ちなみに玖劉閻魔は教師も始めたらしいぞ」

「そんな無駄知識はいいからはやく次のステップへの行きかたを教えてよ」

 すると神様は呆れた顔をした。

「神様は無駄な話をしないんですけどぉ・・・・・」

「じゃ、じゃぁ次のステップって・・・・・」

「丑刻ちゃんに最寄のハム園に行ってね!」

「関係ないじゃん!・・・・・ってかハム園じゃなくて公園だろ公園!」

 ほんといい加減な神様だな。

「じゃ、行ってらっしゃい!」

「ちょっと待ってよ!まだ何をすればいいのか・・・・・」

「行けば分かります!」

 そして目の前が真っ暗になった。これまた嘔吐寸前になりそうなこと。目をつぶっているのにくらくらする。

 ちなみに、目を開けたときにはもう幽霊なのに動く体力が無くなるほどキツイ状態だ。さらに言えば、目の前はハム園・・・じゃなかった。公園の看板がある。

「もう着いてるし・・・。」

見慣れもしないどこだか知らない公園だ。

 今さら思う。丑刻ちゃんって誰だろう。って。さらに思う。今回のキャンペーン、対象が僕にしか無い上、僕以外に神様は話していない。つまり、前回のキャンペーンの人の話はまったくの嘘だと思う。

「やっと着いたね」

と、いつの間にか目の前にいたまるで自分が待ってたんだぞ、みたいな感じにしゃべった神様がいる。

 こちらは嘔吐寸前なのにあちらは超笑顔。うぜえ。殴りたい。

「というわけで、このハム・・・公園には何があるでしょう。」

きっしりとハムと言いそうになったこのいい加減な神様はいきなりクイズ。答えられない。

「わかりません。」

「君は正直なんだな。というかさ、マジで面倒なんだけど。あのさ、まずこっちは『神宝』の場所を知っているってのに、なぜキャンペーン対象が一人の人物に探させなきゃいけないんだみたいな感覚なんですけど。ねえ、もう面倒くさいからさ、十秒でキャンペーン終わらせてくれない?」

「じゃあ『神宝』のある場所教えてくれるんですね?」

と、なんだかチャンスになってきそうな勢い。

「いや、『神宝』のありかを教えたのばれたら給料減っちゃうからいやだ。いわゆる減給。本当に神様って給料少ないんだぜ?この世、リアルでは恐ろしく偉い人のイメージがあるけど、最近、教師を始めた閻魔の半分の半分の半分の六倍ぐらいだけなんだからな。」

「つまり四分の三ってわけですね。やっぱり神様も給料とか貰ってるんですか。」

率直に一番最適だろう質問をする。

「ああ、貰わなきゃあんな仕事できないね。面倒だぜ。神様は。四兆八千億人程度いるんだがな、俺は、この日本という国の係りをしている。他にも日本を担当しているやつらがいる。だから、死ぬやつが一分に一人だとしても、俺はあんまり働かないですむんだ。ちなみに、地球という星には、神様なる存在が三百万人はいる。」

「多いですね・・・。」

三百万人、つまり、それを大体国の数の二百で割ったとしても、一万五千人は日本に神様がいることになる。

「てことは、キャンペーンを受けている人はたくさんいるんじゃないですか?仮にあなたが言い忘れたとしても、他の人が言ってくれるでしょ。」

「いや、それは無いんだ。日本という国だけでのキャンペーンでな、そして俺たち神様はネットワークのように全員の意思が繋がっているんだ。だから、もうほぼ顔が違うだけの同一人物って考えちゃって良いよ。」

「面倒くさい神様ですね。」

手がかりを手に入れる。この会話の内容からして、『神宝』は日本の中にある?

と思われる。

「お、頭良いね、君。『神宝』は日本の中にあるんだぜ。」

「今ので減給ですよ。」

「あ・・・。まあ良いの良いの!放っとけばいいんだよ。ばれたらばれたで、放っておけばいいの!」

まさしくいい加減な神様。

「で、ここで何をするんですか?本題に戻りますけど。」

「ああ、ここで魔方陣を書くんだ。これとこれでな。」

僕の手に渡されたのは、電池で動くと思われるペンライトに、その魔方陣とやらの図形みたいなやつだ。

「ペンライトのスイッチを押して先端部分が光るから、その光で書く。この図形のとおりにな。ああ、慎重にならなくて良い。大体合ってればいいの。大体ね。」

と、いい加減な説明を受けて納得した後、作業に入る。

 僕の体は浮いているので、まだ動くのに慣れていない。だからと言って、地面に着こうとするとそのまま通り抜けてしまう。なんとも悪条件。しかし、神様は大体で良いと言っていたので、円から書き始めて、その中はあとで大胆に書くことにする。

「意外と、難しいな・・・。この図形単純なのに・・・。」

そのとおりだ。この図形。円と、その中に正三角形が二つ重なった形に、その重なった部分の中によく意味のわからない文字みたいなものを書くだけだ。一文字。

 しばらくして、それっぽい図形が出来た。円はぐちゃぐちゃ、正三角形はもはや三角形じゃない、その真ん中の文字みたいなのはまあまあ大丈夫かな?みたいな美術で赤点とってもおかしくはない図形が出来た。

「次に、その文字が書いてあるところの真上に行くんだ。」

「は、はぁ・・・。」

だんだん怪しい気分になってきたが、とりあえず、神様の指示に従う。

 だいたい真上の部分に行ったつもりだ。その数秒後の話。

 その魔方陣みたいなのに吸い込まれた。そして、再び嘔吐寸前になりそうなこの真っ暗な空間について、またどこかに放り出された。 

「ここは?」

「ここは、異世界、『リアル』でも『ジオル』でもない。『エクサ』という。数字で言えば十の十八乗、わかりやすく言えば、百京だ。」

「ひゃっけい・・・・。すごいな。」

恐ろしい数字が現れる。しかし、この空間に何があるのか、さっぱりわからない。ちなみに、なぜかそこに置いてあった、時計をみると、あと五時間二十分以内に妹の体に入らなければならない。ここで何をしたいのだろうか。

 目の前には、なぜか水鉄砲。と、バケツ。何があるんだろう。

「聖なる水をバケツ一杯に入れて来い。三十分以内にだ。あと、そこにある水鉄砲に入っているのは、ただの水。しかし、威力は恐ろしいからな。なぜか補給しなくてもムゲンに出てくる水の不思議さには驚くだろうね。そして、その水鉄砲、重さ三十キログラムの物なら軽々飛ばせる威力があるから、武器として使ってくれ 。」

「は、はぁ・・・。」

なにやら威力が恐ろしい水鉄砲を持たされてた。本当なのか確かめるためにためしにそこの岩に水をぶつけてみる。

「・・・・・なぜ?」

と、驚く理由。それは、岩に穴がきっかりと開いているからだ。破片が弾けたりしない。なぜだろう。

「さあ、わかっただろ!さっさと行って来い!」

と、押し飛ばされる。何も見えなかった、その先にはゲームでよく見そうなモンスターがそこらじゅうにいた。つまり、水鉄砲でこいつらと戦って、先に進めってのか・・・。

「おりゃ、おりゃ!おりゃぁ〜〜!」

 とりあえずオレは目の前にいるモンスターを倒し道を開く。それにしてもやはりこの水鉄砲は凄い!一度引き金を引くとモンスターを五体くらいを一気に蹴散らせるほどだ!しかも水切れ無しと来た!生前Wiiのバイ○ハザードにはまったがこれはそれ以上の快感だ!

 そしてあっという間に道が出来る。


 オレが同じように敵を蹴散らしていくと目に前には広大な泉が広がっていた。

「これが・・・・・聖なる水」

 オレはバケツに水を汲む。そして始めの場所へ戻ろうとした。しかし何故かどんどんバケツは軽くなっていく・・・・・・

「ん?」

 そしてオレはあることに気が着いた・・・・・・

「穴・・・・・開いてんじゃん」

 ふざけた神様だ!生き返ったら絶対閻魔にあってあの神様を地獄行きにさせてやる!!しかし水が漏れていることには仕方が無い・・・・・どうすれば?

「あ、あれは!?」

 オレは目の前にあるカップラーメンの容器を見つけた。はめ込んで見ると大きさがピッタシだ!オレはもう一度聖なる水を汲みに戻った。

「あれれ・・・。」

水鉄砲の水同様、どんどんいつの間に沸いてきたモンスターが出てきた。

「とりあえず、意味がわからないぐらいに繁殖してるみたいだけど、この水鉄砲があれば余裕だな。」

と、調子に乗りながら威力がヤバイ水鉄砲で情けない姿をさらしながら、敵を倒していく。

「あれ?」

確かこの位置に泉があったと思う。そして、自分の手にはバケツが無い。

 目の前には神様がいた。

「なんで戻ってきたの?それからバケツは?」

「いや、バケツに穴が開いてたんで、戻ってきたんだけどいつの間に無くなっていて・・・。」

「穴?開いてたんだ。まあ良いか。」

とりあえずと、そんな顔を見せた神様はリアルで言う携帯を取り出す。

 ちなみに、そこに置いてある時計を見てみよう。とっくに三十分経っている。

「ちょっと待ってろ。」

と言って、エクサの世界からどうやったか知らないが、どこかへ行ってしまった。正確には消えてしまったということなのだろうか。

「ねえねえ」

と、一言かけられる。誰だろう、と後ろを振り向く。

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