明かされる真実
「西家の次期当主のことだけど。やはり新しい次期当主が決まったって話なんだよ。行方不明の次期当主については、存在が確認できないようだ。」
ケンケンが、確認したいことがあるってちょっと出ていたんだけど。
しばらくして戻ってきてそう言った。
「え?!じゃぁ、よーちゃんが次期当主って話は本当なの?」
「うん。おそらく。しかも、東家の能力者と婚約をして、当主となるって話なんだ。」
え⋯⋯。
勝手に進められていく話。どういうことなの?
「何としてもまなちゃんを手に入れようとするつもりなんだね!洋くんのやろーは。」
『ぴー!信じラレネーナ!クソ洋平!ピー』
お菊ちゃんとピーちゃんが苦々しい顔でそう言うと。皆も頷いた。
と⋯⋯見るとテーブルの上に蜘蛛とスズメさんがいて
「なるほど⋯⋯」
蜘蛛さんとスズメさんと海がなにやら話してる。
⋯⋯私には何言ってるかはわかんないよ?
海がふむふむって聞いてる感じね。
なんかすごいよね。
「まなみママは洋平の家にいるみたいだ。2階の部屋で過ごしているって。ただ、部屋から外には出してもらえないみたいに見えるって。」
海が蜘蛛さんとお話をしながらそう言った。
おおぉー。すごい。
「え?預かったって?」
スズメさんが何やら口にくわえる紙を出した。
小さく丸まってる紙。
海が恐る恐る開くと⋯⋯。
「なんだこりゃ⋯⋯え?洋平の机のうえにあったやつ?よく持ってこれたな⋯⋯え?洋平の家に住み着くネズミから預かった?!」
海がびっくりした声を出す。
よーちゃんの部屋にあったもの?!
「つか、ネズミいんの?あの家⋯⋯。」
お菊ちゃんがつぶやいた。
「なんて書いてあるの?」
紙をのぞき込むけど。
んー?
「なんだこりゃ〜なんて書いてあるかわからねーな。」
海は広げた紙をテーブルに置いた。
紙にはなんか変な図形文字?みたいのが書いてあって。
うーん。暗号?絵?しかも薄汚れててなんだかわかんない。
「ん?あれっ!能力喰いのやり方じゃんそれ。」
え?!
突然横にいた桜井君が口を開く。
「取り込みたい能力者の心臓を丸飲み⋯⋯。ひぇ。とんでもないこと書いてあるよ!でもなんか薄れて見にくいね。⋯⋯『対象が生きたまま胸を裂き、まだ脈打つ心臓を命ごと取り込む』って書いてあるね。
うぇーとんでもないこと書いてあるよ。
ん?あれ?ここ⋯⋯小さく、うーん。汚れみたいに見えるから。文字と分からないかもしれないね。⋯⋯うーん。うーん。
あ。見えた。これを行なうものは、自らの寿命を減らすこととなり⋯⋯って書いてあるけど⋯⋯ちょっとこれ以上は読めないね。」
ちょ!ちょっとまってよ!!
さ!桜井君?!
どういうことよ!
誰が見ても図形が書いてある文字には見えない変な羅列。それを読んだ?!
「おい!本当に読めるのか?!」
海が驚いた声をだすと。
『ピー!桜井!!お前!スゲースゲー!ピー』
ピーちゃんも驚いた目で桜井君をみる。
「え?皆読めないの?えーなんでさぁ?」
桜井君は逆に皆を驚いたように見回す。
「すごすぎない?!」
お菊ちゃんが大きな声でそう言って桜井君を見る。
「桜井君ほんとに読めるのかい?」
ケンケンも目をパチクリ。
「うん?うーん。結構ね。古代の壁画とか?ぼく読めたりする方だよ?」
サラッと言った!サラっと!!
すごすぎるんだけど。
「とにかく、その能力喰いについて、とんでもないやり方が書いてあるってことだよね。じゃぁそれを実行して、洋くん、次期当主をやっちゃったんじゃないの?!」
お菊ちゃんがポソっとそう言うと。
皆も反論できなかった。
「ねえ?その汚れみたい見える部分はさ。もしかして洋平くんは解読できてないのかもよ?普通寿命がどうのこうの書いてあったらやらないじゃない。寿命のことかいてあったら、そんな危険なことやらなくない?」
たっつんがそうつぶやいた。
「確かにな。能力を喰ってもすぐ死ぬならやらないな。」
海がそう言って、ハッとする顔をして
「ちょっと待てよ!じゃあ洋平って、もう⋯⋯。」
海はそうつぶやいた。
「全部解読できていないわけでしょ?だからどうなるかは分からないけど、何か代償があってもおかしくないよね。」
お菊ちゃんもそう言って頷く。
「でもさ。洋平くん元気そうだったんだよね?」
桜井君がケンケンに聞くと。
ケンケンは頷いて
「そうだね。普段と変わりなく見えたよ?」
⋯⋯なら。その読めない先に何が書いてあるか分からないけど。
大した代償ではないってこと?
確かに元気だったもん⋯⋯。
私達は考え込んでいた⋯⋯。
「うーん。ねぇ?ひとまず疲れたから少し休まない?」
お菊ちゃんがそう言うと。
確かにもう真夜中になっていることに気がついた。
「心配で寝れないかもしれないけど。横になろう。頭も働かなくなるよ。」




