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作戦会議

「おはよう!」

私が元気に挨拶したのに驚いたのか、海と桜井くんが私をびっくりしたような目で見てる。

もう大丈夫。私は大丈夫。

「海、桜井くん。私大丈夫だから!お腹すいたね!」

私が言うと

『ピー!ピーちゃん!復活!ハラヘッタ!!ピー』

ピーちゃんが私の肩の上に飛び降りた。

「元気になって良かった。」

海が私を見てそう言うと。

『海!オレにもナンカイエ!ピー』

ピーちゃんが海の頭に乗って騒いだ。

「ピーちゃんも完全回復で良かったよ。心配したんだぞ!」

『そうか!クルシュゥナイ!』

「でもさぁ大きくなったときは本当びっくりしたよ〜。ピーちゃんはすごいねぇ。」

桜井くんは横でピーちゃんをみながらつぶやいた。

確かに。大きくなって皆を乗せるんだもん。すごいよね。


「なんだか賑やかだね!良かった。元気になったみたいで。朝ごはん食べに行こう。」

ケンケンが私達のところににっこり笑いながらやってきて。

食堂へ案内された。

!ここはホテルですか?!と言うくらいの豪華な朝食!

ピーちゃんはピーピー言いながらマカロンを頬張る。

『うまい!朝マカロン!サイコー!ピー!』

⋯⋯朝からマカロンなんて贅沢なんだからね?!


朝食を食べて落ち着くと。

ケンケンが口を開く。

「昨日は西家と東家のスキルの話しかしてないけど。ここからが今起きてることの話だよ。」

そうだよね。お菊ちゃんが心配だよ。

私達がうなずくと、ケンケンは話を続ける。

「まずは、洋平くんなんだけど⋯⋯。西家の一族の者で間違いない。」

ケンケンがそう言うと。

私は幼馴染のはずなのに写真がないことの違和感が納得に変わる。

「じゃぁ、夢のスキルのまなみを観察してたってことか?昔から⋯⋯幼馴染として入り込んでまで。」

海が言うと、ケンケンは頷く。

「そうだね。まなみのスキルをずっと確認していたんだと思うよ。」

⋯⋯。

「私、夢の中の物を持ってきちゃうこと前からあって⋯⋯よーちゃんそれ、知ってる。」

「そうだな。オレと洋平は一緒にその話の時にもいたしな。」

海が横でそう言うと。ケンケンは静かに話し出す。

「ずっと見張っていたんだと思う。死んだと聞いていてもなお、西家は『夢』のスキルを全国で確認していたようで。まなみに変わった夢を見るスキルがあることがわかって、一族からの命令なんだろうね。記憶を操作して、ずっとそばで監視していたんだろうね。」

よーちゃん⋯⋯。

よーちゃんは優しくて、面倒見が良くて。大切な幼馴染だったはずなのに⋯⋯。

「まなみ、僕の父も協力して逃がしたこともあって、まなみのことを気にかけていたみたいなんだ。でもね、まなみの育てのお母さんはとてもうまく君を隠して過ごしていたみたいだよ。守られてたんだね。」

ケンケンが優しく私にそう言ってくれた。

ママ⋯⋯。

ママは私をずっと守ってくれてたんだね。

「でも。そんなママも、よーちゃんは記憶操作してたんだよね?ということは、よーちゃんの力はとても強いってことなのかな?」

「うん。とても強いと思う。そうやって入り込んで、まなみの力を観察していた時、菊さんが邪魔になったんだと思う。」

「お菊ちゃんを?!」

「うん。菊さんは、とても勘のつよい人だ。あのkikuchiが世界のkikuchiになったのも。お父さんの手腕もあるけど、菊さんの勘の力が強い。その菊さんが洋平くんを何となくうさん臭く感じるという事実が邪魔だったんじゃないかな。だからいなかったことにした。」

お菊ちゃんの能力は⋯⋯『女の勘』

女の勘ほど当たるものはないものね。

でも⋯⋯

「お菊ちゃんどこに行っちゃったの?」

私がつぶやくと、桜井くんが

「お家で聞いたら、留学してるってなってたよ。ぼく達は出会わなかったことになってる。」

「桜井くんの言うとおり、僕達の記憶から菊さんを消したんだと思う。そういうことにしてどこかに閉じ込められているのかもしれない。」

ケンケンはそう言った。

!!!早く助けないと。

でも、お菊ちゃんはどこにいるの?

「でも、お菊ちゃんはどこにいるの?」

私が尋ねると、ケンケンは少し考えてから大きな地図を取り出した。

「西家が使っている隠れ家や施設はいくつか把握している。全国にあるんだ⋯⋯。だけど、記憶操作のスキルだと⋯⋯どこに菊さんを隠したかまでは、まだ特定できていないんだ。」

「特定できてないって……じゃあ、片っ端から探すってことか!?」

海が焦ったように乗り出す。

すると、私の肩の上でマカロンを食べ終えたピーちゃんが、胸を張って

『ピー!』と大きな声で鳴いた。

『オレにまかせろ!お菊の匂い、オレ!覚エテイル!それに、まなみの夢なら!お菊のイル場所に行ケルカモシレナイ!ピー!』

「えっ⋯⋯匂いもわかるの?!ピーちゃん!!え?!ゆ、夢で?」

私が驚いてピーちゃんを見ると、桜井くんもさらに驚いて大きな声をあげる。

「ええっ!すごーい!まなみちゃんの夢の力なら、お菊ちゃんの精神やいる場所にアクセスできるかもしれないってこと〜?それならすごいんだけど!」

それを聞いてケンケンも静かに頷いた。

「なるほど……僕たちが外から西家の拠点を探りつつ、まなみちゃんは夢の中から菊さんの手がかりを追う。それが一番早そうだね。」

「あ〜1個思ったんだけどさぁ。今日学校どうするの〜?」

桜井くんが、大きな声でそう言った。

確かに!私達休んだらよーちゃんに怪しまれちゃう⋯⋯?

「うん。今日は学校へ行こう。洋平くんの様子も見ておこう。菊さんは忘れたふりでね。今日放課後集まろう。もし、クラスに菊さんのことを思い出した子がいたら、その子も連れてきてね。あ、家に制服取りに行く必要ないよ。準備してあるから。」

ケンケンはそう言って、私達に制服を渡す。

⋯⋯なんか物がいいんですけど⋯⋯。いつもより触り心地のいい制服。

なんか高いランクの制服じゃないの?!

「Eクラスのネクタイも用意してあるからね。」

そう。クラスごとに色が違うんだよねネクタイ。

Aクラスは紺で、Eクラスは緑なの。

「なんか、ネクタイも質がいつもと違うよぅ。」

桜井くんがネクタイを撫でるとつぶやいた。

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