平凡な内容はだめ
文学賞を狙う小説において、「平凡な内容」は致命的である。
ここで言う平凡とは、文章が下手という意味ではない。
文学賞の一次・二次選考では、作品は短時間で大量に読まれる。
選考者は、細部を味わう前にまず全体像を把握する。
そのとき、物語の核が「よくある話」に見えた瞬間、その作品はそこで終わる。
努力して書かれていることや、文章が整っていることは評価の対象にならない。
なぜなら、それらは応募作の大半がすでに満たしている条件だからである。
重要なのは、「この作品でなければならない理由」が最初から存在するかどうかだ。
主人公の置かれた状況、対立の構図、物語が進む必然性――そのどれか一つでも既視感が強ければ、「平凡」と判断される。
よくある誤解として、「丁寧に書けば評価される」「破綻がなければ通る」という考え方がある。
しかし文学賞では、破綻がないことはスタートラインに立っただけであり、加点にはならない。
平凡でないとは、奇抜であることではない。
他人が同じ条件を与えられても、同じ物語にはならない、という一点があるかどうかである。
文学賞を狙う小説では、「うまく書く」より先に、「なぜこの話なのか」を説明できなければならない。
それが説明できない作品は、どれほど無難であっても、平凡として処理される。
平凡な話の例
1.ごく普通の日常生活
2.コンビニでのアルバイト
3.学校を舞台にした誰でも知ってるような話




