表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノートクエスト  作者: 伊達柴紫
2章 忍びの村と雷の目覚め
72/86

46話 火雷の拳士

~~~風城 1階~~~

リク「(雷纏いと火速だけじゃ、柱の動きにはまだついていけなかった)」

 

 今リクは、雷を纏う事で脳から神経を伝い体を動かす能力を向上させ反応を速くする事で自然とスピードも上げており、更に足裏と踵周りから火を噴出する事で促進力により単純な足の速さと空中を含めた機動力上げていた。そしてもう一つスピードを上げ動きを良くする術のイメージを隠し持っていた。

 

リク「(これは火を纏えるようになった時に思いついたけど火魔法の熟練度が低くてできなかった。雷魔法と共に相乗効果で質が上がった今ならできるかもしれない)」

風柱「何かを企んでいる顔だな。見せてみろ」

 

リク「後悔させてやる。雷纏い×火纏い!(未完成だから直ぐにガタつくはず)」

 リクが一歩踏み出すと一瞬で風柱に近づく。

風柱「(足の火の噴出を止めたのに速くなった?)」

 

 リクの連撃に風柱は防戦一方になる。

風柱「(反撃の隙がない。それに凄い熱さだ)」

 手でリクの拳を捌くがその熱さに火傷しそうになる。

リク「(今体温何度だ?具合悪くなってきた)」

 火耐性があるリクだが、自身の体温の急激な上昇には流石に平気ではなかった。

 

リク「(オフ)」

 火纏いを解除し、再び足の後ろから火を噴出する。

リク「(入った!)烈火脚」

 リクの重く熱を帯びた蹴りは風柱の体にクリーンヒットし風柱を吹っ飛ばす。速さに緩急をつけた事が功をなして風柱は対応に失敗しもろに喰らってしまったのだった。

 

 体温をゆっくり下げながらもリクは構えは下げない。風柱が飛んでいった方向からかまいたちが飛んでくる。リクはしっかりと回避してもう一撃入れようと近づいていく。

風柱「(流石に連戦でダメージを負いすぎたか。こいつらは少し目を離したうちに回復し何度でも蘇ってくる。トドメを刺さなければ)」

リク「地落とし!」

風柱「氷投擲」

 リクの肩に鋭利な氷が刺さる。

 

リク「え?」

風柱「風属性しか使えないとは一度も言ってないぞ。氷噛 かまいたち!」

 リクは氷の斬撃を喰らい動きが鈍ってしまう。

リク「(体温下げれたのはいいが、火が出せねえ)」

 リクのかかと落としを両手でガードした風柱はリクの足を凍らせていく。

 

リク「(水柱も水の他に雷を使っていた、考えられた可能性だった)」

 凍った足を解放させるまでの熱量を出す間もなく冷やされ続ける。

 

リク「でも、俺だけ見ていて大丈夫なのか?」

風柱「なんだと!」

 未だ倒れているハル達の方向を見る。その隙にリクは風柱の腕に電撃を与え柱の手から逃れる。

 

風柱「小癪な」

 解放されたリクは宙を舞い、着地と同時に足を地面に叩きつけて氷を割りその場を回転する。

風柱「まさか、摩擦熱で暖める気か」

 風柱はリクの行動を鼻で笑い、斬りかかる。

 

リク「(スピードでも負けていて、火纏いも封じられた、後は相討ち狙いで大技を決めてやる)」

風柱「散鎌尖!」

 リクの横腹に鎌が刺さるが、回転の勢いは止まらず、リクは自身の日々鍛えた握力を全力で発揮し鎌を掴み、回転力と合わせ風柱から奪い取る。

 

風柱「なんだ...と」

 鎌を引っ張られて前に体勢を崩す風柱の足元、横腹、顔面に目にも止まらぬ蹴りの三連撃が入る。

リク「倒れろ!!必殺 陸海空破脚」

 炎飛燕流とは関係ないリクの完全オリジナル技である。初めの二発の蹴りは脚を振り切り、最後の顔面への一発は勢いを全て風柱に伝え回転が減速し止まり、リクは倒れる。

 

リク「(直撃したけど、俺も血がやばい。頼む消えていってくれ)」

風柱「くそ...」

 風柱は倒れる。しかし消えていかない。

リク「(ダメージがまだ足りなかったか、どんだけタフなんだよ。誰かトドメを刺してくれ)」

 リクは少し離れた所で誰かが立ち上がった事を感じる。

 立ち上がったのはハルとナギである。


 マナはかまいたちを喰らい、受けたダメージを最低限自己治癒して、ハルとルカの治療を初めていた。意識を取り戻したルカはバートへの大技連発によりMPが万全で無いことから、ハルとナギを優先する事をマナに頼んでいた。

 

 柱がリクに注目している間にナギとハルは立てる状態まで回復したのだった。ハルは先刻鎌で体を貫かれておりナギはフルサトヘビの猛毒を受け、さらに先程柱の大技を喰らい、今もノーガードの状態に首にかかと落としが入っていた。重症だった二人を動けるようにしたマナの治魔法の練度は相当上位にあたる。だが、流石に二人の体はもう限界である。最後の力を絞り出している状態で柱に挑む、しかし柱もまた満身創痍である。

 

 膨大なMPと汎用性と規模の大きさからルカの水魔法の練度が目立つがマナの魔法練度もオミクロン中を見ても指折りだった。ハルとリクの魔法練度はまだまだ慣れ不足だが、本来ならナギの練度であってもパーティーの主戦力になる力なのだ。


リク「あとは任せたぜ」

 言葉ではなく、ハルとナギは覇気と背中で返答する。


マナ「はぁ、はぁ。ルカ、リクをこっちにおねがい」

ルカ「わかった。でも、無理しちゃだめだよ」

マナ「皆無理をしてる!無茶しなきゃ勝てない相手なんだよ。だからまだ倒れる訳には」

 ルカの水で、リクをマナとルカの元へ移動させる。

 

リク「勝てなくてごめん」

ルカ「リクがいなきゃ全滅だったよ。リク動けるようになったらお願いがあるんだけど」

リク「いいよ」

ルカ「まだ何も言ってないのに!?」

リク「頼られたら応えるのが男だろ」

 リクは重症の体で笑ってみせる。その笑顔を見て必ず助ける事を誓うマナだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ