表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/84

自重は大事 体重は必要って事?


 

 はい。それでは、南の地下施設の作成に入ります。



 でも、その前に、忘れちゃいけない〈魔力感知〉。

 ちなみに、『副団長 ジンバール』さんは、赤の源泉。熱風を宿した熱い人。


 アシャズの土魔法使いのエルフさん達は、みんな緑の風を感じたね。それ以上は省略です。緑の穏やかな優しさでいっぱいだったって事くらいかな。


 と言うか、近くに人が居過ぎても、上手く感知できないみたいだった。混ざり合って区別出来ない感じ。修行不足かな。目を瞑って集中できれば分からないけど、流石に10人も居るとね。そんな事までは出来ませんでした。


 うん。これも良い検証となりました。ありがとう?


 では、キハ、クモハ、テニヲハ? 最後の意味が違う!


 参ります!


 久々! とあるアルケミストさん演出だ!


 パン! 《エフェクト雷》(大)!


 バリバリバリッ!! バリバリバリッ!!


 行っとけぇ~~!! おりゃあ~~!!



 …………拙者、押し通る!!


『生活魔法』は、伊達じゃない!!



 更に、《エフェクト雷》(大)!!


 バリバリバリッ!! バリバリバリッ!! ビリッ!!


  *



 はいっ! やり過ぎましたー!


 期待に応えて、やっちゃいましたー!


 あはは。てへ?



「ここは、巨体を持つ皆さんが心置きなく訓練できるようにと考えて作った、『地下特別強化訓練所』です。


 ちょっとやそっとの打撃ではビクともしませんからね。私からのささやかなプレゼントです。良かったら使って下さい。これで、季節、天候を気にせず訓練出来ますよ。あはははは」


 必殺! 何となく今思い付いた言葉を、それらしく(つむ)いでみた口撃だ。どうだ。参ったぞ?



「おお! 何と! そこまで我々の事を考えて下さっていたとは! これは有り難い。外でも、なかなかここまでの施設は無いですからな。しかもこれだけの広さがあれば、闘技施設にも出来そうですぞ」


 セーフ。俺、セーフだ。良かった。喜んでくれたみたいだね。あはははは。やっぱり、調子に乗っちゃあイカンゼヨ? まあ、地下施設作成料金も、貰いすぎた訳でもないんだけど、色々気を遣ってくれてるのは確かだし、ちょっとしたお返しだよ? ささやかな巨大施設?


 ちょ~っとだけ、やり過ぎたのは認めるけどね。喜んでくれてるなら良いんじゃないのかな? あはは。



 よし。気を取り直して、『南の大型地下衛兵待機所』を作りましょう。おー!


 土魔法使いの皆さん。よろしくね?



  * *



 いや~~。相変わらず、良い仕事、してますね?


 デッカいのをオイラがやっつけちゃったから、あとは大雑把な所と、細かな所とに分けて役割分担。午前中にやって見せた、北の地下施設と同じように加工していくだけだから? 皆さん、もう慣れてきてるのね。


 才能があるって言うのは凄いよね。やっぱり魔法には、魔力量とイメージが大事みたいだ。エルフの皆さんは、やっぱり経験豊富で、魔力量が豊富な人が多い。


 流石年の功? そりゃあ、亀の子よりは使えるよね? え? 亀の甲? 『(こう)』だよね。循環宇宙論的に見た、極めて長い時間の単位の事? その長さには諸説あり。


 エルフの中には、亀よりも長生きしてる人も居るかもしれないからね? 流石にそこまでは居ないのか? 比較に出しちゃダメだよね? 



 まあ、そんな事よりも、計画通り無事に初日のお仕事が終わりました。お疲れ様でした。皆さん。それではまた明日!


 今日は早く帰りたい気分です。今日()? 今日()



  * *



「ただいまー。あれ? まだ2人とも帰って来てないんだね」


 まあ、そう言う事もあるでしょう。俺は町の中でのお仕事だし、お手伝いしてくれる土魔法使いの人達も多かったからね。2人は町の外での狩りだから、帰ってくるのにも時間は掛かるよね。


「さてと、何しようかな? 流石にまだ眠くはないし、かと言って何かを始めるには時間もないのかな? 

 おう。こういう時こそ読書だね! 俺、正解。お仕事後の、のんびりまったりタイムに読書。何て贅沢な。ふふふふふ」



  *



「ただいまなのじゃ。おお。おぬし、もう帰っておったのじゃな。思ったより早かったのじゃ」


「ただいま帰りました。タビトさんもお帰りなさい。お疲れ様でした」


 おっ。もう『旦那様』呼びはしないのね。嬉しいような、寂しいような? でも、ここは《スルー》だね。やっぱりその呼び方は、恥ずかしいからね。



「うん。お帰り。ミラ、アリー。こっちはまた、お手伝いの土魔法使いの皆さんが居たからね。しかも、10人も。だから、完成するのも、思った以上に早かったんだよね。


 エルフの皆さんは経験も魔力量も豊富だから、土魔法の上達も早くて助かったんだ。もうしばらくレクチャーすれば、この町の地下施設の保守メンテナンスは、必要ないかもしれないね」


「おお。そうなのじゃな。確かにエルフには、魔力量が豊富な者が多いのじゃ。それなら、この町の土魔法使いは安泰かもしれんのじゃ。良かったの。土魔法使いの未来は明るいかもしれんのじゃ」


「そうですね。魔力量が多ければ、魔法も沢山使えますから、上達も早いんですよね。いいなー。私も、もっと魔力が増えれば、もっと沢山〈身体強化〉の検証が出来るのに」


「うん、そうだよね。魔力量が多いって羨ましいよね。エルフの皆さんは長寿だし、土魔法の使い方も、長く伝わって行くコトになると思うから、この町は安泰かもしれないね。

 でも、アリーも、少しずつでも魔力量を増やして行けば良いからね。前にも言ったけど、人には向き不向きがあるでしょ。アリーはアリーのペースで上達していけば良いからね。焦っちゃダメだよ?」


「はい。分かりました。私は私のペースで、焦らずやっていきます。えへへ」


「うん。そうだね。それで、そっちはどうだった? お肉とキノコの成果はあった?」


「おお。そうだったのじゃ。狩りの成果は、まずまずじゃな。初めての場所で、狩り場を見つけるのに時間が掛かっての。まあ、明日に期待しておくのじゃ。ふふ」


「はい。今日は狩り場探しで移動が多かったですから、キノコの収穫もまずまずでした。着けてもらった指輪の、初めてのアイテムボックスの使い方も慣れましたし、明日に期待して下さい。えへへ」


「そっか。お疲れ様。2人とも、その指輪も似合ってるね。ミラもずっと着けてたんだ? 大丈夫だったの? 邪魔にはならなかった?」


「おお。この指輪は似合っておるかの。嬉しいのう。それが、思ったよりも邪魔にはならなかったのじゃ。左手じゃしの。これも慣れてしまえば、そこまで邪魔にはならんかもしれんのじゃ。もう少しこのままで様子を見てみるのじゃ。ふふ」


「はい。似合ってるって言われると嬉しいです。タビトさんに選んでもらって、着けてもらって、アイテムボックスとしても活用出来て。もう言う事なしです。えへへ」



 うん。俺もずっと指輪を着けてるし、どうせなら3人お揃いで着けてた方が良いのかなって感じなんだけどね。形は一緒だし、色違いの指輪もなかなかに良いんじゃないでしょうか。俺には、こういったセンスはよく分からないないからね。何が良くて、何が良くないのかも分からないけど、皆が笑顔になれるなら、それが1番かな。ははは。


「そっか。じゃあ、しばらくは3人お揃いの『指輪』だね。あはは。色は違うけど、それぞれに似合ってるから、それも良いよね」


「おお。そうなのじゃ。この指輪もお揃いになるのじゃな。それなら、しばらくと言わず、邪魔になるまで着けておくのじゃ。お揃いのネックレスもあるからの。これで家族の証も増えたのじゃ。ふふ」


「はい。お揃いの証が増えました。色違いも素敵だと思います。ネックレスも大切に着けてますけど、指輪も大切にしていきます。えへへ」



 あ。お似合いの指輪の色ってさ、ミラは得意の火魔法の赤。アリーは穏やかな性格の緑。俺は? 真っ黒な性格の黒? 闇魔法の黒? あれれ~~? 腹黒い黒かなぁ? 《冷風》《スルー》



 そうだ。ネックレスもあったじゃないか。魔石はまだ着けてないから、これこそお揃いの証だね。


 それにしても、ミラもアリーも、さっきからにっこにこだね。何か良い事でもあったのかな?


「2人とも、何か良い事でもあったの? ずっと笑顔なんだけど、何かニヤニヤしてるよね?」


「おお。なんじゃ、ニヤニヤしておったかの? 顔に出ておったか、そうか、ニヤニヤか? ふふ」


「えへへ。顔に出てました? そうですか。ニヤニヤしてましたか? えへへ」


 えっと、どうしよう。こういう場合の正しい対処法は? 正解じゃなくてもいいから、無難な方法はないのかな?


「うん。何か2人とも凄く嬉しそうだから、その理由が知りたいなー、なんて思ったりしてね? ヒントだけでも教えてくれないかな?」


 さあ、何があったのさ?



 おう。なんだ。そう言う事でしたか。やれやれ。心配するような事じゃなかったから良いけどさ。はあ。そんな事がありましたか。ほう、そうですか。ふむ、そうだったんだね。へー、って長いわ!



 なんて事はない。帰りがけに、町でエルフのお2人に出くわしたらしい。そう、『物知り氷結のリーン』さんと、『穏やか清浄のシーン』さん。


 立ち話だったらしいけど、何でも、また物凄く感謝されて、物凄く褒められて、物凄く良い気分になったとか?


 それでそこまでニヤニヤに? エルフの2人に感謝されて、褒められたのが、そんなに嬉しかったのか? うーん。何だろ。俺には理解出来ない、嬉しくなるポイントでもあったんだろうか。


 顔立ちも、スタイルも整った2人からの感謝だから? 確かに、2人とも感じが良いからな。雰囲気も穏やかで心地良いし、悪くはないと思うけど、そこまでニヤニヤになる事なのか? 


 うーん。まあ、いいか? 今度、一緒に食事をする日程を決めるって言ってるし。いつにするって? うーん。明日か明後日か?


 また明日、同じくらいの時間に待ち合わせして、食事の日程を調整する事にしたんだとか。俺もモークさんも含めて6人での食事会。


 あらそう。モークさんも?



 そう言えば、こっちの仕事にもモークさんが来てたんだった。てへ。言うの忘れてた。まあ、そう言う事だから、ニヤニヤの真相は、その食事の時に明らかになる事でしょう。何だろな?



 明日は日程の調整で、明後日は施設完成後の『打ち上げ』が予定されているから、そうすると、3日後になるのかな? それとも、日程の調整を兼ねた食事会って事で、明日にしちゃうかな。


 こっちは、仕事終わりでモークさんと一緒に帰ってこればいいんだし、そっちも、女性陣だけの4人で調整する事になってたんなら、何の問題もなさそうだしね。まあ、それは明日次第かな。


 さあ、どんな謎が待ち構えているのか、迷探偵の名に懸けて! じっちゃん! よろしくね?



「じゃあ、明日の仕事帰りでモークさんも連れて来るから、明日でも都合が付くなら、そのまま食事会って事にしちゃおうか? そのニヤニヤしてる謎も早く解きたいし?」


「おお。それは良いかもしれんのじゃ。早く済ませたい気持ちも分からんでもないからの。ふふ。

 まあ、あの2人も、馬車が直るまでは特に予定もないと言っておったからの。恐らく、向こうも早い方が都合が良いと思うのじゃ。ふふ」


「はい。私も、早い方が良いと思います。お互いのためにも、早く済ませてしまいましょう。えへへ」



 な、何だろう。この笑顔? 爽やかではないよ? にへ~っとしたニヤケ顔? ほくほくのお芋さんみたい? 湯気が出そうなくらいの赤ら顔? 2人とも嬉しそうだから良いけどさ、そのままの顔で外を出歩くのは止めようね。何か、ヤバい人達に見られちゃうかもしれないよ?



「そのニヤニヤした笑顔の意味はよく分からないけど、とにかく今日はお疲れ様。一括で報酬も受け取り済みだから、ぱっーといっちゃうよ? パッーとね」


「おお。そうじゃった。今日は『指輪を着けてもらった記念』に、盛大に乾杯する予定だったのじゃ。その為に狩りをしてきたんじゃった。嬉し過ぎて忘れる所だったのじゃ。ふふ」


「はい。今日は盛大に乾杯するんです。あくまでも、『指輪を着けてもらった記念』です。その為の採取だったんですから。えへへ」



 え~っと。何だろう。何か良くない事でも企んでるのだろうか。いや。2人に限って良くない事をする訳がないからな、それはないな。


 でも、『早い方が良く』て、『お互いのためにも早く済ませたい』って、トラブルなんかは、早めに解決しといた方が良いからな。そっちの案件だったりするのかな?


 笑顔で言ってるくらいだし? それもないのかな。


 しかも、2人とも嘘は付けない性格だからな。『顔に出ておったか』、『嬉し過ぎて忘れる所だった』とか、『あくまでも』とか言ってるし、まだ何か『嬉しい事』があったんだね? そうだよね? 


 何を隠してるんだろか。うーん。何だろう? エルフの2人が関わってて、嬉しくしてくれた事? 意味不明な笑顔って言うのも、結構厄介なものだったりするんだね。あはははは。気を付けよう?



 あっ、何てね。分からん。分かる訳がない。まあ、ここは大人しく《スルー》して、明日を待ちましょう。今日は盛大にやりますよ。今日も?




「じゃあ、今日もお疲れ様。乾杯!」


「乾杯なのじゃ!」


「乾杯です!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ