パーティーとマカロン
車は大きなホテルの前に到着した。
わ!高級ホテルだよぉ!
テレビでしか見たことがないよぉ。
『マナミ!まなみは俺が守る!ピー』
ピーちゃんはそう言って私の肩に止まる。
かわいいなぁ
『ピーピー。
ソウダ!まなみキイテ!キイテ!海のやつ。今日まなみがドンナ服着るかドキドキしてたんだゾー』
ピーちゃんが私の頭の上で
ピーピー言いながらそんなことを言ってきた。
えーなにそれー。
海のやつー。
「海ってばそんなに私を好きすぎてたとは!気が付かなくてごめん!」
「ちが!こら!!ピーちゃん!変なこと言うな!」
『あーズボシズボシ!』
ピーちゃんはそう言って海の頭の上をパタパタ回る。
「でもまなみ、かわいいもんね。」
よーちゃんがそう言って私をみて微笑む。
えへ。照れちゃうなぁ。
よーちゃんはさり気なくそうやって褒めてくれるから。
『オイコラ!テメー!まなみはオレのだぞ!ピー』
ピーちゃんはそう言ってよーちゃんの手をつつく。
「もう。凶暴だなぁ。」
よーちゃんは呆れたようにピーちゃんを見る。
「でもピーちゃん!かわいい!!さぁ、会場へ向かおうよ。」
私はピーちゃんを肩に乗せると。なでなでする。
『まなみ〜ダイスキーピー。』
そんなことをしていると、
「でも。あまり騒ぐとこんな鳥はめずらしい!って。見せ物小屋にほんとに連れてかれちゃうよ?」
よーちゃんはそう言って、ピーちゃんに微笑む。
『ぴ!ピー。ミセモノゴヤで!24時間働かされて!オレ!カロウシってことか!!!』
ええ?!
どこで覚えたの?そんなとこ!
「ふふふふ。冗談だよ。少し控えめにしてたら平気だよ。」
よーちゃんがピーちゃんにそう言うと。
『ピピピっ。オレぬいぐるみ。』
ホテルの中。会場に案内される。
「わぁ素敵。」
立食パーティーになっていて。食べ物やスイーツがならんでいて。
たくさんの人。
でも全然窮屈じゃないよ?
みんなオシャレ。
あれ?
む、向こうにいるの!テレビでよく見る俳優さん?!
あっちは!!なんとかってアイドルグループの!!
なんか有名な人もいるっぽい!
私がキョロキョロしていると。
「まなちゃんっ。いらっしゃい!」
お菊ちゃんが早足で私のとこに来た。
「わぁ!お菊ちゃん!今日はお招きありがとう!
素敵なお洋服ね。」
お菊ちゃんは今日はいつもの可愛い系ではなく。
すごく格好良い!
でも中性的な雰囲気。
「えへへ。ありがとう!まぁ、パパの顔を立てないとね!
あれ?まなちゃんの肩にいるそれはなぁに?」
お菊ちゃんは、ピーちゃんに気がつく。
「えっと。」
ピーちゃんは
『ピー』
可愛い声で鳴いた。
「えー?カワイイ!まなちゃんのペット?!」
お菊ちゃんがピーちゃんを撫でる。
「えっとー。正しくは海のなんだけど。
まぁ。そんなもん!」
「へぇ。一緒に楽しんでね?
あ、向こうにクラスのみんなもいるよー!」
お菊ちゃんはそう言って、パパに呼ばれたのか行ってしまった。
「ピーちゃんお話しなかったの?」
『ミセモノゴヤに売られるかもだから。気をつけるオレ。』
「大丈夫だよぉ。私がいるから!」
私が言うと海が後ろから。
ピーちゃんに声かける。
「ピーちゃん。オレのポケットにいれば?」
『ウルセー!ヤロウは黙ってろ。』
「てめーなんだその口の聞き方はよ!」
ピーちゃん⋯⋯海⋯⋯同等だよ。
「あはは。口悪いねぇ。
まなみ、クラスのみんなのとこに行こうか。」
よーちゃんは笑いながら私の隣に立った。
クラスのみんなのところへ向かうと。
「まなみー!」
ゆうちゃんが駆け寄ってきた。
「ゆうちゃん!素敵〜!可愛すぎて誰かわかんなかったよぉ!!」
「まなみも可愛い〜。ワンピース可愛い〜。」
私はゆうちゃんとキャッキャッと盛り上がっていると。
「あれ?その肩のはまなみのペット?」
ゆうちゃんが気がついてピーちゃんを見る。
「あー。正確には海のなんだけど。」
「え?ハトなの?それ。」
海の能力はハトとお話しだから。そうだよね。
「うーん。わかんないけど。かわいいから。ピーちゃんっていうの。」
「へー。ま!かわいいからいいか。ピーちゃんよろしくね!」
ゆうちゃんはピーちゃんを撫でる。
『ピー!ユウ!かわいい!好き!!まなみの次に好きー!』
「なにこれーかわいいんだけど!!!」
ゆうちゃんは大喜び。
ピーちゃんゆうちゃん気にいったんだね。
「ね!まなみ!向こうに美味しそうなのあるから行こう!」
「うん!」
ゆうちゃんと美味しそうな方へ向かう
と。
後ろから。
「まなみ」
声をかけられて振り向くと。
「ケンケン!」
ドキッとするほど。素敵だった。
シンプルなグレイのスーツなんだけど。
なんかケンケンだけ別世界。
ケンケンはこういうとこになれてるのかな?
私なんかキョロキョロしたり緊張しちゃうけど。
すごくケンケンは自然。
「すごく似合ってるその服。」
ケンケンは嬉しそうに微笑む。
と、その時
『オイ!お前!なんだテメー。ナンカクレ!』
ぴ!ピーちゃん。
ピーちゃんはそう言ってケンケンの肩にのる。
「ん?青い鳥⋯⋯。かわいいね。こんにちは。
うーん。じゃあこれなんかどう?」
ケンケンはそう言って、胸のポケットから覗かせる、ふわっとしたゴールドの色をしたハンカチ?を取り出すと。それをスカーフみたいに、ピーちゃんの首にかけて結んだ。
『!!!ヤベーオレイケメン!ピー』
ピーちゃんはそう言ってケンケンの肩に止まり
『ケンケン!オレ!ケンケン好き!!でも、1番はまなみ!』
ピーちゃんってば⋯⋯。
「で、この鳥は?まなみのペットかな?」
ケンケンもみんなと同じようなことを聞く。
「えっと。正確には海のなんだけど。
まあ。そんなようなものかな!ピーちゃんって言うの。」
「そうなんだね。ピーちゃんよろしくね。」
ケンケンはピーちゃんに微笑みかける。
知らない間にゆうちゃんはいなくなってて。
あれ?あたりを見ると、でんでんとゆうちゃんが2人で食べ物の前にいるのが見える。
「あ、でんでんも来てるんだね。」
「うん。彼は彼女の姿を見て一目散だったよ。」
ケンケンはそういって。笑った。
「ふふふ。でんでんゆうちゃんほんとに気に入ったんだねぇ。」
私達もゆうちゃんのいる食べ物の所へ向かう。
「はい。まなみ。美味しそうなマカロンがあったから。さっき取っておいたよ。」
可愛いお皿に綺麗な色のマカロンが3つ。
わぁ!!
「ありがとう!」
ケンケンから受け取ると。1つ食べる。
んんんん!美味しい。
最近食べた中で2番目!
1番目は夢の中の洋館の。
また食べに行きたい⋯⋯。
『まなみ!オレにもそれくれ!』
えー鳥にいいのかなぁ?
「食べさせていいの?」
私が迷っていると。
「大丈夫じゃない?」
よーちゃんはそう言って私のお皿のマカロンを1つ、ピーちゃんの口元に。
ピーちゃんはくちばしでつまむと。
そのまま。
パク!全部食べちゃった。
『!!!ウマ!ウマウマ!ケンケンもっとよこせ!モットクレー。』
大興奮だ。
まぁ。マカロンだしね。




