第弐拾話 陸、流菜と初めてのケンカ
「……、なぁ、陸?」
「何だよ?、翔輝?」
「……お前さ、何でうちに居るの?」
「……家に誰も居ないから。」
「……うん。それは分かったけどさ、何でお前流菜ちゃん家行かないの?」
「……ケンカ。」
「あ~、なるほど~。って、えぇぇぇぇぇぇっ!?」
翔輝は驚いて座っていたイスから落ちる。そして床に頭を打ち付けた。
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「痛いんだが……。陸、お前のせいだぞ!」
翔輝は頭に出来たタンコブを袋に入れた氷で冷やしながらそう言う。
それから翔輝は、
「……で?、何でお前らみたいなイチャイチャラブラブゥッ!、なカップルがケンカなんかしたんだよ?」
と言ってきた。
俺は毛皮の下の顔を真っ赤にする。
――俺は今、発情期だ。
んで、家族はみんな仕事とかでいないし、兄貴は県外に住んでるから論外。
……だから、流菜の家に泊めて貰おうと思ったんだが……。昨日の夜、流菜とケンカした。
原因は――カップ麺何だよな……。
彼女はそのままのカップ麺が好きなのだが、俺はカップ麺にラー油とか白髪ネギとか、一工夫する。
……それで、ケンカになって、流菜は電話にも出てくれなくなったんだ……。
……それでしょうがないので、翔輝の家に泊めて貰うことにした(ちなみに翔輝の両親は出張。)。
――今日学校に行った翔輝の話だと、流菜は今日は城川と何かを話していたらしい。
……それから、両手に大量の絆創膏が貼ってあったらしい。
――……大丈夫かな、流菜?
俺はそう思いながら、翔輝にケンカの理由を話すと、翔輝は目をこれでもかと言うほど丸くして――それから、吹き出した。
「ブフォッ!
お、お、お前……、カ、カ、カップ麺って……、プクク……。」
翔輝は大笑いする、俺は顔を真っ赤にし、それから、
「……笑うな翔輝ィッ!」
と叫んだ。
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「……ったく、そんな平和な理由だったんだな~。
てゆうか、お前のせいでカップ麺が食えなくなった、どうしてくれるッ?」
翔輝はレトルトやスーパーの惣菜を俺と食べながら言った。
俺は、
「……いや、俺に言われても。」
と言いながらレトルトシチューを舐める。
……これ、以外と旨いな。見た目はゲテモノなのに……。
翔輝はハンバーグを頬張りながら、
「……まぁ、面白い話が聴けたし、ゆっくりしていけよ!、陸!」
と言った――――それが、翔輝の家での俺の覚えている最後の記憶で……。
――気がつくと、俺は何か柔らかい物の上に頭を乗せて寝ていた。
「……?」
肌色の、柔らかい、二つの山……?
向こうに見えるのは、流菜……?
……?
……ん?
……んん!?
……ま、まさかこれは……!?
……流菜の、お、お、お、おぉ!?
俺は、半裸の流菜の上半身の上で寝ていた……ッ!
「ヒギャァァァァァァッ!?」
俺は叫び、また意識を失った……。
この次の話(流菜目線)の話で陸が秩父山脈で寝ていた理由は解明される……ww




