激甘スイーツは苦手のようで⋯⋯
「そう。ものすっごく甘くて!そう⋯⋯例えるならば⋯⋯1年分の糖分をこの一口で、いっぺんにとってるねってくらい甘いスイーツなのね。ほんっとに!ものすごくて、一口食べて2リットル水飲める!しかもメニューはそれしかないからね!」
放課後、ゆうちゃんがキラキラした大きな声で私に話し出して説明する。
「え?それはものすごく甘そうだよ。」
私が目を見開いて答えると。ゆうちゃんは得意げに。
「うん。その店にたっつんと桜井と行くんだけど。まなみもくるでしょ?」
「それは気になる!うん。いく。」
私が答えると。
『ピー!おもしろソウダナ!オレもイク!!海もコイヨ!ピー』
ピーちゃんもそう言って私の肩に乗る。
「じゃあ、海くんもね?!」
ゆうちゃんが聞くと。海は顔を引きつらせて
「あーうん。いくよ⋯⋯。ピーちゃん⋯病気になるぞ。そんな甘いの食って⋯⋯。」
『ピー甘いものはベツバラ!ピー』
私の後ろで話を聞いていたよーちゃんは
「うわぁ。別腹って言ったってすごそうだね⋯⋯。」
そう言って顔を引きつらせる。
「洋平くんはどうする?」
ゆうちゃんが聞くとよーちゃんは少し考えてから
「うーんそこまで甘いのはいいかな⋯⋯。あんまり甘すぎるのはさ、得意じゃないんだよね。だから、僕はいいや。」
「えっ。そうかぁ。じゃぁ、よーちゃんには、お土産に買って帰るね。」
私が言うと
「いらないよ⋯⋯あまり甘すぎるものはさ。気をつけて行っておいで。」
いつもの優しい笑みを浮かべる。
よーちゃんは、甘すぎるものは苦手だよね。
うん。知ってる。
いつも私のスイーツ巡りには付き合ってくれるけど、適度なものが好きだよね、よーちゃん。逆に辛いものは好きだったはず。
⋯⋯でも⋯⋯この記憶って本物なのかなぁ⋯⋯。
でも、学校帰りに激辛ラーメン食べに行って辛いがの苦手な海が大騒ぎしたのは⋯⋯去年のことだよね?
ついそんなことを考えていると、ぽんっと私の肩をゆうちゃんがたたく。
「じゃぁ。私達は激甘スイーツ探検!ってことで!逃さないわよぉ〜!」
ゆうちゃんはニッコリ笑って私達を見回した。
「て、感じでスムーズに洋平くんと別行動になったわけ!どうよ!Eクラスなめんなよっ!」
おー!!
『パチパチパチ⋯⋯』
みんなでゆうちゃんに拍手する。
ケンケンの家のお迎えの車に乗って、私達は今、ケンケンの家へ向かっているところ。
あの、お菊ちゃんを思い出したかもって話の後。
放課後にケンケンを合わせて話そうってことになったの。
でもね。よーちゃんは私と海にべったり張り付いてるわけだから⋯⋯。
うまく別行動をできないかもしれないってなったの。
そしたらゆうちゃんが、まかせて!って言うから。
ゆうちゃんにお任せした。
そしたら、こんな感じに激甘スイーツ探検ということで、よーちゃんとは離れることができたの。
「でもよー洋平が行く!って言ったらどーしたんだよ。」
海が半分呆れたような言い方でゆうちゃんに言うと。ゆうちゃんはふふんとした感じで海を見ると。
「そしたらプラン2ね。行ったあと、もう1件行くけど?ってしたら彼は来ないわ。」
満足そうにそう答えた。
でも、無事によーちゃんとは別れて行動はできたんだし。よかったよ。
「で。そのスイーツ店なんだけど。テイクアウトしていきましょう〜堂本さんとみんなで食べましょう〜。あ。運転手さん、そこの角を曲がって、スイーツ店よっていただける?」
ゆうちゃんはニヤリと笑った。
「ひぇ~それ本当に存在したのぉ〜?」
桜井くんがびっくりした声を出す。
「食べたら驚くわよぉ。私とたっつんは食べたことあるのよねぇー。」
たっつんはこくこく横で頷く。ゆうちゃんは嬉しそうにニヤリと笑った。




