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神様が操る能力②

「そんなスキルがあるのか⋯⋯。でも。稀にしか産まれないってことなのか?」

海が尋ねると、ケンケンは頷いた。

「そう。だからこそあまり記録にも残ってはいないんだけどね。ここ数十年はいなかったって話だよ。とにかく不思議な力だから。どんな力とかはあまり公表されていないんだ。しかも、産まれた瞬間に西家が囲ってしまっていたみたいでさ⋯⋯。だから余計に公表もされていないんだ。僕達の一族は、中枢まで影響力があるから、少し情報をもっているくらいなんだけど⋯⋯。」

そうなんだ⋯⋯。そんな秘密な能力。

そして、危険な力⋯⋯。

「で、その予知能力のスキルはどういうスキルなの?こう、これの予知をしたい〜ってお祈りすれば見れるみたいな感じ?水晶玉とか壺の中の水にうつす!みたいな感じなのかな?」

桜井くんが、そう言うと、ケンケンは首を振り。つぶやいた。

「いや。予知は夢で見るんだよ。」

え⋯⋯?ゆめ?夢?!

その瞬間、桜井くんと海が私を見た。

⋯⋯え?!ちょっとまって。夢?

私は違う!

「わ、私は、夢をみるだけだよ?予知夢とかじゃないからね?ちがうよっ?!し、しかも東家とか全く無縁だよ?!ケンケン東家しかその能力でないっていってたよ?」

慌てて答える。

ケンケンは私の頭をポンポンと優しくさわると

「ちゃんと説明するね。」

そう言って微笑んだ。

海と桜井くんは黙ってケンケンを見る。

「なんでも、知りたいと思ったことを夢でみる力みたいなんだ。

夢の能力は、東家からしか産まれないらしいんだ。

予知夢以外に、夢にまつわる能力がいくつかあるみたいで⋯⋯。

そのひとつは、夢の中で物を受け取ることや、持ってくることができるとか。

他にもあるかもしれないけど。謎に包まれたスキルだから。すべてのことは僕達には分からないんだけどね。」

⋯⋯。

黙っている私の横で海が肩を優しく叩くと。

「大丈夫だ。」

そう言って私を見た。

ケンケンは私を見るとゆっくり口を開いた。

「あと、そのスキルの持ち主には。夢に秘密の部屋を持っているんだっていう話。そこには、力を使うための大切なアイテムがあって。そのスキルの持ち主を守ってくれるって話なんだ。その秘密の部屋には心から信頼した仲間だけ呼ばれることがあるって話なんだ⋯⋯。でも。その部屋の話は行ったことある人がいた記憶はないから。ただの噂のような話なんだけどね。」

⋯⋯あれ?

私は森の中の洋館を思い出した。

あそこは、『まなみ様の大切な場所』って言ってた⋯⋯。

「夢の洋館⋯⋯」

海がつぶやいた。

きっと海も同じことを考えている⋯⋯。

でも。まって。まって。

おかしい。私はそんな東家とかそういうのと無関係なはずだもん。

私は小泉まなみ。パパはいないけど。ママは普通の公務員だよ?

⋯⋯もしかして。私ははっとひらめいた話をしようと、ケンケンを見た。

「ケンケン。夢の能力は他にも似たようなのがあるってことなのかな?

その⋯⋯東家?という予知夢の能力とは関係のないただの夢だけの能力とか⋯⋯?」

だって、私は見たいものの予知夢なんか見たことない⋯⋯。

ケンケンは私をじっと見つめると。口を開いた。

「まなみ。さっき説明したよね?夢のスキルは、東家しか産まれないんだ。」

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