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ふるさとから届いた手紙
むかし、むかし
女がいました。
女はふるさとを離れて都会で暮らしていました。
ある日、ふるさとから手紙が届きました。
「◯◯◯ちゃんへ…お元気ですか?おっとうとおっかあは土間で藁打ち仕事ではなく、子作りに励んでます。一人っ子では寂しかろうと、せっせとはげんでます。◯◯◯ちゃんも頑張ってね」
女は思った。
「いい年して、何、考えてるんだ?うちの親は?」
その手紙は囲炉裏の匂いがしました。ふるさとの冬は寂しい。おっとうとおっかあはこうしてあたたまってるんだろう。
おわり




