幸せの青い鳥?
「あらっ。本当に似合ってる!かわいい!」
ママがそう言って私を抱きしめる。
「えへへへ。ありがとう〜。」
鏡の前。キラキラと輝くロング丈のワンピースに身を包んだ私。
今日はお菊ちゃんにお呼ばれのパーティーなの。
ワンピースは、なんと、ケンケンが送ってくれた。
パーティーへ行く服どうしよう〜。って思ってたら、なんといきなり!送られてきたの。
淡いピンク色のワンピースで。
裾がAラインになっている、おしゃれなワンピース。
光が当たると虹色に光るキラキラした飾りが付いている。
「夏休みももう終わっちゃうんだよなぁ〜。」
あっという間の夏休み。
もっと欲しかったよ。
夏休みはよーちゃんが後半に戻ってきたから、海と3人で遊びに行ったりしたんだ。
よーちゃんは、言いたくなさそうだったけど。
両親のところへいっていたんだって。
詳しくは聞かなかった。
言いたくないなら聞く必要はないもん。
海の話しだと、よーちゃんも、能力で、肩身の狭い思いしているみたい。
でも、戻ってきたよーちゃんは相変わらず優しくて。
いつものよーちゃんで安心した。
「まなみー!洋平くんと海くんお迎えに来たよ。」
ママの声。
私は支度を終えて玄関へ。
「えーやだ!かっこいい2人とも〜!」
スーツ姿の2人はすごくかっこよくてびっくり!
「まなみかわいい!!そのワンピースもかわいい。すごく似合ってるよ!」
よーちゃんはニッコリ笑った。
「えへへ。ありがとう。」
海も私を見ると
「おお。馬子にも衣装だな。」
ん?なんか褒めてる?それ。
「あれ?海。肩に鳥とまってるよ?」
海の肩にヒヨコ⋯とはちょっと違うし⋯⋯
青い鳥??
珍しい色。
ハトとはまた違うし⋯⋯。
でもぷっくりしてて、ヒヨコみたいな見た目。
首を傾げると。
「ん?あぁ。ピーちゃんだ。最近懐かれてさ。夏休み山行ったらついてきちゃって!」
「えー。ピーちゃん?!かわいいね。よろしくね。」
ピーちゃんを撫でると。
『よろしくピー』
え⋯⋯
「かかかかか海?!ピーちゃん喋った?!」
海はケロッとしたように。
「ああ。ハト科なんだろ。」
えええぇぇえ。
ハトとの能力がある海だけども⋯⋯
この子はハトじゃないと思うよ?
鳥ならなんでも話せるようになったのかな?
「え。あれ?でもまって⋯⋯。
なんで私も話せるの?」
「ん〜。なんか、わかんねー(笑)洋平も聞こえるらしいぞ!俺のそばにいるからかな?」
ピーちゃんを撫でながら海はそう言った。
ピーちゃんは私に向かって
『まなみは、海のタイセツな人だから特別ピー。ダイスキ!ダイスキ!ダイスキピー!
トナリノヤツはふつうー。男はフツウー。男はろんがい!ロンガイ。』
えっ?!
ピーちゃん⋯⋯。
「ちょっとひどいよねぇ」
よーちゃんは呆れたように笑った。
「ほら!時間でしょ?気をつけていってきなさい?」
ママの声が後ろからする。
私は迎えの車に乗り込んだ。
「ピーちゃんもパーティー行くんだから⋯⋯。」
私はバッグの中をごそごそ。
あったあった。
かわいいガラス玉のついたピン。
「ピーちゃんもおしゃれしてね。」
ピーちゃんのふわふわの頭の毛?にピンをつける。
かわいいかわいい
『!!ピーちゃんかわいい?オレ、オスだけど。かわいいのスキ!
まなみ!ダイスキ!ダイスキピー。
あっちのヤツは何もくれない。』
そう言ってよーちゃんをジトっと見る。
「えー⋯⋯。じゃあ今度あげるね?」
『シカタネーナ。あとでよこせ。ワスレルナ!』
ええー
「海⋯⋯。ピーちゃん性格悪いよ?」
よーちゃんが海に言った。
ピーちゃんは私を見ると。
私の膝のうえに乗ってきて。
『まなみ!カワイイ!カワイイ!』
って言ってくれるの。
えええっ?!ピーちゃんてば、すごい可愛い!
すごいい子!!!
「えーずいぶん差があるなぁ」
よーちゃんはピーちゃんを見るとつぶやいた。
「ピーちゃんかわいい!」
私はピーちゃんを撫でると大満足。
『まなみ!まなみ!今日は、オレが、エスコートするピー。』
ピーちゃんはそう言って私の肩に止まる。
えーかわいいー!
ぜひエスコートしてほしい!
「海!ピーちゃんかわいいねぇ」
「んーまぁなぁ。でもちょっと性格が悪いんだよな。」
「ウルセー海!ダマレ!」
ピーちゃんは飛び上がると海の鼻をツンツンした。
そんな姿もかわいいんだけど⋯⋯。
車はどんどん進んでいき。
パーティー会場は目の前。




