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突然のお誘いは⋯⋯

「かわいいねぇ。ありがとう。これはシャーペンなの?」

クマさんのついた緑色のシャーペンを受け取って、ケンケンが感心して見つめる。

「うん。シャーペンだよ〜」

私は自分のピンクのクマさんのついたシャーペンをケンケンに見せながら答えた。

「へぇ〜こういうシャーペンもあるんだね。大切にするね」

ケンケンは嬉しそうに微笑んだ。


「桜井にはこれな!」

海が桜井君に、紫色のクマさんのついたシャーペンを手渡す。

「えーぼくのもあるの?!嬉しい!かわいいーいいのー?ありがとう〜お揃いなんだね!海くんは⋯⋯青かぁ!」

桜井君はニコニコして私たちを見る。

その姿を見て、お菊ちゃんが嬉しそうに笑う。



昨日はあれから⋯⋯



「新作のシャーペンってこれ?」

文房具屋、私とお菊ちゃん、海とシャーペン売り場でシャーペンを見つめている。

種類が沢山あって見ているだけでも楽しい、

「そうそう!これこれ。なんか、芯が折れにくいらしいよ〜」

お菊ちゃんがカラフルな色のシャーペンを手に取る。

色々な種類があるよね。太いのから細いのまで沢山あるから迷うよね。

「これかわいい!」

私はシャーペンの上にちょこんとクマさんのマスコットが乗ったシャーペンを手に取った。

うん!握り心地もすごくいい!!

「え?!かわいい!クマだ!それも芯が取れないシリーズのじゃん!」

お菊ちゃんが私の手を覗き込む。

「え?折れないシリーズなの?お菊ちゃんみて!色が5色ある!かわいいなぁ!私これにしようかなぁ」

私が5色⋯⋯

ピンク、紫、青、緑、黄色の5本を手に取る。

「ピンクかなぁ〜でも紫も可愛い⋯⋯」

私が悩んでいると。

「僕は黄色かなぁ〜」

横からお菊ちゃんが黄色を指さす。

「黄色?はい!じゃぁお菊ちゃんは黄色ね〜」

私は黄色のシャーペンをお菊ちゃんに渡す。

「私はピンクにしよぉ〜っと!」

私はピンクのシャーペンを手に取る。

チラッと海を見る⋯⋯

「え⋯⋯あー」

海はクマさんのついたシャーペンを見つめる。

「海は青かなぁ?」

私は青いクマさんのついたシャーペンを手渡す。

海はクマさんをじっと見つめている。

「いらないなら、僕とまなちゃんと2人でお揃いにしよ〜っと!」

お菊ちゃんが海を見てニヤリと笑う。

「俺は青にする!」

海は青いクマさんのついたシャーペンを持って頷いた。

「じゃぁ!この2つは、ケンケンと桜井君に買っていこう♪」

お菊ちゃんは楽しそうに笑った。




「というわけで、5人でお揃いにしたんだよ〜芯が折れにくいシャーペンなんだよっ!しかも握りやすいんだよ」

お菊ちゃんが嬉しそうにそう言うと。

「ありがとう。大切にするね」

桜井君はクマさんのマスコットを撫でると嬉しそうに微笑む。

ケンケンはシャーペンを見つめて

「こういうの……ずっと、漫画とかドラマの中だけの話だと思ってた」

ケンケンは、手のひらの上の緑色のクマさんを、壊れものを扱うみたいにそっと指先で撫でた。

「自分にも……こんな『普通の高校生』みたいな毎日が来るなんて思わなかったなぁ。すごく嬉しい。みんな、ありがとう」

ケンケンが喜んでくれて嬉しい。

「もう〜大げさだなぁ〜これからはもっといいことしよう!」

ニヤリとお菊ちゃんが笑った。


「ねぇ。何してるの?」

不意に後ろから声をかけられる。

振り返ると

アスカくんがいた。

「アスカ君!おはよう〜」

私が手を振ると、アスカ君はニコッと爽やかな笑みを浮かべてこちらに歩いてきた。

「みんなで何か見せ合ってたから、楽しそうだなと思って」

そう言いながら、アスカ君の視線がスッと私たちの手元に注がれる。

そこにあるのは、お揃いのクマさんのついたシャーペン。

「あ、これ? 昨日お揃いで買ったんだ〜! アスカ君も見る?」

お菊ちゃんが嬉しそうに自分の黄色のシャーペンを見せる。

「へぇ、クマさんのマスコット付き⋯⋯可愛いね。みんな仲良しで楽しそうだなぁ」

アスカ君は優しいアイドルスマイルでそう言った。

アスカくんは私を見ると

「あのさ、これよかったら見に来ない?」

アスカくんが私に小さな紙を渡す。

チケット?のようなもの。

「?なぁに?これ」

私がそれを受け取りながら聞くと。

「今日の歌番組の収録の観覧券」

観覧券?

私はそのチケットを見つめる。

「よかったら見に来てよ!まなみちゃん。まなみちゃんに来て欲しいんだ!」

え?!

いきなりのお誘いにちょっと戸惑ってしまった。

何で?何でいきなり??

返事がなかなかできずにチケットを見つめていると⋯⋯

「まなちゃん。観覧券、僕も持ってるから!みんなで行こう!今日誘おうと思っていたんだ!」

お菊ちゃんがポケットから5枚のチケットを取り出した。

「へぇそんなに?君は⋯⋯どういう関係?」

目を見開いたアスカくんがお菊ちゃんに問いかけた。

「ん?ふふふふ。内緒♪」

お菊ちゃんはいたずらっ子みたく笑った。


そりゃーあれよね?

スポンサー枠。

絶対そう。

お菊ちゃんちが、スポンサーやらないわけないもん。

世界のKikuchiなんだから。

私がそんなことを思っていると。

「まぁ。いいや。じゃあ、今日見に来てね〜。今日はもう早退なんだ♪ほかの収録もあってさケンゴはもう向かってるんだ」

そう言って私達に手を振るとアスカくんは教室を出ていってしまった。


「⋯⋯あいつ、これだけのためにわざわざ来たのか?」

海がアスカくんの後ろ姿を見つめてつぶやいた。


⋯⋯たしかに⋯⋯

「まぁいいじゃない〜帰りにみんなで行こうよ〜」

でも収録ってちょっと興味ある!

みんなと一緒なら安心だし!

「じゃぁ、着替えて集合か?」

海がそう言うと。

お菊ちゃんがニコッと笑って

「用意してあるから平気〜お楽しみに〜♪」

え?何を?

何を用意してるの??

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