42話先生の誇り
~~~ワカ道場~~~
ルカ「水龍の三神器?」
ハル「うん!槍と盾と咆哮の3つの必殺技の総称の名前だよ。かっこよくない?ねぇマナ!」
マナ「うん。かっこいいと思うよ」
ルカ「私が使える技って、基本それを編み出した人の技名をそのまま使ってるから自分の技に名前付けたことなかったんだよね。だから初めての私だけの技の命名は…」
ハル「そうだったんだ、それなら自分で名前つけたいよね。気にしないで!」
ルカ「だから初めての技には、大事な仲間に付けて貰うのがいいかなって。気に入ったし。これから水龍の三神器って呼ぶことにするね」
マナ「ハルがすごい嬉しそうな顔してる笑」
ハル「えへへ、技名ってなんかワクワクするじゃん。仲間の技名付けたの初めてだし」
マナ「たしかにカッコイイのとかちょっとユーモアあるのとか付けてみたいかも」
ハル「水柱のトドメ刺したナギとの合体技のエメラルド・スラッシュってのがあるんだけど土壇場で打ち合わせもなしに僕の考えた技名とハモれたのって今思うと特技だったのかな」
ルカ「ナギ姉さんの特技ってそういう風にも使えるんだね。たしかにナギ姉さんは、基本的和名だよね。真輪斬とか結構聞くけどかっこいいよね」
ハル「めっちゃかっこいい!双輪斬とか、共輪斬とか 輪[りん]ってつくと多分回転斬りなんだよ。真輪斬はナギの親友のマハナさんの真斬と自分の輪斬を混ぜた技って言ってたし」
ルカ「なんかハルって冷静な時とテンション上がるときのギャップあって面白いよね」
ハル「なんだよ。恥ずかしいな」
シノブ「輪斬はナギが昔から使ってる技でほぼノーモーションから急に回転斬りされるんだから全然反応出来ないんだよ」
ハル「たしかに、僕の一番速い閃斬って技あるんだけどそれは、一応決まった構えから出さないと最高速で使えないから空中とか色んな体勢でも使いこなせるの羨ましいしいよ」
マナ「姉さんは体幹と柔軟性が高いからね」
ハル「僕も柔軟性はあるけど、体幹がなぁ」
ワカ「じゃあ、体幹鍛える特訓もしますか?」
ハル「わ!びっくりした」
ワカは急にハルの後ろに現れる。
ハル「お願いします!」
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ルカ「初めてのオリジナル技で勝った…」
ルカは勝利を噛み締めていた。だがそこに早足で近づいてくる足音が聞こえ振り返る。
リク「ルカ!」
ルカ「リク!来てたんだね。1日襲撃早くなったから、もしかしたら来れないのかと」
リク「遅くなってわるい。修行はばっちりだよ。雷魔法を感じて来たんだけど…結構強そうな相手だったんだね」
ルカ「強かったよ、大長落ちっていってた。ねぇ、いま戦況で知ってる事ある?」
リク「城外で三銃士の1人の…名前はたしかベガさんが魔物化してな…。その人と青髪のアルタさん?が戦ってるよ。ナギはその近くで中長と戦ってる。あとハルとマナが一緒にどこかにいるはずだ」
ルカ「ありがとう大体わかった!私達はどうしようか、マナとハルが一緒って事はきっと大長落ちか柱と戦っているはず。(魔物化…)」
リク「上の階にとりあえず行くか?」
ルカ「最優先で守るべきなのは医務室と王の間だから、上に行こう」
リク「了解」
~~~ハルサイド~~~
トフム「最終変身」
トフムの頭は3つになり、その3つ首が横並びになっている。そしてどの形態よりも屈強でしなやかな体をしている。
トフム「我がこの姿を見せるのは久しい。存分に楽しませて貰うぞ」
ハル「(急に流暢になった。いやそれよりもあの体を僕の剣で斬れるのか…。やるしかない)」
トフムがハルに走りよる。スピード重視の形態に比べると遅いがそれでもハルより素早い。
ハル「出し惜しみしてる場合じゃない…」
??「そうですよ」
ハルの横にたった男の丸メガネが光を反射している。
ハル「ワカさん」
ワカ「僕今日まだ何もしてませんからね」
ワカの体は完治しておらず、気合いで立っている状態だった。ハルは下がるように言いたかったが先程自身もマナに止められながら完治する前に動き出していたのでその言葉を言えなかった。
ワカ「風分身の術。ハル君は力と体力を温存していてください。目の前の敵を倒してもまだ戦いは終わりませんから」
トフムの風を切るようなフックを、ワカは身を引いてかわす。3人のワカでトフムを囲むように位置取りをしたいる。
ワカ「つむじ風の術!」
トフムに3方向から激しい風を浴びせるが、トフムはものともせずワカの分身2人を蹴りで消し飛ばす。
ワカ「強いですね。いや、大丈夫です。ハル君は座って休んでてください」
マナ「(ワカさんも動けるような体じゃないのに)」
マナはハルの背中を治療し始める。
トフム「我は汝の物語を終わらすものなり」
ワカ「なんだか、あなたに合わない話し方ですね、誰かバックにいるんですか?」
トフム「知らない。我らの中には我しかおらん」
ワカ「(少し気になりますが、戦いに集中しなくてはダメですね。)風剣 獅子嵐」
ハル「(風で剣を創成した!?すごい。少しでも巻き込まれたら体の自由を奪われそうだ)」
トフムの胴体が徐々に大きくなっていることに気づいたワカはすぐに決着をつけようとしていた。話し方が少し流暢になったトフムだが、変わらず真っ直ぐ突っ込んでくるだけである。ワカは素早いパンチをかわし風を左手に纏いながら受け流し、右手で持つ獅子嵐で斬り掛かる。トフムはそれを察知し大きく飛び上がりかわす。
ワカ「(下から見上げると肥大化してるのわかりやすいですね。)風串」
下からトフムの腹に攻撃する。トフムは落下しながら
両手を振り下ろし、ワカを上から叩きつける。咄嗟に剣で防御するが力に圧倒され押しつぶされる。
ハル「ワカさん!」
ワカ「心配には及びません」
叩き潰される寸前に風の盾を作り間一髪受ける体勢を取れていた。
トフムは改めて叩き潰す為に再び飛び上がる。
ワカ「僕は忍村代表で来ているんです。いくつになっても生徒と教え子に何かを学ばせてあげれる存在でありたい」
トフムは限界まで肥大化してもはや球体のようになっていた。その巨体の巨大なその体に踏み潰されればひとたまりもない。
ワカ「これで終わりにします」
ワカは手にタケル作の忍具を握っている。
トフム「潰れろ」
ワカ「雷牙×獅子嵐 嵐鬼流斬り」
落下してくるトフムに合わせて飛び上がったワカが一閃、真っ二つ斬る。
ハル「すごい」
トフム「まだだ。岩殺杭!」
トフムを斬り落下していくワカへトフムは最後の力を振り絞って尖った岩を放つ。
~~~ワカ道場~~~
生徒「先生!ワカ先生ってなんで先生になったんですか?」
生徒「先生強いのにもっと任務行かないんですか?」
ワカ「僕は自分の人生を次の世代を育てる事に使うんですよ。大好きな生徒達と一緒に成長出来るのは楽しいしもはや生きがいです。それに次の時代を担う子達を育てるって僕が次の時代を作ってる感じもあってカッコイイでしょ」
生徒「ふーん」
ワカは口元を緩めて続ける。
ワカ「ふーんときましたか。皆も何か志や夢をもって毎日何かを学んでください。それが僕との約束です」
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ワカ「次の時代を見るまでは死ねません。風転の術!」
体を大の字にして落下していたワカは、迫り来る岩を風で包みながら体を宙で一回転して逆にその岩をトフムに返し胸を貫く。
トフム「ノー成果か…」
トフムは消えていく。
シノブ「先生!!」
シノブはワカに飛びつく。ワカは左手腕でシノブを受け止める。
ワカ「危なかったですね。MPを切らすなんて久しぶりですよ」
マナとハルは座り込んでいるワカの前で両手を体の横に綺麗に触れさせて立っている。
ワカ「?」
ハル「忍国でワカ先生に教われてよかったです」
マナ「ありがとうございました」
ハル「僕らは残った柱を倒してきます」
マナ「シノブ、先生をよろしくね。あと2人とも無理しすぎなのでゆっくり休んでください。戦いが終わったら完璧に治してみせますので」
シノブ「わかった。気をつけてね」
ワカ「君たちなら必ずやり遂げられます。存分に力を発揮して来なさい」
マナとハルは柱の元へと向かう。
ワカ「いくつになっても生徒の成長は嬉しいものですね」
【シノブ ハル ワカ 大長落ちトフム撃破】




