第拾漆話 転校生
第三章ですっ!。
――「聞いたか陸!、今日転校生が来るらしいぞ!」
学校にやって来た俺は教室に入った途端に始にそう言われた。それに対して俺は、
「は?」
とすっとんきょうな声をあげた。
……………………………………………
――「……でさ?、その転校生は北京都からやって来た、外国人とのハーフの、超美少女らしいんだよ!」
始は席に座った俺にそう言ってくる、隣には流菜も居る。
俺は、
「……だから?、何だよ?」
と聞くと始は溜め息をつき、それから、
「……俺さ、アタックしてみようと思ってさ?、てゆうか、お前も――。」
と言った時、突然流菜が、
「……陸くんは、私の好きな人。陸くん、お願いだから……、浮気、しないで、ね?」
と少し潤んだ瞳で俺を見ながら言ってきた。
――ちょっ!?、かっ、かわええっ!?
俺はその可愛さに顔が真っ赤になった為に顔を背けながら、
「しっ、しないよっ!」
と言う、すると始は、
「あー、俺みたいな独り身はこんなイチャイチャは辛いねぇ~。」
と言った。
その時、教室に先生が入ってきた。
もう髪の毛が白髪のその先生は教卓の上に学級日誌を置くと、
「はい、ちゃくせーき。」
と言った。
そして俺たちが着席すると、先生は、
「転校生が来ました。……入りなさい。」
と教室の前の扉に向かって言う、すると扉が開き、一人の女子が入ってきた。
茶色の長い髪の毛、流菜の病弱さを思わせる白い肌とは違う健康的な白さの肌、蒼っぽい目、そして身長は多少他の女子よりも高かった。
「城川・ミカ・グーデレンズです、よろしくお願いします。」
そう転校生は微笑を浮かべながら言った。
――休み時間になると、彼女はさっそくクラスメイトから質問攻めにあっていた。
その受け答えを聞く限り、彼女はイギリス人と日本人のハーフらしい。
俺は別に興味は無かった。だって俺には流菜が居るから、彼女欲しいなんて思わないし……。
そういえば、始はアプローチしようとしてたみたいだけど、結局人混みのせいで失敗したらしい……、ハハ……。
………………………………………………
――その夜、
陸たちの学校から少し離れた場所にあるマンション。
元は沢山の人が住んでいたのであろうその巨大なマンションは、今は寂れており、人は殆ど住んでいないように見える。
その部屋の一室――、ワンルームの、ほとんど家具は置いておらず殺風景で生活臭の殆ど無いその部屋に、一人の女がいた、城川・ミカ・グーデレンズだ。
部屋には電気はついておらず、ただ窓から射し込む月光しか光は無い。
ミカは制服姿のままボーッとベッドに横たわりながら、壁に貼られた一枚の写真を眺めていた。
そこには幼い頃のミカと、微笑みを浮かべる二人の白衣姿の男女が写っていた。
「……パパ、ママ、会いたいよ……。」
ミカは一言そう呟き、枕に顔を埋めた。
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