表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
34/62

チキンナゲットはラブを込めて!

「ひぇぇぇ。」

クラスの屋台に戻ってきたんだけど。

大大行列!

こ、これはいったい。

Eクラスは端の端。メインから離れてさらに端っこみたいな場所。

みんなここまで来ないでメインのところで終わりでしょって感じだから。

こんな端の端の場所に大行列びっくりだよ。

そんなに人がいたんだねぇ。

「まなみ!チラシ効果バッチリね!」

ゆうちゃんがでんでんとかけよって来る。

でんでんもいたんだね!

私はあらためて大行列をみて感心してる。

「こんなにすごいもんなの?!」

「あとは、アイドル効果ね!

でもねぇこんな可愛いメイドちゃんにチラシ貰えば来ちゃうよね♪」

確かに。ゆうちゃん可愛いもん。

『オイ!ケンケン!てめー!いつまでソウしてんダヨ!ピー』

私の元にピーちゃんが飛んできて。私とケンケンの間に入り、繋がれた手をつつっつく。

!!!

そうだ!あのまま繋いでた⋯⋯。

慌てて手を離す私達。

「ピーちゃんいたいよぉ。はい。お土産のマカロンあるよ?」

ケンケンはピーちゃんをそのまま手のひらに乗せると。

マカロンを、差し出す。

え?いつのまに⋯⋯。

『キガキクナ!お前はデシだ!ピー』

ピーちゃん⋯⋯。

ピーちゃんはケンケンの肩でマカロンを食べると。そのままどんと座る。

「すごいね。大盛況だ。」

ケンケンが感心したようにつぶやいて。

屋台をぐるっと見回し⋯⋯。

「あれ。あのコ達は⋯⋯。」

我がクラスのアイドルを見つめる。

『オイ!ケンケン!海があれ。キモいだろ!オェー!』

ピーちゃんが容赦ないことを言う⋯⋯。

「わぁ。彼はそのなんというか⋯⋯。」

「で、でもみて!お菊ちゃんと桜井くん!完璧なアイドル!」

2人は並ぶ人に声かけられてすごい人気!

写真撮ったりすごい!

「ラブラブきゅんっ!」

え?

なんか聞き慣れない言葉が聞こえるんだけど。


「自分も!!ラブパワーいただきたいっす!」

チキンナゲットを受け取ると、お菊ちゃんにそう言うお客さん。

お菊ちゃんと桜井くんは、ニッコリ笑う。

その笑顔で目の前の人は顔を真っ赤に染める。

「いいよお!じゃあいくね?」

お菊ちゃんと桜井くんが、せーのって。

『ラブラブきゅんっ!』

ナゲットに手を向けてラブを注入してる。

⋯⋯。

な、なんか違う店になってきてない?!

「楽しそうだね!僕も並んで買ってくるよ。まなみはクラスに戻りなね!」

ケンケンはそう言って列の後ろに向かう。

「まーなみー!」

ゆうちゃんが私の横に立つ。

「ゆうちゃんなんかすごいことになってるよね?!」

「そうなのよう!お菊ちゃんが、ラブ込めます!とか言い出したら。ものすごいことになっちゃって!」

ひぇぇぇ。

よーちゃんもまんざらでもなさそうに。

ニッコリ笑って握手してる。

こんなに大盛況になっちゃうんだね!

すごいもんだよほんと!

でもねぇ。

可哀想に海にはみんな握手とかラブを求めてないんだよねぇ。

頑張れ!みたいな声かけはされていて⋯⋯。

よし!隣で、一緒に励ましてやるか!


「おつかれー海!どう?」

私が横に立つと。

海はげっそりした顔。

「おぅ。」

高橋くんはナゲットをひたすらたくさん作っている。

その姿は本当に妖艶な妖精が作っているような姿!

うっとりしてしまう〜。

「高橋くん⋯⋯ナゲットの妖精だよ。」

「まなみ⋯⋯くだらないこといってなくていいから。手伝えよ。」

海は疲れ果てた声で私に言う。

そうだよね!手伝う手伝う!

私は海の隣でお手伝い。

なんか私まで、握手求められちゃって。

写真まで要求されたけど。

海が横から断ってくれた。

「あ。メイドは撮影禁止でーす。非売品でーす。」

ふふふ。

よくわかんないこと言ってる海。

「まなみ!チラシ効果抜群だよ。みんなチラシ持ってるよ。」

よーちゃんが私にそう言って微笑む。

うーん。美女!微笑みで、倒れる人出るねこれは。

と⋯⋯。

「まなちゃん!メイドちゃんはここにいたら駄目!アイドルファンがメイドちゃんへ行っちゃうからぁ!

メイドちゃんはお触り禁止なんだからね!

まなちゃんは、ゆうちゃんとチラシ配ってきなさぁーい。あとこの方と!♪」

えー?

ケンケンがちょうど目の前にいて。ナゲットを受け取っていた。

「ケンケン!」

「結構並んだよ。大盛況だね。海くん⋯⋯僕と握手しよう。」

ケンケンは、誰とも握手してない海と握手(笑)

「堂本さん。来てたんですね。」

なぜかよーちゃんは不愉快そうな目を向けてケンケンを見る。

海と握手するの駄目だったのかな?

ケンケンはよーちゃんをじっと見ると。

その後、お菊ちゃんにニッコリと微笑んで

「よく似合ってるね。頑張って。チラシ配り手伝うね。」

そう言った。

お菊ちゃんは、親指をグッと立てると。

「グッジョブ!よろしくお願いしますねぇ。これでコアなファン層もゲットだね!

あと⋯⋯洋平くぅん?笑顔ねえ?笑顔わすれてるぉ?

ほらあ、見て!お似合いなんだからっ。まなちゃん達♪」

お菊ちゃんはふふふんと小さく笑うと。

ラブを込めて接客を開始した。


よし!チラシ配りまくろう!

「ゆうちゃん!チラシ配り行こう!」

『オレも行く!ピー』

ピーちゃんはケンケンの肩の上にドカンと居座る。


私達はチラシを持つと人がたくさんいる方へ歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ