↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
77/108

楽屋は大感激!

でも⋯⋯

アスカくんはなんで私に見に来てって言ったんだろう⋯⋯

私は急にそう思った。

何かあるのかな⋯⋯

急に不安になる。 

「まなみ?どうした?」 海が私の横に立って尋ねる。

「うん⋯⋯」

「あれか?アスカが、まなみに見に来てって誘ったことが気になってるのか?」

!私は海の顔を見上げる

「やっぱりな。オレも気になってる。よしろうさんの話もあったからさ⋯⋯」

そう⋯⋯

『危険なもの』

もしそれが⋯⋯このSKYだとしたら。

『ピー!まなみ!大丈夫だ!オレも皆モイル!ピー』

うん。そうだよね⋯⋯


「まなちゃん、海くん、どうしたの? 立ち止まっちゃって」

前を歩いていたお菊ちゃんが振り向き、不思議そうに首を傾げた。

でも、私と海の真剣な表情を見た瞬間、お菊ちゃんの目がすっと細くなり頷いた。

「⋯⋯そっか。あの話ね⋯⋯。アスカくんの狙いが何であれ、僕たちが一緒だから。僕の女の勘だと⋯⋯やっぱり心配。気をつけよう⋯⋯」

お菊ちゃんの女の勘は当たるから⋯⋯

私はお菊ちゃんを見て頷いた。


「挨拶だけじゃなくて、楽屋の中まで入ってじっくりお話ししたいんだけど、いいよね?」

「もちろんでございます! スポンサー様の特別のご意向とあれば、SKY にもそのようにお伝えいたします!」

幹部のおじさんたちが慌てて先回りし、重厚な楽屋のドアをノックした。

「失礼します! メインスポンサーの菊池様がお見えです!」

バタン、とドアが開かれる。

「え⋯⋯?」

中では、本番前の衣装を着てメイク中だったアスカくんとケンゴくんがいた。

そして⋯⋯もう1人⋯⋯。


アスカくんは、私達の方を向くと

「な⋯⋯なんで?まなみちゃんが、ここに!?」

すごくびっくりした顔。

「スポンサーのKikuchiの?お前⋯⋯Kikuchiの関係なのか?」

ケンゴくんがお菊ちゃんを見て呟いた。

「んふふふ。そう、僕はKikuchiの関係者です。」

というか、御曹司じゃない!

そこは関係者にしておくんだ?

お菊ちゃんもはっきり言わない方がいい予感がするのかも⋯⋯


「あれ?その人たちは?アスカとケンゴの知り合い?」

奥に座る人が立ち上がる。


「あ!ダイだ!SKYのリーダー!」

お菊ちゃんが声をあげる。

アスカくんやケンゴくんと違い、大人っぽい雰囲気の素敵な人。

茶髪のサラサラの髪の毛、整った顔立ち。

⋯⋯

わあ⋯⋯ものすごくかっこいい。

ふっと⋯⋯辺りに何かモヤが⋯⋯

え?モヤ?

周りを見るけど、海もお菊ちゃんもケンケンも桜井君も気にしていない。

⋯⋯

「君たちは⋯⋯だあれ?」

深い声⋯⋯

と⋯⋯その瞬間


「ダイちゃん!同じ学校のクラスメートなの!お友達なんだ。今日観覧券渡したんだけど。なんか、この菊池くんが、スポンサーの関係者だったんだって!」

アスカくんが明るく説明した。

「ふぅん。そうなんだ。ありがとう!アスカと仲良くしてくれて。これからもよろしくね」

ダイさんは優しく微笑んだ。

⋯⋯今のは?なに? 


「あ!まなみちゃん!案内するよ!見たがってたもんね!」

アスカ君は私の手を取って楽屋の外に出る。

え?なんで?

「アスカくん?」

いきなり楽屋の外に連れ出されてびっくりした私。

「アスカくーん!まなちゃんつれてどこいくの?勝手にやめてよ!僕もつれてってね〜!」

慌ててお菊ちゃんが追いかけてくる。

「お菊ちゃん⋯⋯」

私がお菊ちゃんに振り返ると

「向こうはケンケンいるから大丈夫だよ。」

お菊ちゃんは私のそばに来てそう囁いた。


「アスカくん!どうしたの?」

私はアスカくんの腕を引っ張って立ち止まる。

「あ⋯⋯ごめん!えっと、ダイちゃんが⋯⋯」

え?ダイさん?

どういうこと??

と⋯⋯不意に辺りに目を回すと

ん⋯⋯え?!

!!

「え?ちょ、ちょっと待って!アスカくん!」

私は目の前の楽屋のドアを指さす。

楽屋のドアに名前が貼ってあるんだけど⋯⋯

「こ、この楽屋⋯⋯『藤まこと様』?!」

えっ!!まって!!なんで!!うそ!!!

ま、まこと様っ!?

「ああああアスカくん!!ま、まこと様が?!ここに?!」

私は体が震えている。

「え?ま、まなみちゃん?」

アスカくんは一瞬顔を引きつらせる。

「まなちゃん?藤まことがどうしたの?渋いおじ様俳優だよね?時代劇によく出てる」

お菊ちゃんはそう言って私の隣で首をかしげる。

「!!!わわ私!毎日時代劇専門チャンネルで!まこと様を拝見してて!!昔からまこと様の大ファンで!!!」

「ちょっと待ってもう一回。なんだって?」

お菊ちゃんが私をじっと見つめる。

「え?まこと様の大ファン?」

「ちがう!もっと前」

「毎日拝見してるってこと?」

「その前!」

「え?時代劇専門チャンネル?」

「そこ!!!」

え?なんか変?

「まなちゃん!!時代劇専門チャンネルなんか見てんの?!だから、SKYもQプリも知らないってわけ?!」

お菊ちゃんが大きな声を出す。


えー?!今!私の!まこと様をバカにしてない?!


「⋯⋯ま、まなみちゃん。俺、藤さんと共演したことあるから、かわいがってもらってて、挨拶する?」

え?!

あ、アスカ様?!神なの?

「えっっ!いいのぉ?!」


楽屋に入ると

目の前にはまこと様!

「あああのあの!!毎日テレビ見てます!!時代劇専門チャンネルで!仕事人!昨日も見ました!あの!握手してください!!!」

私が手を差し出すと

まこと様はニッコリ笑って

「ありがとう!こんなかわいい子にそんなこと言ってもらえて嬉しいよ!」

!!!!

私!手!洗わないんだからっ!!

サイン!サインほしい!!!

「あの!サインをもらって⋯⋯あぁ⋯⋯色紙がない⋯⋯は!!!」

私はまこと様の目の前に洋服の裾を引っ張って立つと。

「あの!!まこと様!!この!!胸のところに!!サインを書いていただけますか?!」

「ん?洋服に?いいの?こんな可愛い服に僕なんかのサイン書いて?」

まこと様はそう言って私を見る。

いいに決まってます〜!!

服に書いていただければ!!包まれるでしょ?!


「ねぇ⋯⋯菊池くん⋯⋯あの服ってさぁ⋯⋯Sociaの新作だよね?」

「え?あ⋯⋯うん。そう。」 

「わあ⋯⋯十何万もするSociaの新作に⋯⋯藤まことのサイン書かせていいの?」

「⋯⋯わかんない⋯⋯でもあんなに喜んでるから⋯⋯もう一色の方に着替えればいいんじゃない⋯⋯?」

「そうなんだ⋯⋯」

後ろでコソコソ声が聞こえたけど。

私はまこと様にサインを頂いて!!

ご挨拶して、もう、何も考えられなかった♪



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。