ガールズトーク
「んんんんっ。なんか! 街の空気がここちよい〜。
あっ。お菊ちゃん!そのプリンタルト美味しい? あたしもとってこよ〜!」
ケーキバイキング。
ゆうちゃんと、お菊ちゃんと。
今日は野外研修の打ち上げ女子会!
お菊ちゃんがまた招待券を持っていて。
なんか、パパさん?のお仕事の関係で手に入るらしい!
素敵!!!
「プリンタルトも美味しいけど。シュークリームも美味しいよぉ。」
お菊ちゃんはシュークリームを食べてうっとりとした顔。
うん! ほんと美味しい〜。
「でね。ほんと、お疲れ様だよねぇ。」
ゆうちゃんはケーキを次から次へ口に運びながらそう言った。
野外研修は終わって、午前中の早い時間で解散だから。
お家へ一度荷物を置きにもどって、着替えてから集合して。
ケーキバイキング!
「本当に大変だったよねぇ。でもさぁ。なんだかんだ偉そうにしつつ、Aクラスって何もできなかったよねぇ。」
お菊ちゃんはそう言って思い出し笑いしている。
「そうなの! 偉そうに、Eクラスのゴミとか?!いいながら! あの人たち米も炊けないわけ!」
うんうん。
ゆうちゃんの言葉にわたしも何度も頷いちゃった。
「やっぱり何にもできなかったんだね。そっちも。」
「そうなの〜! 米も石鹸で洗おうとしてさぁ。」
お菊ちゃんの話に、わたし、吹き出しそうになる。
みんなそうなの?!
Aクラス⋯⋯本当とんでもないわね。
「でね! 別々に過ごす!とかいいながら。魚も取れない。米も炊けないでしょ?! 何にもできないんだもの! もうしかたがないよね。2泊もするから。食べ物も分けたわよ。」
ゆうちゃんは呆れたようにつぶやいて、アイスティーを飲みほす。
んふふふ。
同じ同じ。
「ねぇ〜ほんとにさぁ。それでお礼もちゃんと言えないの!」
お菊ちゃんは、3個目のシュークリームをかぶりと口に含んでそう言って、ちょっと怒った顔をした。
「お礼かぁ。そうだね。そういう大事なこと抜けてるよね。あの人たち。私達の班も、なんだかんだでみんな、私と海とよーちゃんで、やったのね。
なんかきちんと『ありがとう』とは言われてないよ。
あ⋯⋯でも、ケン⋯⋯堂本さんは、ちゃんとしていたかも⋯⋯。」
ケンケンって言いそうになってあわてて言い直した私。
「ん? 今さぁなんか⋯⋯。」
鋭いゆうちゃんにお菊ちゃんは見逃さない!
「まなちゃんっ? なんかあった?」
えっと⋯⋯。
私は堂本さんと少し仲良くなって、初めてだからあだ名つけてって言われた話をしたの。
もちろん、内緒の話は全て内緒のまま!
「えー?! 何その話! ちょっと待って! ケーキ取ってくるから! お菊ちゃん!! ケーキ取ってこよう!」
「そ! そうだよねー! ちょっと待って!」
2人は慌てるようにケーキを取りに行き。
沢山のケーキを持って戻ってくる。
「こっちのシュークリームと、プリンタルトはまなちゃんね!」
私のお皿にお菊ちゃんが置いてくれる⋯⋯。
「で! 堂本さんね! 何その進展!」
ゆうちゃんはお菊ちゃんおすすめのシュークリームにかぶりつく。
「ほら、ゆうちゃんたちと同じで、Aクラスの人たちほんっとに何もできなくて。こっちもお米を石鹸で洗おうとしてて⋯⋯。」
「うんうん。それはもういい〜! 堂本さんの話!」
お菊ちゃんこわいって⋯⋯。
「それで。色々助かったよとか話をしてて。釣りとかも教えてよってなって。2日目はそれで結構、わきあいあいになったのね。」
「そうなのね?! さすがね! 堂本さん! 大人ね!」
ゆうちゃんはチョコレートケーキをパクっと口に入れた。
「ででで?! なんであだ名になるの?!」
お菊ちゃんはもう聞きたくってソワソワって感じ。
「夜ちょっと寝付けなくてさ。その堂本さんも同じで、そこで少し話をして。
Aクラスの特別な能力じゃない? 結構自由がないとか話をしてて⋯⋯。
お友達とかできないみたいで。あだ名をつけてもらったこと一度もないみたいなこと言うから⋯⋯。」
「うんうんうん。それで、こう呼んでって言われたの?!」
お菊ちゃんのドアップ。
「えっ⋯⋯えっと。あだ名つけてほしいって言われて⋯⋯。
健一だから。ケンケンだねって⋯⋯。」
小さい声で伝えると。
『えええぇぇえ〜!!』
2人の声がハモる⋯⋯。
「まなちゃん!! なにそれ!! キュンキュンじゃんっ!!! ケーキ何個でもいけちゃう!!」
「あたしもよ!!」
ちょっと⋯⋯
「ふ、2人とも! 落ち着いてよぉ!!」
私はプリンタルトを口に入れる。
あら。ほんとに美味しい。
「で。連絡先とか交換した?」
ゆうちゃんがそう言って私を見る。
「あー。してないなぁ。」
「えー。ばか!! せっかくのチャンス! しときなさいよ!」
わーん。ゆうちゃんこわいって。
「でもさぁ。まなちゃんにはそういうことできないでしょ〜。そういうのが気に入られたんだと思う〜。
まなちゃんって素朴だもん〜。」
お菊ちゃんが本日5個目のシュークリームをパクリと食べる。
「でもねぇ。わたしは、堂本さん推し!」
ええっ? この間は海推しって言ってなかった?
「お菊ちゃん⋯⋯推しが多いんだけど?」
呆れてお菊ちゃんにそう言うと。
「ん? だって私の女の勘がビンビンきてるもん!」
えええぇぇえ。
「そうね! まなみ! 学校で、また話しに行こう!」
えー、Aクラスって行くのちょっとやかも。
「でもね。Aクラスの特に特別な能力って大変だなって思ったよ。
友達とこうやって出かけるとかできないって言ってたよ。」
私がそう言うと。
2人は
「たしかに⋯⋯それは嫌かも。」
「わたしもやだぁ。」
ほんとだよね。
「ちょっと話は変わるんだけどっ。夏休みじゃん? もうすぐ! 小中と違って、10日にしかないけどさぁ。」
お菊ちゃんがふてくされたような顔をしてそう言った。
女の会話はコロコロ変わる!♪
そうなんだよねぇ。
義務教育終ってその上は、能力を高めたりする専門課程になるわけじゃない?
私達は今1年だけど、3年生以降は能力のことをもっと詳しく勉強したりするんだよね。
1、2年生は教養を中心なんだ。
といっても、Eクラスだと。
3年以降は職業訓練とかそういうのとかもあるらしい。
でも、もっと能力を磨くとか? そういうのもあるみたいよ。
そういうのを学んで、Eクラスでも、特殊な能力ってなる子もいるとか聞いたことある。
と言っても、Aクラスへ変更とかはないけどね?
「短い夏休みかぁ。また、女子会しよう!」
ゆうちゃんが張り切ってそう言うと。
「えー! ならうち来ない〜?! うちで女子会しようよぉ。あ! 別荘来る?!大きなプールあるよ!」
お菊ちゃんがそういって私達をみる。
「別荘?! いくいくいくー!」
「あ〜でも。別荘なら、もっと呼ぶかぁ。
あ! 堂本さんよべたらいいのになぁ。まなちゃん! 声かけてみて! うち、セキュリティは結構してるからその辺に行くより安心だと思う!」
えー。なんでそんな⋯⋯。
「それすごくいい! あたしも一緒に誘いに行ってあげる!」
ゆうちゃんは身を乗り出して大興奮。
えー⋯⋯。
「メンバーは、Eクラス全員はちょっと可愛そうだよねぇ。じゃー、海くんと、桜井くんと⋯⋯。よっしーも呼ぼう!たっつんは髪の毛伸びたら大変だしなあ⋯⋯。」
お菊ちゃんが何やらブツブツ。
思い出したように
「あ! クラス全員呼ぶのはさ、うちのパーティーの時呼ぼう♪ 夏にパーティーやるからさ!
堂本さんを囲む会は、堂本さんが、びっくりしない程度に人数少し控えめにするね!」
ちょっと〜お菊ちゃんちってどんだけ〜?
夏休みの話とか、その他の噂話で、夕方まで盛り上がった。




