第拾肆話 購入
「ヒャッホオオォォォォォイッ熱海散策キタァァァァァァァァァアッ!」
「……また、やられたい?」
「……ゴメンナサイ。」
今日は班での熱海散策だ。
俺と、流菜と始と委員長と翔鏡で熱海を巡るわけだが……、はしゃいで叫び声を上げた翔輝はさっそく委員長に怒られていた。
とりあえず俺たちは小腹を満たす、と言う名目で団子を食べた。
……なんか焼きたてのみたらし団子を蒼い毛の犬に食べさせている人いたけど、あれって大丈夫なのかな……?
その後は町を散策する。
俺はこの日の為に彼女にプレゼントを買おうと思っていた。
『yellow&blue』ってブランドのネックレス。
けっこー高いけど彼女欲しがってたからさ!
しかも熱海に本店があるんだけど本店の方がちょっと安いからね!
俺はトイレに行くふりをして店でネックレスを受け取った。
予約していたから『R.K&R.M』ってイニシャル入りだぜ!
……でもこれ、いつ渡そう?
そんな事を俺は考えながら流菜たちと熱海観光を楽しんだ。
――実はそんな俺の事を物陰から見ている奴がいたんだけど、その時は全く俺は気がついていなかった……。
それからペンションで夕食を食べ、俺は流菜と別れた。
――明日渡そうっ!
そう俺は心に決めて、とりあえず布団に潜り込んだ。
………ビーッ!、ビーッ!
そんなサイレンで目が覚めた。
……まったく、眠いのに何だよ……。
しかし俺は次に聞こえたアナウンスで飛び起きた。
――『本館にて火災警報、厨房と第4裏口より火災発生。これは訓練ではありません。お客様、職員、全員落ち着いて避難して下さい。繰り返します、本館にて……』
遠くから焦げ臭い臭いがする。
直ぐに先生が部屋に駆け込んでくる、そして先生は部屋に居る俺たちに向かって真剣な顔で、
「起きろ!、外に出るぞ!」
と言った。
………………
ゴオォォォォォ……。
そんな音を立てながらペンションが炎に包まれているのを俺たちは呆然と眺めていた。
だってそうじゃん?、スゲェ火だし……。
先生達は点呼を取っている様だったが、突然先生たちが、
「おい!、桐島はどうした!?」
と言うのを聞いた。
その時青い顔をした委員長が、
「宮原君!」
と声をかけてきた。
俺は、
「……えっ?、委員長!?、どうした?。」
と聞く、すると委員長は震える声で、
「……桐島さん、トイレ行ってて……、逃げ遅れたかも……。」
と言った。




