文化祭とアイドル
「なんかね!アンケートで1位のクラスは!景品が出るらしいの!」
お菊ちゃんがそう言ってみんなの顔を見回す。
へぇ。文化祭に参加したクラスで一番人気があったとこってことだよね?
「へー!景品ってなんだ?」
海がきくと。
西川くんがヌッて顔を出すと!
「なんか!食堂チケット半年分らしいぞ!」
え!?すごい!
「えー食堂?!いいな!それ!!!」
海は目をキラキラさせてる。
「でも1位を取るってなると⋯⋯。」
ゆうちゃんが考え込む。
うーんそこだよねぇ。
なかなか大変だよね。
「ん〜チキンナゲット美味しい。食べる〜?今回はねぇ、ちょっと自信作で。
はい!まなみちゃん。」
ポイっと口のなかにチキンナゲット。
高橋くんだ♪
うーん。美味しい!
「!美味しい〜。なんか前より美味しくなってない?」
私が高橋くんに言うと。
高橋くんはニコニコしながら。
「そうなんだ!実は!秘伝のレシピがね!夏休みに研究を!」
と、その時いきなり大声。
「それよぅー!!!!」
え?!
なになにゆうちゃんっ。
ゆうちゃんは大声でそう言うと。
高橋くんの腕を掴む。
「チキンナゲット屋さんなんてどう?!」
おおおお!!!?
確かに!チキンナゲットって結構みんな好きだよね?!
いいかも!!!
クラスのみんなもウンウンって頷いてる。
『チキンナゲットって!ナンダ?!』
私のカバンの外ポッケのピーちゃんが小さい声でつぶやいた。
その後はクラスで作戦会議。
文化祭は夏休み明けてすぐだから。
参加するクラスはもう準備にとりかからないと。
「ゴミが少ないほうがいいから。紙のを三角の形にして⋯⋯ほら、クレープをいれる入れ物あるよね?
ああいうのに入れて、楊枝とかつけて出すのがいいんじゃない?」
よーちゃんがそう言って、クラスみんなの意見をまとめていく。
うん!いいかも!
「チラシも配ろう!どうせEクラスは端の方に追いやられるからさ。チラシで呼び込むの!チラシは任せて!目立つの作るからっ!Eクラスの底力みせてやる!」
ゆうちゃんがそう言うと。
「いいね!じゃあさ。チラシを持ってきたら10円引きとかどう?
販売価格は210円で、チラシを持ってきた人は200円とか。」
おお!さすがよーちゃん!いい考え〜!
すごいいい!それ!!!
「あ!材料とかの仕入れはうちのグループで安いとこあるから!まかせてよっ!」
お菊ちゃんがニッコリしてそう言った。
さすが!kikuchi!!!
どんどん出てくるアイディア。
「あとは!コンセプトよ!」
え?
ゆうちゃんがそう言うとクラスみんなを見回して。
「ただ売るだけじゃ駄目!何か話題になる売り方をするのよ!」
なるほどー。
「カワイイ格好するとか?」
私が言うと。ゆうちゃんは首をふり。
「ちょっと弱いわね!」
そうかぁ。
「着ぐるみとか着ちゃう?」
桜井くんが言うと。
「うーん。それも弱い。」
うーん。
「桜井女装でもすればー?」
海が桜井くんにそんなことを言う。
確かに桜井くんは、女装しても素敵になりそうよ。
「?!それよっ!」
え?!
ゆうちゃんは大声を出した。
「ゆうちゃん?」
「アイドルの姿になろう!みんな!アイドル♪チキンナゲットよ!」
え?!
アイドル?!
「おい。なんだそれー。」
海が聞くと。
ゆうちゃんは、得意げに。
「男子がカワイイアイドルの姿でやるのよ!アイドルの女装よ!Eクラスアイドルグループよ!!
Eアイドル!」
えええっ。アイドル。
「ちょっ!ちょっとまて!!!別に男アイドルでいいよな?女アイドルになる必要ないよな?!」
海が慌ててゆうちゃんに言う。
ゆうちゃんは首を振ると。
「そんなんじゃつまんないじゃない!男子はカワイイアイドルよ!」
「じゃー女子はよ?」
海がそう言って私とゆうちゃんを見る。
「私たちはチラシ配りよ!そうね⋯ちょー!かわいいメイド姿でやるわ!」
えぇぇぇぇー!!
「メイドか⋯⋯。」
「そうよ!もうすっごく可愛くやるわよ!」
えー。可愛くやれるかなあ。
と⋯⋯。
ちらっと私を見る海。
クラスのみんなもチラッと私をみる。
ん?なんかみんな私のメイド想像してない?!
「えー?!アイドル?!やりたーい!!」
お菊ちゃんがぴょんぴょんはねて答える。
「いいねぇ。楽しそう〜♪」
桜井くんもノリノリ。
「恥ずかしかったら裏方にいるのもいいから!裏方の仕事もたくさんあるからね!
男子13人全員売り子にはできないから。大丈夫よ!
表に出る子はお菊ちゃんと桜井くんは確定!
あとは⋯⋯そうねぇ。変身させてから決めましょう〜。」
ゆうちゃんはニヤッと笑う。
よし!やろう!
って感じになってきたみたい。




