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エピローグ

あれから、よーちゃんの犯した能力喰いや、学園の裏山で行われていた禁忌の実験、そしてそれらを裏で手引きしていた西家の悪行がことごとく明るみに出た。

警察の捜査が入り、関係者が一斉に逮捕されたことで、かつて暗躍していた西家は社会的基盤を完全に失った。表の事業も倒産に追い込まれ、一族は散り散りになり、文字通り「現代における御家断絶」とも言える形で、西家という存在そのものが世間から消え去った。


一方で、私——東家の能力の存在は、ケンケンの家⋯⋯堂本家や、世界的に影響をもつお菊ちゃんの家⋯⋯菊池家の力によって完全に隠蔽され、私は『ただ事件に巻き込まれただけの一般生徒』として処理された⋯⋯。

公的な記録や警察の取調べからも私の名は綺麗に抹消され、世間的には「西家の暴走による単独事件」として収束を迎えた⋯⋯。



⋯⋯私は当たり前の日常を取り戻すことができたのだ⋯⋯。


「まなみー海君来てるわよ!」

朝⋯⋯いつもと同じ日常が始まる。

「はーい。」

私は慌てて支度をして玄関で待つ海のところへ。

「相変わらずギリギリだなぁ。」

海は私を見て笑う。

いつもと変わらない朝。

「いってきまーす。」

外に出て学校へ向かう。

『ピーまなみ!おはよッピー!』

ピーちゃんが私の左肩に乗る。

「ピーちゃんおはようー!」

⋯⋯

ふと、誰もいない右側に視線を向ける。

右側から通り抜ける風が、少しだけ⋯⋯冷たく感じた。

かつてなら、そこに当たり前のように並んで歩き、軽口を叩き合っていたはずの姿は⋯⋯いない⋯⋯。

世間からは存在すら消え、誰も彼の名前すら思い出せない。

それでも、私の記憶の中には確かに『よーちゃん』がいた。

雲ひとつない青空の下、風が優しく吹き抜けていく。

何事もなかったかのように流れていく、いつも通りの日常。

「まなみ、どうかしたか?」

立ち止まった私を振り返り、優しく見つめる海。

「ううん、なんでもなーい! いこう、海!遅刻しちゃうよ〜。」

「おー。」

私は少しだけ歩幅を広げて、海のとなりに並んだ。

優しい風が辺りを吹き抜けていった。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

初投稿で拙い物語でしたが、まなみたちの結末を見届けていただけて幸せです。

もし楽しんでいただけましたら、評価や応援をいただけますと今後の大きな励みになります!

また番外編や第二部という形でお会いできるよう、少しずつ準備していけたらと思っています。

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