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ノートクエスト  作者: 伊達柴紫
2章 忍びの村と雷の目覚め
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45話 斬撃の竜巻

~~~風城 1階~~~

リク 「(ここに来るまでに、ハルから柱の特徴とかまいたちの説明聞いといて良かったな、初見だと絶対にかわせなかった…)」

 身を屈めるリクの頭上をかまいたちが通る。

 

風柱「情報の共有をしていたか。初見でかわされるとは俺もダメージを喰らい過ぎたな」

 柱はここまで全勝してきたが、確実にダメージを蓄積していた。

 

ルカ「(まだMP回復しきってないから、慎重に行かないと)」

ハル「(マナに怪我も治してもらってワカさんに休ませてももらった。僕が頑張らなきゃ)」

リク「(俺だけベガさんと少し戦っただけで一番この中で余力があるんだ。俺が頑張らなきゃ)」


ナギ「マナ...。ありがとう」

マナ「うん。姉さんは必ず私が治すから、必ず戦線復帰させてみせる。姉さんの力は必ず必要だから…」

ナギ「あぁ。ありがとう。それと、ハルとリクに力抜けって言って上げてくれ、体が固まりすぎだ」

マナ「わかった。リク!ハル!肩の力抜いて!」

 

リク「!?へへっ」

ハル「ありがとう」

風柱「両喰い かまいたち」

 

 左からリクが走りより、右からハルが走りよってルカは一歩後ろで後方支援をするフォーメーションである。近づくハルとリクに風柱は両手のそれぞれの鎌を振り対応する。

リク「火速 雷纏い」

ハル「圧散 [アッチェレ]」

 

 ハルは鼻歌で自分のスピードを上昇させる。スピードを強化中の二人だがかまいたちを避けきれず、ナイフと剣で受けるが、追撃までは防げずダメージを負ってしまう。

リク「(強いな、速さが異常だ)」

風柱「定位置にいてやる必要もない」

 

 風柱は高速で移動し、ハルの目の前に現れるが、水の球に閉じ込められてしまう。

ルカ「泡檻 [シャボン]!(二人の周りにいつでも出せるように待機してたんだから)」

ハル「アイススラッシュ!」

 ルカの水を利用し、氷纏いの精度を上げながら水球を凍らせる事で風柱の足を固定する。隙をついた攻撃だったがハルの剣は柱の鎌二本で止められる。

 

リク「(チャンスか?火を纏ったら折角の氷を溶かしちゃうから雷重視でいこう)」

 リクは柱の背後から近づき蹴り技を放とうとしたが、その前に強風に襲われ飛ばされる。さらにその強風は柱に纏わりつく氷を砕く。

ハル「(氷を砕く風...ナギの乱風みたいなもんか。)閃斬!」

 

 少し剣を鎌から離し、すぐさま剣を振ることで柱を斬る事に成功する。

ハル「(まだまだ、倒せないはず)」

 ハルから受けた傷を全く気にせず、風の流れに囚われているリクの上方に現れる。

リク「この前までの俺だったらここでやられていたけど、強くなったんだ!」

 

 風に流されながら足から火を勢いよく噴出し逃れながら大きく縦回転をして風柱の上から足を振り下ろす。

リク「火纏 地落とし!」

 かかと落としが直撃し、柱は地面に叩きつけられる。地面でバウンドした柱の胸には水の槍が刺さっている。ルカの乱水槍である。

風柱「グフッ」

 

リク「流石に効いてるみたいだな。もう1発決めてやる」

 そのまま縦回転をしながら地面に膝をついている風柱を捉える。 しかしリクの踵落としは地面を砕くだけに留まる。回避されたことに気づいたリクはすぐさま防御体勢に入るが、すぐ横から近づく鎌の回避が間に合わない。

 

リク「(風のナイフ間に合え)」

 右手で腰に付けたナイフを取り、鎌の直撃は防げたがかまいたちを0距離で喰らってしまう。

風柱「まずは一人目」

リク「いいや。俺は倒れねえ。手足が痺れるような重い圧を感じようとも臆さず挑むのが今の俺だからな!」

風柱「そうか。信念を折ってしまい悪いな」

 

 再び鎌を振る。リクは背中から倒れていってしまうフリをする。リクの体と重なり柱から見えていなかった人物が倒れゆくリクの上を通る。

風柱「双剣士だと!?もう復活したのか」

リク「ナギなら俺の意図汲み取ってくれると思ったぜ」

 リクは地面に手をつけ、思い切り地面を押して飛び上がる。後ろに海老反りになっていた体が真っ直ぐ伸び足から柱に向け飛ぶ。

 

 柱はその変則的な飛び蹴りを、手で捌き横へ流す。

ナギ「行くぞ」

リク「おう」

 リクは直ぐに体勢を取り直し、ナギの所へ近づくとナギは真輪斬の要領で回転し、その巻き起こる風にリクも乗り回転して勢いを付ける。

ナ リ 「真輪天華!」

 

 ナギの風で回転の力を殺さずにリクを柱の方へ飛ばし、自分の走ってリクの後を追い、リクは風のナイフでナギは双剣で柱を斬る。

リク「(決まった...!)いっ(さっきの傷が…)」

ナギ「大丈夫かリク、反撃来るぞ」

風柱「良い連携だ。後ろで何か機を伺っている剣士と魔法使いも分かっておるぞ」


ハル「(リクとナギが抑えてくれてるうちに大技を用意してたのにバレたか)」

マナ「すごいのが来る...」

 

 3人の間を中心に巨大な竜巻が生まれ、飲み込まれる。

ハル「(こんなの急に来たら避けられない)」

 竜巻にはかまいたちも取り込まれており、3人は斬られ続ける。

ルカ「(体勢を整えられなくて照準が...。下手に大技使うと二人をまきこんじゃう)」


リク「ナギ!3人を風止める魔法で助けてくれ」

ナギ「任せろ」

 リクは地面に転がり足裏を上げて膝を曲げハル達の方へ足を向ける。リクの足裏にナギが乗る。

 

リク「人間大砲!」

 思い切り足を伸ばしてナギを吹っ飛ばす。

ナギ「(凪を使えば止めれるはず)」

風柱「面白い事をするが捉えたぞ」

 飛んでるナギを蹴り落とす。

ナギ「(くそ...)」


ハル「(やばい、このままじゃ)」

 ハルとマナは水に飲み込まれそのままの勢いで竜巻から放り出される。

マナ「(ルカが助けてくれた)」

 マナはハルに駆け寄り回復し始める。

ハル「ルカ本人はまだ逃げきれてない。ルカは中心に近い方にいたんだ」

 マナはルカへ向け弓矢を構える。

ハル「そういう事か、攻強曲!」

 

 マナは普段より強い勢いで弓矢を放つ。矢はルカの服に刺さりその勢いで竜巻を抜ける。

マナ「(あの風の勢いに勝った!?)」

ハル「(今、矢が光っていたような)」


  倒れているナギへのトドメの一撃をリクがナイフで間一髪で受ける。

風柱「あっちを先に潰す。発散 かまいたち」


 竜巻は消えると同時に四方八方にかまいたちをとばす。ハル達三人は誰一人防御が間に合わずもろに喰らってしまう。

リク「みんな!!」

風柱 「あの三人は終わった。そこの忍者も意識を失いかけている。後はお前だけだ」

リク「あいつらなら大丈夫だ。戦線復帰まで俺が持たせる」

風柱「初めから勝つ気も無い者には遅れをとらん」

リク「いつまでも自分がこの場で最強だと思い込み、傷だらけを必死に隠してる魔物なんかに遅れはとらねえ。柱相手にどこまでやれるか試してやる」


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